前回、アガパンを紹介したことでぼく流「マイルスはこの順番に聴け」は一応決着を見た。
これらは、エレクトリック・マイルス、いわゆる電化マイルスの作品群だ。
それまでマイルスはアクースティック(カタカナでこう書くのが一番原音表記に近いらしい)楽器でフォービートの、いわゆるジャズをやっていた。
ぼくはジャズの良さがよく分からない。
具体的にはウッド・ベースと生ピアノ、そしてフォービートの良さが分からない。
いい演奏を聴けばうまいなあ、楽しいなあと思うのだが、それ以上良さが分からないのである。
でも、そのうち分かるかもしれない。
老後の楽しみだ。
しかし、マイルスのアクースティック期でも別格に好きな作品があって、それを今日は紹介する。
まず「ネフェルティティ」と言うアルバムだ。
これらは、エレクトリック・マイルス、いわゆる電化マイルスの作品群だ。
それまでマイルスはアクースティック(カタカナでこう書くのが一番原音表記に近いらしい)楽器でフォービートの、いわゆるジャズをやっていた。
ぼくはジャズの良さがよく分からない。
具体的にはウッド・ベースと生ピアノ、そしてフォービートの良さが分からない。
いい演奏を聴けばうまいなあ、楽しいなあと思うのだが、それ以上良さが分からないのである。
でも、そのうち分かるかもしれない。
老後の楽しみだ。
しかし、マイルスのアクースティック期でも別格に好きな作品があって、それを今日は紹介する。
まず「ネフェルティティ」と言うアルバムだ。
これはエジプトの謎の女王の名前であって、その名に相応しい神秘的な1曲目が有名だ。
ピアノにハービー・ハンコック、ドラムにトニー・ウィリアムス、ベースにロン・カーター、そしてサックスにウェイン・ショーターという最強の布陣であり、マイルスバンドで最も人気が高い頃だと思う。
特にウェインの神秘的な作曲がアルバム全体を強く支配している。
1曲目の「ネフェルティティ」はすごく変わった曲だ。
マイルスのトランペットとウェインのサックスが同じフレーズを何度も、何度も・・・何度も演奏する。
まったくアドリブがないのである。
ジャズと言えば即興演奏と思われているが、それに挑戦したような曲である。
発表当時はかなりそれでセンセーションだったらしい。
もっとも、これはピアノのハービーのアイディアで、マイルスとウェインのツーホーンがメロディでリズムをキープしている間に、ピアノ、トラム、ベースが自由に即興演奏するという通常の逆の発想でやってみたらどうか、ということだったらしい。
たしかに、そう思って聞いてみると他の3人が自由に暴れているが、それよりもやはり、同じメロディを何回も何回も演奏するツーホーンに耳が行ってしまう。
聴いていると、だんだんハイになってきて、いろんな幻想が見えてくる気がする。
ぼくはこの曲を、千葉の勝浦に行くバスの中で聴いたことがある。
アクアラインの中に滑り込んでいくバスの中で、マイルスとウェインのツーホーンの音を聴いていると、なんとも不思議な気持ちになったものである。
ぼくはこの曲を、現在のアンビエント、テクノ、トランスと言った音楽の開祖だと思う。
同じ曲を正確に、何回も演奏することで生まれてくる奇妙な感覚に、マイルスは興味を持ったのではないか。
そしてもう1枚紹介したいのが「マイルス・イン・ザ・スカイ」である。
このアルバムではハービーがエレクトリック・ピアノを弾いている。
マイルスにエレピを見せたのはジョー・ザヴィヌルで、マイルスはそれを一目見てハービーを呼び寄せ、ハービーの前でザヴィヌルにエレピを聴かせたそうだ。
1曲目の「スタッフ」はものすごく聞き覚えがある。
実は死んだ父親がすごく好きだったのだ。
それにしてもモダンな曲である。
ぼくが幼児の頃だから相当昔だ。
その頃にこんな曲が好きだったのだから父も相当ハイカラな人だったのだと思う。
1曲目の終わり方がすばらしい。
もういいや、という感じで演奏がストンと終わってしまう。
斬新だ!
2曲目の「パファフェナリア」はマイルスが始めてギターを使った曲である。
ギターを弾くのはジョージ・ベンソンで、この人もものすごく親父が好きだったなー。
それにしてもものすごく控えめなギターである。
ピッピッ、ピッピッ、とリズムを刻んでいるだけだ。
まだマイルスがギターと言うものの可能性を計りかね、すごく慎重に使っている。
後年マクラフリンやピート・コージーのギターをこれでもかとフィーチャーするマイルスがである。
そう思って聴くと、ピッピッ、ピッピッ、という音がものすごくゾクゾクする。
エレクトリック爆発の前夜の作品である。
ピアノにハービー・ハンコック、ドラムにトニー・ウィリアムス、ベースにロン・カーター、そしてサックスにウェイン・ショーターという最強の布陣であり、マイルスバンドで最も人気が高い頃だと思う。
特にウェインの神秘的な作曲がアルバム全体を強く支配している。
1曲目の「ネフェルティティ」はすごく変わった曲だ。
マイルスのトランペットとウェインのサックスが同じフレーズを何度も、何度も・・・何度も演奏する。
まったくアドリブがないのである。
ジャズと言えば即興演奏と思われているが、それに挑戦したような曲である。
発表当時はかなりそれでセンセーションだったらしい。
もっとも、これはピアノのハービーのアイディアで、マイルスとウェインのツーホーンがメロディでリズムをキープしている間に、ピアノ、トラム、ベースが自由に即興演奏するという通常の逆の発想でやってみたらどうか、ということだったらしい。
たしかに、そう思って聞いてみると他の3人が自由に暴れているが、それよりもやはり、同じメロディを何回も何回も演奏するツーホーンに耳が行ってしまう。
聴いていると、だんだんハイになってきて、いろんな幻想が見えてくる気がする。
ぼくはこの曲を、千葉の勝浦に行くバスの中で聴いたことがある。
アクアラインの中に滑り込んでいくバスの中で、マイルスとウェインのツーホーンの音を聴いていると、なんとも不思議な気持ちになったものである。
ぼくはこの曲を、現在のアンビエント、テクノ、トランスと言った音楽の開祖だと思う。
同じ曲を正確に、何回も演奏することで生まれてくる奇妙な感覚に、マイルスは興味を持ったのではないか。
そしてもう1枚紹介したいのが「マイルス・イン・ザ・スカイ」である。
このアルバムではハービーがエレクトリック・ピアノを弾いている。
マイルスにエレピを見せたのはジョー・ザヴィヌルで、マイルスはそれを一目見てハービーを呼び寄せ、ハービーの前でザヴィヌルにエレピを聴かせたそうだ。
1曲目の「スタッフ」はものすごく聞き覚えがある。
実は死んだ父親がすごく好きだったのだ。
それにしてもモダンな曲である。
ぼくが幼児の頃だから相当昔だ。
その頃にこんな曲が好きだったのだから父も相当ハイカラな人だったのだと思う。
1曲目の終わり方がすばらしい。
もういいや、という感じで演奏がストンと終わってしまう。
斬新だ!
2曲目の「パファフェナリア」はマイルスが始めてギターを使った曲である。
ギターを弾くのはジョージ・ベンソンで、この人もものすごく親父が好きだったなー。
それにしてもものすごく控えめなギターである。
ピッピッ、ピッピッ、とリズムを刻んでいるだけだ。
まだマイルスがギターと言うものの可能性を計りかね、すごく慎重に使っている。
後年マクラフリンやピート・コージーのギターをこれでもかとフィーチャーするマイルスがである。
そう思って聴くと、ピッピッ、ピッピッ、という音がものすごくゾクゾクする。
エレクトリック爆発の前夜の作品である。