WindowsのPCをもう5年以上使い続けている。

IBM TrackPoint
Windows 7のときに買ったeMachinesだ。
大型のPCは部品単位で交換、増強できるので、だましだましここまで来た。

もっとも、主力はMacbook Proである。
だからWindowsは、Windowsアプリの動作確認用とか、音楽流し用とか、Webタイマー表示用にしている。
この2機種、2台体制がなかなか快適だ。

先日、eMachinesをWindows 10に無償アップグレードした。
すると、ある夜、寝ているときにパソコンがチャラーンと言った。
夢かと思っていたのだが、朝見ると、アニバーサリーアップデートが完了していた。
これ怖くないか。
まあアップデートしたのだからいいことが起きているのだろう。
実際、「アクティブウィンドウ(最前面のウィンドウ)のタイトルバーのアプリ名が消えている」というナゾの挙動が直っていて良かった。
ていうかこれぐらいのバグはとっとと直して欲しい。。

それで、噂のBash on Windowsを使って見ようと思った。
WindowsでUbuntu Linuxのアプリが動くというアレである。
前からどうしてもWindowsでUNIXのソフトを動かさなければならない用があったのだが、のびのびになっていた。

さっそく管理者モードに入って、Windows Subsystem for Linuxというのを探したが、ない。
検索したら、32ビット版Windowsには対応していない、ということだった。
ガーンガーン。。
そう、32ビット版だったのだ。
ずいぶん前に64ビットにしようと思ったのだが、使っているフリーウェアのあまりの対応してなさにびっくりしてやめて、主力がMacに移ってそれっきりだった。
時代についていってなくて汗顔しきりである。

実際、今年の夏にMicrosoftからWindows 10に無償アップデートさせられたとき、64ビットを選べば選べたらしい。
それだと無償だったのだ。
むしょうにくやしい。(うまくないから。。
ということで、1万6千円出してWindowsを買い直すのもなんか負けた気がして、どうも気が進まなかったのだ。
Windows 10のインストールというのが、またドライバーがどうしたこうしたというので一日仕事なので、面倒だ。

それで、Windows 10パソコンごと買い直すことにした。
それも、中古のThinkPadを買おうと思ったのである。

前から、次に買うならノートにしよう、と思っていた。
部屋が(足元が)広くなるからである。

Windowsでノートを買うならThinkPad、と思っている。
色が黒一色でカッコイイし、堅牢だし、メモリやHDDの換装が簡単なイメージがある。
中国Lenovo資本に買収されてから、どうもスパイウェア疑惑が耐えないのだが、それも廉価版のLenovoとか、Ideapadとかに多発してるようで、ThinkPadはそうでもない気がする。

ところが、直販サイトで買ったら、買ってから届くまですごく時間が掛かるのである。
で、お金もないことだしAmazonで中古を買うことにした。
なにしろi5で2万円とかで売っている。
明らかにCeleronのうちのeMachinesより速い。
ということで、適当に選んで注文した。

2日後に届いた。
速い!

梱包を解いた。
別に、普通に、キレイである。
本体と、ACアダプターと、あとなぜか光学マウスがついている。
DVDリーダーつきモデルである。

やっぱ、ちょっと、若干の使用感がある。
表面に分子レベルでホコリをまとっている感じ。
あとキーボード面のThinkPadロゴが剥がれていた。
まあ仕事用途なら気にならない。
どうせクラムシェルモードで(蓋を閉めて、液晶とキーボード別付けで)使うのだ。

起動した。
別にうるさくもなく、起動が遅くもない。
普通にWindows 10で良かった。

それが!

32ビット版だったのである。
これはトホホだ。
Amazonの注文ページを良くよくみると、32ビット版とも64ビット版とも書いていない。

さっそくAmazonで返品手続きをした。
Amazonといえば、買って気に入らなかったらすぐ返品できるのが取り柄である。

ところが、当然のことながら中古品はマケプレ(マーケット・プレイス)製品であり、Amazonのひさしを借りてどこかのショップが(個人のことも多い)開業しているのである。
返品リクエストに「64ビット版かどうか書いていなかったのですが、64ビット版でないと使えないので返品します」と書いてみたら、ショップから速攻で返事が来て、「32ビットであると書いてなくてスミマセンでした。こちらで64ビットインストールできますが、いかがですか」とのこと。

「それなら返品しなくてオッケーですが、手順を教えてください」と聞くと、「商品をこちらの住所に返送すると、64ビットにして送り直します」とのこと。

「リカバリーメディアは作成できますか」と聞くと、「それはできません、スミマセン」とのこと。

「こちらの製品はメモリ2GB、HDD 150GBと業務に耐えないスペックなので、こちらで換装しようと思っていました。だったらWindowsのDVDとプロダクトキーをわたしてください」というと、「それもできません。メモリ、HDDをアップグレードしてから送っていただけないでしょうか」とのこと。

いろいろ考えて「ぼくはものすごくマシーンをいじる方なので、Windowsのメディア、プロダクトキーを送っていただけないのなら、購入を断念します。返品させてください」と書くと、意外とあっさり「承知しました。返送いただければ返金します」と返事が来た。

それで、もとの箱に入れて、ファミマからヤマト便で送った。
元払いか着払いか交渉しても良かったが、まあ元払いにした。
2000円取られた。

するとあっさり返金された。

ちょっとおもしろいなと思ったのが、上記の延々としたやりとり、通常のメールではなく、Amazon経由で送り合うやつだったのだが、Amazonがインターラプトし、保存しているという。
それで、最後に、ショップからAmazonへの報告が「お客様へご説明し、納得していただけました」というニュアンスのものだった。
実際には返品できているので、ちょっとニュアンスが違うような気もするが、まあ別にそれぐらい、ぼくとしてはノー問題だ。

結局宅急便代2000円ドブに捨てた格好だが、そんなもんで済んで良かった。
良心的な業者で助かったが、やっぱりパソコンは新品を買おう。