きょう11月18日は、学芸大学・千本桜ホールに、月蝕歌劇団11月、2回連続公演の1、「笑う吸血鬼」を見てきた。
稀代の幻想レトロエログロ漫画師、丸尾末広さんの漫画の、月蝕歌劇団による演劇化だ。
超面白かった!

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ぼくは月蝕を見出してまだ日が浅いのだが、これまでぼくがたまたま見てきた「原作付き」の作品は、不思議の国のアリスとか、オズの魔法使いとか、原作つきと言っても完全に換骨奪胎した、パロディぎりぎりの作品が多かったと思う。
しかし今回は現役の作家とのがっつりしたコラボ作品で、ポスターなどのグッズ展開もある。

20日日曜日までやっているから、いっさいネタバレは避けるが、丸尾作品のビジュアルを役者さんが生かしていて、そこが面白かった。
もともと倉敷あみさんや若松真夢さんは生まれつき丸尾末広っぽいなあと思っていたが、今回「丸田」役の絹彦さん(月蝕初出演!)や「外男」役のタカハタアミさんが、髪形、メイク、表情、動き(漫画だからもとの動きはわからないが・・・!)など丸尾世界を完全に再現していて、心底感動した。
エロ教師の辻村さんも良かったな・・・!

ごひいきの百津美玲さんは今回も今日明日だけの出演ということだが、すごく出番が多く、「松葉杖」使いも美しくてすっかり堪能した。
ナチュラルボーンアーティスト、花音菜ちゃんのダンスも、三上ナミちゃんの生歌も堪能できて、本当に月蝕はお得感あるな〜!
出演人数が多く、舞台狭しとぎゅうぎゅうに楽しさが詰まった舞台だった。

主催、演出の高取英さんが3日前に緊急入院されての舞台ということだが、役者さん全員鬼気迫る気迫があって良かった。
高取さんに会えないのは寂しいけど、ゆっくり休まれてください。
とりあえず観客は客席で応援するぞー!