金曜日にブログを休んでしまった。
風邪が悪化したのだ。土曜日に書くつもりだったのだが、コロッと忘れてしまっていた。スミマセン。
風邪が悪化したのだ。土曜日に書くつもりだったのだが、コロッと忘れてしまっていた。スミマセン。

風邪というのはウィルスが鼻、喉の粘膜に炎症を起こすものである。
風邪薬というのは飲む意味がない、とよく聞く。風邪の症状は発熱、頭痛、関節痛、くしゃみ、咳などであるが、売っている風邪薬は風邪の原因となるウィルスを殺す力はなく、熱だけを下げる。しかし、熱というのはもともとウィルスを殺すために必要な体の反応であって、これを抑制することによってウィルスが生き延びてしまい、風邪の時期がかえって長引く、などと言う。
また、病院でもらう抗菌剤も、菌を殺す力はあってもウィルスを殺す力はないので、肺炎や気管支炎には効いても、風邪には効かない、という。
じゃあなぜ医者が解熱剤や抗菌剤を処方するのかというと「お金儲けのため」、「患者がくれと言うから」、「医者は自分では風邪薬も抗菌剤も飲まない」と言う。
本当だろうか。
こういう「医者は患者にxxをするけど、自分たちにはしない」という話、多い。有名なのがガンに関する話であって「医者はガンの手術を受けない」とか「医者は抗癌剤治療を受けない」という。じゃあどうするかというと、ほうっておくという。本当ですか?
ガンとか風邪とか、特定の疾病に関する各論としての話は難しいが、総論として、本当に「医者は患者にxxをするけど、自分たちにはしない」ということがあるんだろうか。
なかなか難しいと思う。
医者は、xxを自分たちにしないとすると、自分の配偶者や子供にもしないだろう。ナースにもしないんじゃないか。とすると、配偶者や子供や同じ病院のナースは「うちの先生はxxとか出しませんよ。意味ないって知ってるから。患者さんは欲しがるし、お金儲けになるから、出すけれども」と言ううわさ話を、すぐにしてしまうと思う。でもそうすると「おたくの病院でxxしてもらったけど、あれは意味が無いって本当ですか」とクレームをつけてくる人もいるだろう。今の御時世、こんな噂はすぐに広まって、大問題になる。
秘密にするのも難しいよ。
どの範囲で秘密にすればいいんだろうか。家族には秘密にする(「xxをお前には出さないけど、xxには本当は意味がないなんて世間様に言ってはいけないよ」と箝口令を敷く)のか。ナースにはxxをするんだろうか。でも、入院して分かったんだけど、ナースの人っていうのは最新医学の情報を医師と共有していないとできない職業だ。だから、ナースにもこの情報は共有されていると思ったほうが自然だ。
医師が病気に掛かって入院したとする。
「他の患者さんにはxxするけど、あの患者さんは他の病院のドクターだから、xxはしないでいいです」
そんな話がまかりとおるのだろうか。
製薬会社、薬剤師、関係者全員を巻き込んだ大陰謀になる。
だったら「xxは(本当は)無意味です」という情報が、科学の常識として広く共有され、xxなんていう無意味な習慣は厚生労働省やWHOの指導のもとに根絶されてしかるべきである。
それなのに、それ以外の、いわゆる一般ピープルの患者は「医者はどうもxxをしないらしい。意味が無いと分かっているから」という情報を、「本屋で買ってくる本」なんかで読みかじって、推測に基づいて何らかの食餌療法とか、サプリメントなどの代替療法、加持祈祷などにすがることになる。これはおかしい。
こういう「医者だけは知っている」、「関係者だけは知っている」という話は、そういう意味でなかなか信じ難い。「アポロは実は月には行かなかったんだよ、関係者だけしか知らないんだけど」という話と一緒である。もしそんなことがあるなら、その関係者というのは相当ボーダイな数になると思われる。
よくお年寄りの人がする「農家の人は自分たちが食べる分には農薬や化学肥料も使わない」という話もある。あれも信じがたい。
もしそういうことがほんとうにあるなら、農家の人は都会に勉強しに来ている子供にも、結婚で家を離れた子供にも、若いころ学んだ恩師にも、農薬が掛かっていない野菜や米を食べさせたいと思うであろう。
ものすごい量が流通する無農薬食品裏ルートが存在することになるが、寡聞にしてそういう話は聞かない。
ということで、「関係者だけが知るウラの話」はなかなか信じがたい。「どこまでが関係者か」という情報の吟味が必要だ。
まだちょっと熱が引かないので話がむやみに大きくなったが、ということで、医者は実は風邪薬を飲まない論も、なかなか飲み込みにくいところがある。
とはいうものの「熱が出ても解熱剤を飲まなければ、ウィルスが熱で死んで風邪が早く治る」というのはなかなか説得力がある論のように思えたので、しばらく放置してみた。
あまりにも熱が上がると、脳が煮えて損傷を受けるということなので、体温計を買いに行って熱を図っていた。38℃ジャストとかで、これなら脳炎になる可能性は低いだろう。
そう思って数日間薬を飲まず、医者にも行かずに我慢していたが、どんどん悪くなった。
ぼくはもともとアレルギー喘息気味で、喉が悪く、花粉症や排気ガス、タバコの副流煙などですぐに咳が出て喉が痛くなるたちである。だが、今回は熱が出ても薬を飲まずに放置していると、咳がどんどんひどくなって、喉が荒れてしまい、痛み、熱が亢進してしまった。
これ、どうなんだろう。風邪の初期症状のうちに薬を飲んで、症状を抑えこんで、いい気分でおいしいものを食べて寝たほうが良かったんじゃないだろうか。こういう話はなかなか難しくて、ネットで検索しても見解が見事に割れていて、互いに罵り合っている。まあ、風邪が絶滅することはなかなかないので、難しい問題ということであろう。専門家は活発に議論してもらいたいが、患者はどっちを信じていいか悩むところである。
3〜4日放置して、熱は下がったけど咳がどんどんひどくなるので、医者に行った。数種類の消炎剤、鎮咳去痰剤を処方された。飲むとすぐに良くなったら、薬が切れるとまたぶり返す。しばらく我慢していると、咳が引き金で微熱が出る。
今度は薬屋で総合感冒薬を買って飲んでいたが、薬を飲んだ方が症状は軽快する気がする。でも薬が切れるとまた症状が出て来るので、やっぱり医者に行ったほうがいいだろう。そう思ったのが金曜日の夜のことだ。土日は医者が休みなので、また明日、月曜朝にでも行ってみようと思う。
病気の話は難しい。繰り返しになるが、見解がすごく割れているのである。どの意見ももっともらしい。宗教論争である。人の体質もそれぞれ違うから、風邪薬が合う人、合わない人、いろいろあるんだろう。
風邪薬というのは飲む意味がない、とよく聞く。風邪の症状は発熱、頭痛、関節痛、くしゃみ、咳などであるが、売っている風邪薬は風邪の原因となるウィルスを殺す力はなく、熱だけを下げる。しかし、熱というのはもともとウィルスを殺すために必要な体の反応であって、これを抑制することによってウィルスが生き延びてしまい、風邪の時期がかえって長引く、などと言う。
また、病院でもらう抗菌剤も、菌を殺す力はあってもウィルスを殺す力はないので、肺炎や気管支炎には効いても、風邪には効かない、という。
じゃあなぜ医者が解熱剤や抗菌剤を処方するのかというと「お金儲けのため」、「患者がくれと言うから」、「医者は自分では風邪薬も抗菌剤も飲まない」と言う。
本当だろうか。
こういう「医者は患者にxxをするけど、自分たちにはしない」という話、多い。有名なのがガンに関する話であって「医者はガンの手術を受けない」とか「医者は抗癌剤治療を受けない」という。じゃあどうするかというと、ほうっておくという。本当ですか?
ガンとか風邪とか、特定の疾病に関する各論としての話は難しいが、総論として、本当に「医者は患者にxxをするけど、自分たちにはしない」ということがあるんだろうか。
なかなか難しいと思う。
医者は、xxを自分たちにしないとすると、自分の配偶者や子供にもしないだろう。ナースにもしないんじゃないか。とすると、配偶者や子供や同じ病院のナースは「うちの先生はxxとか出しませんよ。意味ないって知ってるから。患者さんは欲しがるし、お金儲けになるから、出すけれども」と言ううわさ話を、すぐにしてしまうと思う。でもそうすると「おたくの病院でxxしてもらったけど、あれは意味が無いって本当ですか」とクレームをつけてくる人もいるだろう。今の御時世、こんな噂はすぐに広まって、大問題になる。
秘密にするのも難しいよ。
どの範囲で秘密にすればいいんだろうか。家族には秘密にする(「xxをお前には出さないけど、xxには本当は意味がないなんて世間様に言ってはいけないよ」と箝口令を敷く)のか。ナースにはxxをするんだろうか。でも、入院して分かったんだけど、ナースの人っていうのは最新医学の情報を医師と共有していないとできない職業だ。だから、ナースにもこの情報は共有されていると思ったほうが自然だ。
医師が病気に掛かって入院したとする。
「他の患者さんにはxxするけど、あの患者さんは他の病院のドクターだから、xxはしないでいいです」
そんな話がまかりとおるのだろうか。
製薬会社、薬剤師、関係者全員を巻き込んだ大陰謀になる。
だったら「xxは(本当は)無意味です」という情報が、科学の常識として広く共有され、xxなんていう無意味な習慣は厚生労働省やWHOの指導のもとに根絶されてしかるべきである。
それなのに、それ以外の、いわゆる一般ピープルの患者は「医者はどうもxxをしないらしい。意味が無いと分かっているから」という情報を、「本屋で買ってくる本」なんかで読みかじって、推測に基づいて何らかの食餌療法とか、サプリメントなどの代替療法、加持祈祷などにすがることになる。これはおかしい。
こういう「医者だけは知っている」、「関係者だけは知っている」という話は、そういう意味でなかなか信じ難い。「アポロは実は月には行かなかったんだよ、関係者だけしか知らないんだけど」という話と一緒である。もしそんなことがあるなら、その関係者というのは相当ボーダイな数になると思われる。
よくお年寄りの人がする「農家の人は自分たちが食べる分には農薬や化学肥料も使わない」という話もある。あれも信じがたい。
もしそういうことがほんとうにあるなら、農家の人は都会に勉強しに来ている子供にも、結婚で家を離れた子供にも、若いころ学んだ恩師にも、農薬が掛かっていない野菜や米を食べさせたいと思うであろう。
ものすごい量が流通する無農薬食品裏ルートが存在することになるが、寡聞にしてそういう話は聞かない。
ということで、「関係者だけが知るウラの話」はなかなか信じがたい。「どこまでが関係者か」という情報の吟味が必要だ。
まだちょっと熱が引かないので話がむやみに大きくなったが、ということで、医者は実は風邪薬を飲まない論も、なかなか飲み込みにくいところがある。
とはいうものの「熱が出ても解熱剤を飲まなければ、ウィルスが熱で死んで風邪が早く治る」というのはなかなか説得力がある論のように思えたので、しばらく放置してみた。
あまりにも熱が上がると、脳が煮えて損傷を受けるということなので、体温計を買いに行って熱を図っていた。38℃ジャストとかで、これなら脳炎になる可能性は低いだろう。
そう思って数日間薬を飲まず、医者にも行かずに我慢していたが、どんどん悪くなった。
ぼくはもともとアレルギー喘息気味で、喉が悪く、花粉症や排気ガス、タバコの副流煙などですぐに咳が出て喉が痛くなるたちである。だが、今回は熱が出ても薬を飲まずに放置していると、咳がどんどんひどくなって、喉が荒れてしまい、痛み、熱が亢進してしまった。
これ、どうなんだろう。風邪の初期症状のうちに薬を飲んで、症状を抑えこんで、いい気分でおいしいものを食べて寝たほうが良かったんじゃないだろうか。こういう話はなかなか難しくて、ネットで検索しても見解が見事に割れていて、互いに罵り合っている。まあ、風邪が絶滅することはなかなかないので、難しい問題ということであろう。専門家は活発に議論してもらいたいが、患者はどっちを信じていいか悩むところである。
3〜4日放置して、熱は下がったけど咳がどんどんひどくなるので、医者に行った。数種類の消炎剤、鎮咳去痰剤を処方された。飲むとすぐに良くなったら、薬が切れるとまたぶり返す。しばらく我慢していると、咳が引き金で微熱が出る。
今度は薬屋で総合感冒薬を買って飲んでいたが、薬を飲んだ方が症状は軽快する気がする。でも薬が切れるとまた症状が出て来るので、やっぱり医者に行ったほうがいいだろう。そう思ったのが金曜日の夜のことだ。土日は医者が休みなので、また明日、月曜朝にでも行ってみようと思う。
病気の話は難しい。繰り返しになるが、見解がすごく割れているのである。どの意見ももっともらしい。宗教論争である。人の体質もそれぞれ違うから、風邪薬が合う人、合わない人、いろいろあるんだろう。