今日も自炊について書く。
ここで言う自炊とは、紙の本をスキャンして電子化することだ。
前回述べたように、この前スキャレンという会社でスキャナーと断裁機をレンタルして、自炊というものがじゅうぶん自分にもできると思った。一方、レンタルしている8泊9日という期間の中で、なかなか大量の本を電子化する時間が取れなかった。ということで、スキャナーと断裁機を買うことに決めた。今日はそのうち断裁機について書く。
ところで、断裁機と裁断機とどっちが正しいのだろうか。今日紹介する200DXのAmazon販売ページには裁断機と書いている。
ここで言う自炊とは、紙の本をスキャンして電子化することだ。
前回述べたように、この前スキャレンという会社でスキャナーと断裁機をレンタルして、自炊というものがじゅうぶん自分にもできると思った。一方、レンタルしている8泊9日という期間の中で、なかなか大量の本を電子化する時間が取れなかった。ということで、スキャナーと断裁機を買うことに決めた。今日はそのうち断裁機について書く。
ところで、断裁機と裁断機とどっちが正しいのだろうか。今日紹介する200DXのAmazon販売ページには裁断機と書いている。
大辞林によると、裁断は何らかの決断をすること、または、紙や布をカットすること、一方、断裁は紙を切って整えることと書いている。また、断裁機と言う言葉はあるが、裁断機と言う言葉はない。今日は辞書に従って断裁機と書く。
なお、今日のブログ、本当は映像で(ムービーで)発信するつもりだった。でも、手持ち映像があまりにも揺れて、作ったぼくが見ていて酔ってしまったので、こんなの世界に発信するわけにいかないと思って、改めて文章で書いている。
でも、ムービーでまず流れを撮ってから文章のブログを書くやり方もアリかもしれないな、と思った。シャッターを切る手間がなくなるからだ。
前置きが長くなったが、本題に入る。
これが今回紹介する、DURODEX発売の200DXである。上の画像はハンドルを起こして立てているところで、収納時はこのようにコンパクトな形状になる。
上の画像は収納状態で裏返したところだ。
黄色いバーが斜めにくっついているが、これは刃受けと言って断裁するときは刃の下にセットする。収納時はここにくっつけておくことができる。
その下に無骨な電池ボックスがあるが、これは断裁時に目標を示すLEDライトの電力となる。この電池ボックス、もう少しスマートにできなかったものか。
上の画像は使用するために倒したところだ。
200DXは非常に軽く、持ち運びがしやすい。10kgほどだ。と書くと重そうに感じるが、ハンドルがついているし持ち運びが少しも苦ではない。
スキャレンで借りたやつが非常に重く、また、立てて置くことができなかったのと比べると、家庭用にはこっちの方が数段ハンディだ。
銀色のストッパーを動かしてハンドルを持ち上げる。これでいわゆる断裁機という感じの形状になる。
黒い箱の中に刃が入っているが、この下には絶対に手を入れないように注意したい。一気に指が4本ぐらい飛んだら大騒ぎである。
と言っても、この状態でまたハンドルは固定され、簡単には降りないようになっている。
左から刃受けを差し込む。
これも、ボックスの中に手を突っ込まなくてもセットできるようになっている。
また、完全に突っ込んでもちょっと横ちょからはみ出て、抜きやすくなっている。
赤いボタンを押すと刃の真下から赤い線状の光が出て、刃受けの真ん中に当たる切断目標に当たる。ハンドルを倒すとこの線から断裁される。
このグレーのパーツは本を縦方向にぴったりセットするためのガイドだが、ぼくはあまり使っていない。右のルーラー(ものさし)にはまってスライドする。また、磁石で本体にがっちりくっつくようになっている。
以上、本体の紹介をしたところで今回は一区切りとする。
じっさいの断裁の手順については、また次回紹介する。
★
さて、これ以降は、断裁機としての200DXの評価になる。
いい点は以下の3点である。
○1:軽い!
スキャレンで借りた大型機に比較すると、びっくりするほど軽い。
大型機は、スキャレンで借りるのなら問題ないだろうが、自分で所有して永年家に置くのは、そうとう覚悟がいると思う。
まあ家が広い人はいいかもしれないが、そもそも紙書籍を強引に電子化にする人は家が狭いんじゃないだろうか。
(少なくともぼくはそうだ!)
○2:コンパクトな直立形態に変形できる!
ハンドルをたたんで直立できるため、収納時の設置空間は極小である。これは大発明だ。
デザインが真四角なので部屋の隅にぴったり置けるのもいい。最近の家庭用製品は妙にザハ・ハディド的な、丸っこいのが多いが(スキャナもそうだ)スペースが無駄なような気がする。200DXの真四角さは美しい。
ちなみにブラックとホワイトがある。ホワイトの方が部屋に置いていて圧迫感がないような気がするが、ぼくはブラックにした。紙の本を置いた時目立つような気がするからだ。
○3:使用性が考えぬかれている!
この製品は明らかに家庭での自炊ユーザーに特化した製品で、かゆいところに手が届く。ストッパーひとつで収納状態<=>オープン状態<=>カット時と切り替えられ、おのおのの状態でがっちりロックされる。赤いライトも、刃受けの収納も気が利いていてステキである。
ぼくはスキャレンで大型断裁機を借りて、断裁が思ったよりも全然簡単なのにビックリしたが、200DXを使って、さらにカンタンなので二度ビックリした。
○4:1.8cm、200枚が一気にカットできる!
200DXの200は紙が200枚一気に切れるという意味だ(一般的なコピー用紙の場合)。
通常の断裁機は1.5cmまでというのが多く、3mm強力なこの性能は業界随一らしいが、実は、ギリこれぐらいの本が多いのだ。
具体的に言うと、マンガである。この大きさのおかげでマンガが分割しないでザクザク切れる。
一方、欠点もある。
×1:高い!
気になるお値段が、なんと驚いたことに38,880円である。ほぼ4万円だ。これは迷う。
ぼくは、本が片付かないという自分の習性と、部屋の広さと、自炊に掛ける時間的効率の関係で、この値段は出せる、と思った。
ちなみにスキャレンで貸し出される大型機は8千円と思われる。
200DXももっとがんばれば安くなると思われるが、それは「原価厨」の考えであって、この性能、デザインに対する正当な対価であろうと思う。
いずれにせよ、自炊が自分にとってどこまで重要かを考えて買いたい。
×2:刃が簡単に替えられない!
断裁機の刃はどんどんナマクラになり、そのうち研ぐか、交換しなければならない。
それがどれぐらい先になるのか、まだわからないが、通常の断裁機は替刃も売っている。
ところが、200DXの場合は高崎精機という会社に送ってメンテナンスしてもらう必要があるらしい。
お値段は研ぎが8千円、交換が1万5千円ということだ。
パーソナル断裁機<200DX>
ところで、同じサイトで替刃も売っている。お値段は1万円である。
がんばれば交換できるらしく、手順を公開しているサイトもあった。
裁断機DURODEX(ダーレー) 200DXの刃の交換方法まとめ | ヨカラボ天神スタッフブログ
ところが、これが大変そうだ。
本体を分解して、ネジを外して、バネを外して…というもので、とても素人技ではなく、危険度も高い。
やはりここはプロを頼ることになるだろう。
メンテナンスサービスが確立しているぶん逆に安心とも言える。
×3:ボール箱が捨てられない!
ところが、このメンテナンスサービスを利用するには、製品を送ってきた段ボール箱をそのまま持っておく必要があるのだ。
この箱が、大きい。
本体の1.5倍ほどもあるのである。
さっきも同じことを書いたような気がするが、自炊の目的の第一は「部屋を広くしたい」ということであろう。
本を置く場所を節約して、段ボール箱なんかを置くのは垢抜けない。
本末転倒である。
まあ、本体と比べて段ボール箱はしまいっぱなしでもかまわないので、そう思って部屋を探すとテレビの裏にちょうどいいデッドスペースがあったので、そこに押し込んだ。
しかし、折りたたみの箱にしたり、メンテナンスサービスの一環としてまず箱を送ってきたり、いろいろ方法はあるだろう。
ここは改善を促したい。
と、いろいろ書いたが、総合的にストレスなしの断裁機が手に入ってハッピーハッピーだ。
とにかく小さく、軽くてしかも性能もいいものを、と考えておられる方にお勧めします。
なお、今日のブログ、本当は映像で(ムービーで)発信するつもりだった。でも、手持ち映像があまりにも揺れて、作ったぼくが見ていて酔ってしまったので、こんなの世界に発信するわけにいかないと思って、改めて文章で書いている。
でも、ムービーでまず流れを撮ってから文章のブログを書くやり方もアリかもしれないな、と思った。シャッターを切る手間がなくなるからだ。
前置きが長くなったが、本題に入る。
これが今回紹介する、DURODEX発売の200DXである。上の画像はハンドルを起こして立てているところで、収納時はこのようにコンパクトな形状になる。
上の画像は収納状態で裏返したところだ。
黄色いバーが斜めにくっついているが、これは刃受けと言って断裁するときは刃の下にセットする。収納時はここにくっつけておくことができる。
その下に無骨な電池ボックスがあるが、これは断裁時に目標を示すLEDライトの電力となる。この電池ボックス、もう少しスマートにできなかったものか。
上の画像は使用するために倒したところだ。
200DXは非常に軽く、持ち運びがしやすい。10kgほどだ。と書くと重そうに感じるが、ハンドルがついているし持ち運びが少しも苦ではない。
スキャレンで借りたやつが非常に重く、また、立てて置くことができなかったのと比べると、家庭用にはこっちの方が数段ハンディだ。
銀色のストッパーを動かしてハンドルを持ち上げる。これでいわゆる断裁機という感じの形状になる。
黒い箱の中に刃が入っているが、この下には絶対に手を入れないように注意したい。一気に指が4本ぐらい飛んだら大騒ぎである。
と言っても、この状態でまたハンドルは固定され、簡単には降りないようになっている。
左から刃受けを差し込む。
これも、ボックスの中に手を突っ込まなくてもセットできるようになっている。
また、完全に突っ込んでもちょっと横ちょからはみ出て、抜きやすくなっている。
赤いボタンを押すと刃の真下から赤い線状の光が出て、刃受けの真ん中に当たる切断目標に当たる。ハンドルを倒すとこの線から断裁される。
このグレーのパーツは本を縦方向にぴったりセットするためのガイドだが、ぼくはあまり使っていない。右のルーラー(ものさし)にはまってスライドする。また、磁石で本体にがっちりくっつくようになっている。
以上、本体の紹介をしたところで今回は一区切りとする。
じっさいの断裁の手順については、また次回紹介する。
★
さて、これ以降は、断裁機としての200DXの評価になる。
いい点は以下の3点である。
○1:軽い!
スキャレンで借りた大型機に比較すると、びっくりするほど軽い。
大型機は、スキャレンで借りるのなら問題ないだろうが、自分で所有して永年家に置くのは、そうとう覚悟がいると思う。
まあ家が広い人はいいかもしれないが、そもそも紙書籍を強引に電子化にする人は家が狭いんじゃないだろうか。
(少なくともぼくはそうだ!)
○2:コンパクトな直立形態に変形できる!
ハンドルをたたんで直立できるため、収納時の設置空間は極小である。これは大発明だ。
デザインが真四角なので部屋の隅にぴったり置けるのもいい。最近の家庭用製品は妙にザハ・ハディド的な、丸っこいのが多いが(スキャナもそうだ)スペースが無駄なような気がする。200DXの真四角さは美しい。
ちなみにブラックとホワイトがある。ホワイトの方が部屋に置いていて圧迫感がないような気がするが、ぼくはブラックにした。紙の本を置いた時目立つような気がするからだ。
○3:使用性が考えぬかれている!
この製品は明らかに家庭での自炊ユーザーに特化した製品で、かゆいところに手が届く。ストッパーひとつで収納状態<=>オープン状態<=>カット時と切り替えられ、おのおのの状態でがっちりロックされる。赤いライトも、刃受けの収納も気が利いていてステキである。
ぼくはスキャレンで大型断裁機を借りて、断裁が思ったよりも全然簡単なのにビックリしたが、200DXを使って、さらにカンタンなので二度ビックリした。
○4:1.8cm、200枚が一気にカットできる!
200DXの200は紙が200枚一気に切れるという意味だ(一般的なコピー用紙の場合)。
通常の断裁機は1.5cmまでというのが多く、3mm強力なこの性能は業界随一らしいが、実は、ギリこれぐらいの本が多いのだ。
具体的に言うと、マンガである。この大きさのおかげでマンガが分割しないでザクザク切れる。
一方、欠点もある。
×1:高い!
気になるお値段が、なんと驚いたことに38,880円である。ほぼ4万円だ。これは迷う。
ぼくは、本が片付かないという自分の習性と、部屋の広さと、自炊に掛ける時間的効率の関係で、この値段は出せる、と思った。
ちなみにスキャレンで貸し出される大型機は8千円と思われる。
200DXももっとがんばれば安くなると思われるが、それは「原価厨」の考えであって、この性能、デザインに対する正当な対価であろうと思う。
いずれにせよ、自炊が自分にとってどこまで重要かを考えて買いたい。
×2:刃が簡単に替えられない!
断裁機の刃はどんどんナマクラになり、そのうち研ぐか、交換しなければならない。
それがどれぐらい先になるのか、まだわからないが、通常の断裁機は替刃も売っている。
ところが、200DXの場合は高崎精機という会社に送ってメンテナンスしてもらう必要があるらしい。
お値段は研ぎが8千円、交換が1万5千円ということだ。
パーソナル断裁機<200DX>
ところで、同じサイトで替刃も売っている。お値段は1万円である。
がんばれば交換できるらしく、手順を公開しているサイトもあった。
裁断機DURODEX(ダーレー) 200DXの刃の交換方法まとめ | ヨカラボ天神スタッフブログ
ところが、これが大変そうだ。
本体を分解して、ネジを外して、バネを外して…というもので、とても素人技ではなく、危険度も高い。
やはりここはプロを頼ることになるだろう。
メンテナンスサービスが確立しているぶん逆に安心とも言える。
×3:ボール箱が捨てられない!
ところが、このメンテナンスサービスを利用するには、製品を送ってきた段ボール箱をそのまま持っておく必要があるのだ。
この箱が、大きい。
本体の1.5倍ほどもあるのである。
さっきも同じことを書いたような気がするが、自炊の目的の第一は「部屋を広くしたい」ということであろう。
本を置く場所を節約して、段ボール箱なんかを置くのは垢抜けない。
本末転倒である。
まあ、本体と比べて段ボール箱はしまいっぱなしでもかまわないので、そう思って部屋を探すとテレビの裏にちょうどいいデッドスペースがあったので、そこに押し込んだ。
しかし、折りたたみの箱にしたり、メンテナンスサービスの一環としてまず箱を送ってきたり、いろいろ方法はあるだろう。
ここは改善を促したい。
と、いろいろ書いたが、総合的にストレスなしの断裁機が手に入ってハッピーハッピーだ。
とにかく小さく、軽くてしかも性能もいいものを、と考えておられる方にお勧めします。