ぼくの苗字は深沢だが、戸籍上は深澤になっている。

Wodospad w Soninie
 学生時代はずっと深沢で過ごした。
 澤という字の書き方も知らなかった気がする。
 最初に就職して社会保険も厚生年金も沢で通した。
 親がそう書いていたのだ。

 1999年の著書『すぐわかるPerl』も、2008年『すぐわかるオブジェクト指向Perl』も深沢千尋名義である。
 ところが2011年7月末に父を見送った時に、戸籍名が深澤千尋なので、いろいろな登録を深澤にした。
 2015年10月にKindle Direct Publishingから出版した電子書籍『睡眠時無呼吸症候群とぼく』も澤にした。

 それで、2016年1月16日に『かんたんPerl』を出すときに、名前を深澤に変更しようとしたら、技術評論社の編集者さんから、それだと『すぐわかるPerl』、『すぐわかるオブジェクト指向Perl』と著者名が変わりますよ、と言われた。
 ええー。そりゃそうか。

 悩んだ。

 もともと「沢」という字は中国にない。「辻」などと一緒で、日本生まれの漢字、国字だそうだ。
 お釈迦様の釈の字は正字では釋と書くが、これに同音の尺(シャク)を当てて釈としたから、澤の睪に変えて尺の字を当てることにしたという。

沢 - ウィクショナリー日本語版

 「いままで沢だったけど澤になりました」と言って変えることも出来るという。
 吉本ばななさんがそうで、デビュー当時は吉本ばななだったのが、2003年によしもとばななに変わり、2015年にまた吉本ばななに戻ったそうだ。
 でもその場合も、すでに売りだされてしまって流通している本の字は当然変えようがないし、図書館も昔のままだから、2つの違う字の名前の人が実は同じですよと言い続けることになるという。

 ぼくはいろいろ考えて、本の筆名は深沢千尋ということにした。
 たぶん今後インターネットやいろいろなところで名乗る名前も深沢です、と書くことになると思う。
 学生時代は全部沢で過ごしたので、書き慣れている。
 (さんずいにRのような勝手な字を編み出して書いている)

 ただ問題は、携帯電話とかいろいろな登録の名前を、ここ3〜4年の間に「澤」と書きまくっていることである。
 これ、同一性が保たれるのであろうか。
 気になる。

 ちなみに千尋の尋の字はヨの真ん中の画が突き破っている形で戸籍登録されている。
 ぼくは身分証明書として「住基カード」を持っているが、その字は突き破った形で印字されている。
 住基コードとしては突き破った字が存在するのである。
 ところがこれが、川崎市のサイトを見に行くと「ECC0」という文字化けになる。

イジハピ! : 【第668回】粗大ゴミを出そうとすると名前が文字化けした!

 苗字も名前も面倒な字である。