今日はキーボードの無線化について書く。
前にも書いたが、パソコン用のキーボードは、東プレ製リアルフォース(リアフォ)、US配列、テンキー無しに決めていた。
こいつはキーボード界の最高峰であって、この気持ちは揺るぎない。
不満があるとしたら次の2点である。
*無線ではない
*Mac用がない
Mac用がない問題については、おなじみKarabinerというキーボード配列変更ユーティリティを使ってしのいでいた。
しかし、こういうのでしのぐのは本来好みではない。
いちおう解説記事などを書いている関係上、Macを使うなら正当なMac用キーボードで使いたい。
ということで、いぜんからモヤモヤしていた。
無線ではないことについて。
リアフォが有線しか出していないのだから、キーボードは有線であるべき合理的な理由があるのだろう。
まだパソコンの無線化技術が実用的ではない、と、東プレは考えているのではないか。
だったら有線で使うべきだろう。
しかし、Appleが出しているMac純正は、Bluetooth(以下BTと略記する)版しかない。
ということは、Apple的には無線上等、と思っているんだろう。
また、Macは外部端子が少ない。
ぼくはMacbook Pro Retina 13をいわゆるクラムシェルモード(蓋をしたまま)で使っているのだが、USBが左右に1つずつしかない。
ハブを使えば、ということになるのだが、ハブを介して接続するとリアフォがいまいち不安定になる。
いぜん紹介したLogicoolのUSBスピーカーもハブに弱く、雑音が入る。
ということで、USBポートを1つでも節約したい。
もう1つ心を動かしたのは、マニア向けキーボードとしてリアフォと並ぶもう一つの雄、Happy Hacking Keyboard(HHK)のBT版が出たことである。
ということは、BT版のキーボードは、そこそこ実用的なのではないだろうか。
ポインティングデバイスに関しては、ぼくはMacではずっとApple Magic Trackpadを使っていて、こいつもBTだ。
無線はいい。
机が強烈に片付くのである。
ぼくは、今風にいうナントカ障害らしく、身の回りが片付かないことおびただしくて、いつも苦しんでいる。
特に机の上のケーブルは悩みの種だ。
一念発起してきれいに片付けらたら、一瞬はきれいになるのだが、あっという間にすぐぐちゃぐちゃになってしまう。
こういうの、一種の才能なんじゃないだろうか。
ケーブルが2本あれば4倍に、3本あれば9倍に、指数関数的に散らかるように思われる。
ということで、キーボードの無線化にググッと心が動いた。
最初に買ったのがApple純正のWirelessキーボードである。
これは最新の純正キーボードよりも一世代古いものだ。
最新のキーボードはもっと小さいが、値段がまだ高く、評価も安定しないので回避した。
さて、このWirelessキーボードは、いかにも見た目重視で、タッチしづらく思える。
ストロークが浅いのだ。
しかし、打ってみると、「これはこれでアリかな。。」と思えてくる。
もともとのMacbook Pro本体のキーボードに似ている。
ぼくは外出中は本体のを使うが、特にタイプが遅くなるとか、思考が妨害されてイライラするということはない。
さすがにApple純正であって、慣れればこれはこれでアリである。
でも、ぼくはやはり不満に思った。
タッチの独特さはさておくとして、特殊キーが少ないのだ。
Controlが左に1個しかない。
BSとは別のDeleteキー(前削除)がない。
最も困ったのはPageUp、PageDownがないことで、ぼくはダラダラしながらWebページをブラウズするとき、このボタンを多用するのだ。
一度着いたWindowsグセは抜けない。
Apple純正キーボードにもいちおうページ送り、戻しの動作はあって、確かコマンドキー+上下キーとかどんなのである。
覚えきれない。
Karabinerを凝ってキー配列をいじればいいような気もするが、本末転倒な気もする。
ということで、やはりレアフォに戻ろうかと思ったが、いちど無線化してスッキリした机を味わってしまうと、元のケーブル地獄に戻るのが耐え難く感じられる。
ここで、ぼくは永年、買おうか、買うまいか、悩んでいたある製品を買う決意をした。
Matias Laptop Pro Keyboard for Macと言う。
Amazon.com: Matias Laptop Pro Keyboard for Mac: Computers & Accessories
これはAmazon.co.jpでは売っていず、Amazon.comなどの外国のサイトで買うしかない。
もともとマシアスというのはMacの有線キーボードを作っていた会社らしく、スイッチは日本のアルプスのもので打ちやすいという。
これはほとんど唯一の、Apple純正以外のMac専用無線キーボードであって、キーボードは昔の分厚い頃のMacそっくりだ。
ところがこれが159ドルと、結構高級な部類である。
Amazon.comに日本から注文を掛けると、送料が掛かる。
まあネタになればと思って、エイヤーで買ってみた。
送料は最も遅いコースを選んで10ドルほどである。
しめてほぼ16000円だ。
なお、このキーボードについて、以下のブログでも詳細にレポートされている。
Matias Laptop Pro | Gm7add9
かなり辛い点が付けられているが、書いてあることは合っている。
だが、ぼくは結構気に入った。
注文したのは5月29日、到着は6月14日で、そこまで遅いという感じではない。
がっつりした堅牢な感じである。
写真ではアルミ削り出しに見えるが、プラスチック塗装であり、そこは安っぽい。
でも、耐えられないほどではない。
昔のソーテックが初代iMac(ボンダイブルー)をそっくり真似たWindowsパソコンを作って、Appleに怒られて、慌てて銀色に塗りなおして売ったことがあったが、あの銀色に似ている。
(伝わりづらいよ!)
キータッチは、まあまあ…である。
いわゆる昔のザ・パソコンだ。
もちろんリアフォには比べるべくもないが、そう悪くもないと思った。
結構音がうるさいが、ぼくは天下孤独の一人作業なので誰にも迷惑は掛からない。
結構バネが強くて疲れるが、言うほどでもないような気がする。
キータッチだけを比べると、リアフォを100点とすると65点、という感じか。
すばらしいのは特殊キーである。
前Deleteがある。めったに使わないが、やはりあるとうれしい。
もっと嬉しいのはPageUp、PageDownがあることだ。
これはうれしいよ。
ちなみにFnキーを押しながらだとHome、Endになる。
これでWebページの閲覧がはかどる。
会社でWindows、家でMacの人、あるいはある程度Windowsを覚えてからMacにスイッチしたぼくのような人に合うのではないだろうか。
ファンクションキーはFnキー同時押し(ふだんは画面照度や音量の調節ボタンなど)なのはApple純正と変わらないが、ファンクションキーがF15まである。
これはうれしい。
ぼくはKarabinerを使って(結局使うんかい!)スクショ撮りをF13、範囲選択のスクショ撮りをF15に割り当てた。
本来のMacのショートカットではスクショ撮りがShiftとコマンドを押しながら数字キーをどうこう、というやつだが、未だに覚えられない。
ファンクションキーが多いといろいろ融通が効く。
あと、OEリガチャーやアクセント記号付き母音のような、ISO 8859系のいろいろな文字、記号がプリントされてて楽しい。
英語以外のヨーロッパ語を日常的に使う人は便利なのではないだろうか。
あと、細かいが、Controlは^、Optionは階段みたいな変な記号、という、Mac独特の略記法が堂々とキーにプリントしているのもうれしい。
これ、Macの昔のキーボードは確かこうだった気がする。
ということで、ぼくは気に入った。
だが上のレビューに書いている通り、ステータスのLEDが超見づらい(ぼくはあんまり見えやすくても気になるたちだが)、充電にUSB-Aオス<=>オスという変態的なケーブルが必要(硬く、長いのが同梱されているが、次に充電するまで保管しておくのは大儀である)など細かい点で、他のキーボードにはめったに見られない変わった欠点がある。
とりあえずレアフォの無線Mac版キーボードがいつか出る日を信じて、その日までのつなぎだが、現在のところの灰色のソリューションとして、ぼくはこのキーボードを愛用している。
で、もうすでに買ってしまったApple純正のキーボードはどうするかというと、これがiPhone/iPadのキーボードとして使えるのである。
これが便利だ。
さて、ぼくはMacの他にWindows PCも並べて使っているのだが、そっちも無線化したくなってきた。
こっちこそHHK BT版にしようかとも思ったが、高いし、評価が定まらないし、なんとなくリアフォ派(裏切ってしまったが)としてはHHKに反感もあったので、あえてHHKは避けてこいつにしてみた。
(※上のリンクはUS配列なので注意。JIS配列のもある)
ThinkPadといえばノートパソコン界ではキーボードがいいので有名で、真ん中のいわゆる赤ポッチ(トラックポイント)がまた狂信的な人気を博している。
そのキーボードだけを剥がしてBTにしたようなキーボードだ。
このキーボードは悪評があって、ファンクションキーがFn同時押しというものである。
WindowsはMacと違ってファンクションキーを多用する局面が多い。
とくにヘルプはF1、アプリ終了はAlt+F4、ブラウザーのリロードはF5などは、手に染み付いている。
しかし、ぼくが買ってもっと、致命的に気になったのは、画面左下隅にあるのがCtrlではなくてFnということだ。
これ、ThinkPad本体でもものすごく評判が悪くて、結局LenovoがBIOSで変えられるようにしたという経緯がある。
ところが、Windows PCの外付けキーボードとして使う場合は(ぼくは本体はeMachinesを使っているが)、このワザも効かないのである。
これはものすごく使いづらい。
ThinkPadの開発者に言わせると、キーボードをホームポジションでパチパチ打っている人は、最も自然に打てるのがこの位置だということだが、そんなの知らない。確実に打ち間違えるのである。
これ、ディップスイッチで切り替えられるようになっていてしかるべきだと思う。
あと、マニュアルが超不親切である。
Macと違って本体側がさまざまだし、Windowsもいつまでたっても落ち着かないから、しょうがない部分はあるのだろうが、接続に四苦八苦した。
ぼくはMacがメイン機で、WindowsはWindowsでなければ動かないソフトの動作確認用にしか使っていないから、コンパクト性と無線の便利さを取って我慢して使っているが、メイン機にするには相当勇気がいる製品だと思う。
あと、また紹介するが、ポインティングデバイスを無線のトラックボールにした。
メーカーはロジクールで、無線はBTではなく専用の2.5GHzのWiFiである。
ということで、机の上から4本のケーブルが一掃され、めちゃめちゃ片付くようになった。
いままでパソコンの机の上で書き物をしたり、本を読んだりしづらくて、相当辛い思いをしてきたが、スッキリして脳の作業領域も広がった気がする。
今後も各メーカーにおかれては、無線機器の開発、向上に精励努力していただきたい。
こいつはキーボード界の最高峰であって、この気持ちは揺るぎない。
不満があるとしたら次の2点である。
*無線ではない
*Mac用がない
Mac用がない問題については、おなじみKarabinerというキーボード配列変更ユーティリティを使ってしのいでいた。
しかし、こういうのでしのぐのは本来好みではない。
いちおう解説記事などを書いている関係上、Macを使うなら正当なMac用キーボードで使いたい。
ということで、いぜんからモヤモヤしていた。
無線ではないことについて。
リアフォが有線しか出していないのだから、キーボードは有線であるべき合理的な理由があるのだろう。
まだパソコンの無線化技術が実用的ではない、と、東プレは考えているのではないか。
だったら有線で使うべきだろう。
しかし、Appleが出しているMac純正は、Bluetooth(以下BTと略記する)版しかない。
ということは、Apple的には無線上等、と思っているんだろう。
また、Macは外部端子が少ない。
ぼくはMacbook Pro Retina 13をいわゆるクラムシェルモード(蓋をしたまま)で使っているのだが、USBが左右に1つずつしかない。
ハブを使えば、ということになるのだが、ハブを介して接続するとリアフォがいまいち不安定になる。
いぜん紹介したLogicoolのUSBスピーカーもハブに弱く、雑音が入る。
ということで、USBポートを1つでも節約したい。
もう1つ心を動かしたのは、マニア向けキーボードとしてリアフォと並ぶもう一つの雄、Happy Hacking Keyboard(HHK)のBT版が出たことである。
ということは、BT版のキーボードは、そこそこ実用的なのではないだろうか。
ポインティングデバイスに関しては、ぼくはMacではずっとApple Magic Trackpadを使っていて、こいつもBTだ。
無線はいい。
机が強烈に片付くのである。
ぼくは、今風にいうナントカ障害らしく、身の回りが片付かないことおびただしくて、いつも苦しんでいる。
特に机の上のケーブルは悩みの種だ。
一念発起してきれいに片付けらたら、一瞬はきれいになるのだが、あっという間にすぐぐちゃぐちゃになってしまう。
こういうの、一種の才能なんじゃないだろうか。
ケーブルが2本あれば4倍に、3本あれば9倍に、指数関数的に散らかるように思われる。
ということで、キーボードの無線化にググッと心が動いた。
最初に買ったのがApple純正のWirelessキーボードである。
これは最新の純正キーボードよりも一世代古いものだ。
最新のキーボードはもっと小さいが、値段がまだ高く、評価も安定しないので回避した。
さて、このWirelessキーボードは、いかにも見た目重視で、タッチしづらく思える。
ストロークが浅いのだ。
しかし、打ってみると、「これはこれでアリかな。。」と思えてくる。
もともとのMacbook Pro本体のキーボードに似ている。
ぼくは外出中は本体のを使うが、特にタイプが遅くなるとか、思考が妨害されてイライラするということはない。
さすがにApple純正であって、慣れればこれはこれでアリである。
でも、ぼくはやはり不満に思った。
タッチの独特さはさておくとして、特殊キーが少ないのだ。
Controlが左に1個しかない。
BSとは別のDeleteキー(前削除)がない。
最も困ったのはPageUp、PageDownがないことで、ぼくはダラダラしながらWebページをブラウズするとき、このボタンを多用するのだ。
一度着いたWindowsグセは抜けない。
Apple純正キーボードにもいちおうページ送り、戻しの動作はあって、確かコマンドキー+上下キーとかどんなのである。
覚えきれない。
Karabinerを凝ってキー配列をいじればいいような気もするが、本末転倒な気もする。
ということで、やはりレアフォに戻ろうかと思ったが、いちど無線化してスッキリした机を味わってしまうと、元のケーブル地獄に戻るのが耐え難く感じられる。
ここで、ぼくは永年、買おうか、買うまいか、悩んでいたある製品を買う決意をした。
Matias Laptop Pro Keyboard for Macと言う。
Amazon.com: Matias Laptop Pro Keyboard for Mac: Computers & Accessories
これはAmazon.co.jpでは売っていず、Amazon.comなどの外国のサイトで買うしかない。
もともとマシアスというのはMacの有線キーボードを作っていた会社らしく、スイッチは日本のアルプスのもので打ちやすいという。
これはほとんど唯一の、Apple純正以外のMac専用無線キーボードであって、キーボードは昔の分厚い頃のMacそっくりだ。
ところがこれが159ドルと、結構高級な部類である。
Amazon.comに日本から注文を掛けると、送料が掛かる。
まあネタになればと思って、エイヤーで買ってみた。
送料は最も遅いコースを選んで10ドルほどである。
しめてほぼ16000円だ。
なお、このキーボードについて、以下のブログでも詳細にレポートされている。
Matias Laptop Pro | Gm7add9
かなり辛い点が付けられているが、書いてあることは合っている。
だが、ぼくは結構気に入った。
注文したのは5月29日、到着は6月14日で、そこまで遅いという感じではない。
がっつりした堅牢な感じである。
写真ではアルミ削り出しに見えるが、プラスチック塗装であり、そこは安っぽい。
でも、耐えられないほどではない。
昔のソーテックが初代iMac(ボンダイブルー)をそっくり真似たWindowsパソコンを作って、Appleに怒られて、慌てて銀色に塗りなおして売ったことがあったが、あの銀色に似ている。
(伝わりづらいよ!)
キータッチは、まあまあ…である。
いわゆる昔のザ・パソコンだ。
もちろんリアフォには比べるべくもないが、そう悪くもないと思った。
結構音がうるさいが、ぼくは天下孤独の一人作業なので誰にも迷惑は掛からない。
結構バネが強くて疲れるが、言うほどでもないような気がする。
キータッチだけを比べると、リアフォを100点とすると65点、という感じか。
すばらしいのは特殊キーである。
前Deleteがある。めったに使わないが、やはりあるとうれしい。
もっと嬉しいのはPageUp、PageDownがあることだ。
これはうれしいよ。
ちなみにFnキーを押しながらだとHome、Endになる。
これでWebページの閲覧がはかどる。
会社でWindows、家でMacの人、あるいはある程度Windowsを覚えてからMacにスイッチしたぼくのような人に合うのではないだろうか。
ファンクションキーはFnキー同時押し(ふだんは画面照度や音量の調節ボタンなど)なのはApple純正と変わらないが、ファンクションキーがF15まである。
これはうれしい。
ぼくはKarabinerを使って(結局使うんかい!)スクショ撮りをF13、範囲選択のスクショ撮りをF15に割り当てた。
本来のMacのショートカットではスクショ撮りがShiftとコマンドを押しながら数字キーをどうこう、というやつだが、未だに覚えられない。
ファンクションキーが多いといろいろ融通が効く。
あと、OEリガチャーやアクセント記号付き母音のような、ISO 8859系のいろいろな文字、記号がプリントされてて楽しい。
英語以外のヨーロッパ語を日常的に使う人は便利なのではないだろうか。
あと、細かいが、Controlは^、Optionは階段みたいな変な記号、という、Mac独特の略記法が堂々とキーにプリントしているのもうれしい。
これ、Macの昔のキーボードは確かこうだった気がする。
ということで、ぼくは気に入った。
だが上のレビューに書いている通り、ステータスのLEDが超見づらい(ぼくはあんまり見えやすくても気になるたちだが)、充電にUSB-Aオス<=>オスという変態的なケーブルが必要(硬く、長いのが同梱されているが、次に充電するまで保管しておくのは大儀である)など細かい点で、他のキーボードにはめったに見られない変わった欠点がある。
とりあえずレアフォの無線Mac版キーボードがいつか出る日を信じて、その日までのつなぎだが、現在のところの灰色のソリューションとして、ぼくはこのキーボードを愛用している。
で、もうすでに買ってしまったApple純正のキーボードはどうするかというと、これがiPhone/iPadのキーボードとして使えるのである。
これが便利だ。
さて、ぼくはMacの他にWindows PCも並べて使っているのだが、そっちも無線化したくなってきた。
こっちこそHHK BT版にしようかとも思ったが、高いし、評価が定まらないし、なんとなくリアフォ派(裏切ってしまったが)としてはHHKに反感もあったので、あえてHHKは避けてこいつにしてみた。
(※上のリンクはUS配列なので注意。JIS配列のもある)
ThinkPadといえばノートパソコン界ではキーボードがいいので有名で、真ん中のいわゆる赤ポッチ(トラックポイント)がまた狂信的な人気を博している。
そのキーボードだけを剥がしてBTにしたようなキーボードだ。
このキーボードは悪評があって、ファンクションキーがFn同時押しというものである。
WindowsはMacと違ってファンクションキーを多用する局面が多い。
とくにヘルプはF1、アプリ終了はAlt+F4、ブラウザーのリロードはF5などは、手に染み付いている。
しかし、ぼくが買ってもっと、致命的に気になったのは、画面左下隅にあるのがCtrlではなくてFnということだ。
これ、ThinkPad本体でもものすごく評判が悪くて、結局LenovoがBIOSで変えられるようにしたという経緯がある。
ところが、Windows PCの外付けキーボードとして使う場合は(ぼくは本体はeMachinesを使っているが)、このワザも効かないのである。
これはものすごく使いづらい。
ThinkPadの開発者に言わせると、キーボードをホームポジションでパチパチ打っている人は、最も自然に打てるのがこの位置だということだが、そんなの知らない。確実に打ち間違えるのである。
これ、ディップスイッチで切り替えられるようになっていてしかるべきだと思う。
あと、マニュアルが超不親切である。
Macと違って本体側がさまざまだし、Windowsもいつまでたっても落ち着かないから、しょうがない部分はあるのだろうが、接続に四苦八苦した。
ぼくはMacがメイン機で、WindowsはWindowsでなければ動かないソフトの動作確認用にしか使っていないから、コンパクト性と無線の便利さを取って我慢して使っているが、メイン機にするには相当勇気がいる製品だと思う。
あと、また紹介するが、ポインティングデバイスを無線のトラックボールにした。
メーカーはロジクールで、無線はBTではなく専用の2.5GHzのWiFiである。
ということで、机の上から4本のケーブルが一掃され、めちゃめちゃ片付くようになった。
いままでパソコンの机の上で書き物をしたり、本を読んだりしづらくて、相当辛い思いをしてきたが、スッキリして脳の作業領域も広がった気がする。
今後も各メーカーにおかれては、無線機器の開発、向上に精励努力していただきたい。