しばらく合間が空いてしまった。実は、1年ぐらい懸案だった私事が片付いて、力が抜けてしまったのと、花粉症+喘息で体調が激悪だったのだ。スミマセン。ブログの起票方針を少し考えなおそうと思ったのだが、特に変えず、このまま進めようと思う。

 今日はケータイの話。
 ぼくは携帯電話を「格安SIM」にしている。

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 格安SIMというのは、MVNOとも言って、docomoやau(最近SBMもあるらしい)の回線を又貸しすることで、個性のある料金、使用量コースを提案するものだ。
 電力自由化に伴う「新電力会社」と似ている。新電力会社も自前の発電所を持たず、発送電分離によって東電や関電の電力を買って消費者に売り、コースに変化を付けている。

 ぼくはIIJMIOを長い間使っていた。
 以下のような特徴がある。

<いい点>
○定額制、無料通話、余計なオプションなどが付いてこないので、工夫すれば料金を安く出来る
○中途解約料などの縛りが少ないので、気に入らなくなったら他の会社に移れる
○docomo回線なので、速度、安定度はdocomoと変わらない
(1年以上に渡って東京、川崎、熊本で使ったが、IIJmioだから困ったということは特になかった)
○高速通信量を途中で追加購入できるので、速度の低下を気にする必要がない
○すべてネットで手続き出来るのがありがたい

<悪い点>
×3大キャリアの「実質ゼロ円」のような割賦制度がないので、実料金でドーンと携帯を買わなければならない
(MVNOもスマホを売ったりレンタルしたりしているが、いまいち一世代前の製品が多い)
×定額制ではないので、使った分だけ高速通信量が消費される
×考えなしにバカバカ使って追加パケットを購入していれば、結局料金はあまり変わらないか、割高になる
×実店鋪がない
(でも、結局これで困ったことはなかった)

<注意点>
△音声通話は楽天でんわを使う、メールはSMSを使わずにGmailやLINEを使う、など、工夫して使う
△家では必ずWiFiを使う

 けっきょくぼくは、それほど割安になったという気がしない。

 端末はSIMフリーのiPhone 6 Plusの128GBを一括で買ったのだが、10万円近くした。
 でも、SIMフリーのiPhoneはプレミア価格なので、ぼくは今回購入時にカバーを買って外気に触れさせず、外箱も付属品もなくさないようにして慎重に使っているから、たぶん今年iPhone 7に買い換えるときはかなり高額で転売できると思う。

 パケットは結構追加購入した。最初のうちは結構割高になってしまった。
 Apple MusicやDropboxを使って、出先でもクラウドからマルチメディアのコンテンツをガーガーダウンロードしたのが響いていた。
 ある程度ヘビロテで聞いている音楽などは、前もって家でWiFi環境にあるときにローカルにダウンロードしておく必要がある。
 また、家に帰ってもWiFiに切り替えず、IIJMIO通信していることが多かった。アホだ。切り替え忘れてしまうのだ。

 Androidには自宅の近くに来ると自動でWiFiに切り替えるアプリがあるそうだが、AppleはWiFiのコントロールを許していないので、できないようだ。
 かわりに、IFTTTという自動化アプリを使うと、家に近づくと通知を発効する、ということができる。

Receives an #IF Notification to put #WiFi off/on mode to save battery, when you enter/leave home by gsuswd - IFTTT

 「あ、そうか」と思って手動でオンにすればいい、という。なんか灰色の結論だが何もしないよりいいかもしれない。

 3大キャリアの通信料金、通信量制限は年々高く、厳しくなっていると聞く。だから、もしauを使い続けていたらもっと料金が掛かったり、通信制限を掛けられて文句を言ったりしていたかもしれない。

 それよりも、精神的な自由度の方が大きい。
 3大キャリアのいわゆる「2年縛り」で自由に解約できない(2年縛りが解けた月に解約しないとまた自動で延長縛りになる)などの戒めがないのはうれしい。

 また、ショップがないから不安、というのも、結局不安なだけで実害はなかった。
 IIJMIOのネットサービスも使いやすくてしょうがないというわけではなかったが、他の会社に比べて大きく劣るものではない。
 なお、世間の多くの人が誤解しているが、docomoショップやauショップというのは、たいてい直営店ではなくて代理店で、普通の量販店などに比べて「ちゃんと」しているわけではないので注意が必要だ。

 IIJMIOがMVNOの中でも最もすぐれているのは、使用量管理アプリ「みおぽん」が非常によく出来ているところだ。すぐに使用量がチェックできるし、ツイッターなどだけ使う場合は「低速モード」にすることも出来る。マメに管理したい人はうれしいと思う。
 また、IIJMIOの追加パケットは「ミニストップ」で購入すると安い。キャンペーンをしょっちゅうやっているので、これを逃さないで買うといい。

 結局、IIJMIOを使って悪いことよりいいことの方が良かった。なにしろIIJがバックについているので技術力が高く、「みおぽん」が便利なので安心感も高い。ビックカメラでSIMを買えばその場で開通できるのも安心である。「格安SIM」初心者の方には、IIJMIOはおすすめだ。今までお世話になりました。

 さて、ぼくはIIJMIOを去り、新進格安SIMの「イオンモバイル」を使うことになった。理由は単純に料金が安いことと、トレンドウォッチャーとして流行りには乗っておかないとと思ったことである。これが、開通するまでにいろいろあった。明日以降報告するので刮目して待て!