このブログを読んでいる方がご存知かどうか分からないが、先日ぼくの本が出て(知ってるよ! その話もういいよ! どうもスミマセン)、それに伴っていわゆる「献本」をした。献本と書いてケンポンと読むが、本を送らせてもらうことだ。お世話になった人、特に読んで欲しい人、宣伝してくれそうな人、自分では買ってくれなさそうな人に、機先を制して(?)こっちから送りつけてしまう。ちなみに献ずるというのはへりくだっているので、する方から「献本いたします」と言うのは正しいが、もらう人が「献本いただきありがとう」と言う用語法は間違っているという説もどこかで読んだ。どうなんだろうね。まあ「献血をお願いします!」という用例もあるし、ただちに間違いともいいきれない気もする。
今回も、ぼくはわずかに献本をした。

今回も、ぼくはわずかに献本をした。

まず、こんなもん書きましたけどよろしかったらお納めください、という挨拶文を書いてプリントした。これを添え状という。表紙裏に挟みこむ。
これで一気に緊張が増す。どの添え状を入れた本をどの人に送るか間違えないようにしなければならないのである。ぼくはデジタル中毒も病膏肓に入ってきて、こんなちょっとでも物理的な事務処理が異常に苦手である。
百均でクラフト封筒を買ってきて、本を入れて封筒を折って封緘する。1個1個確認しながら手書きで住所氏名を書く。
飾区にお住まいの方がいて、いわゆる文字っ子(文字とコンピューターに超詳しい人)の人であったので、
城市の
と間違えたら失礼なので緊張した。ちなみに下の部分が「L+人」(正字体、JIS X 0213:2000)なのが
飾区、「ヒ」(新字体、JIS X 0208:1990)なのが
城市だそうだ。「Lサイズの人は
飾、寅さん」、「ヒのもと一の空母
城」という覚え方はどうだろうか。でもこんなこといちいち覚える必要はあまりない。
スーパーのポリ袋に封筒を入れて郵便局に行く。スーパーのポリ袋を捨てずに取っておくと、お使い物を持っていくのに異常に便利だ。帰りは捨てて帰ればいいので、空のカバンを持って帰る手間がない。ライフハックス。
土曜日なので手近な郵便局が空いていず、区の郵便局が混んでいて驚いた。別に大急ぎで送る必要はなく、次の平日に出直せばいいようなものだが、せっかくここまで来たので並ぶことにした。他の人も「こんな行列に並ぶつもりはなかった・・・」という趣旨の顔をしている。こういう空間にいると、負のエネルギーが溜まってくるのが目に見えるような気がして消耗する。ぼくはiPhoneでお笑いの番組を聞きながら、ツイッターを見て過ごした。これが出来るようになって人生の負荷がグンと減った。
ほどなく行列は進んで、ぼくの番になった。超かわいいお姉さんの受付に当たってラッキーだ。「普通で」と言って渡すと「中身は本ですかぁ〜・・・?」といわゆる萌え声で聞いてくる。ハイと答えると「中にお手紙が入ってませんかぁ・・・? なければお安くできるんですがぁ・・・?」と聞いてきた。
これがちょっと微妙な話だ。お手紙は入っている。しかし、添え状である。ぼくは、手紙が入っていなければ、僅かに穴を開けて中身が見えるようにすれば、ゆうメール(昔の書籍小包?)扱いで安くできることを知識として知っていた。また、どうも「添え状程度は手紙のうちには入らない」と法律で決まっていたであろうことも、なんとなくは知っていたのである。
具体的には下のQ&A集の「2 よくある質問」のQ5「添え状」を見ると分かる。
総務省|信書便事業|「信書に該当する文書に関する指針」Q&A集
上記の文書では、「xx先生をはじめ編纂委員各位のご尽力により」とか「ご結婚おめでとうございます。先を越されたことが悔しいですが」とか、相当踏み込んだ内容を添え状に書いている。ここまでパーソナルなインプレッションがオーケーなら、ぼくのも大丈夫だろう。「添え状ですが、法的には手紙扱いにならないはずです」と言えば良かったのだが、ちょっと一時的に口が回らなくて「手紙は入ってません」と言ってしまった。これは法的にどうだろう。まあオッケーだろうが。
係の人がハサミでチョキチョキ穴を開けて中を確認する「勝手に穴を開けちゃいますねー」、「あっ、大丈夫ですねー」、「半分ぐらい安くなりましたねー」みたいなことをいちいち言う。表面に「ゆうメール」というスタンプをぺたんと押して「じゃあお預かりしますねー」ということで料金を支払った。結局普通郵便だと1通700円ぐらいのを、1通350円で出せた。
次の日、さらに追加で2冊献本した。今度は自分で穴を開け、受付で「添え状しか入っていません。信書は入れていませんからゆうメール扱いにしてください」と言った。この日の受付の人は恰幅のいいオッサンだったが「アー、ハイ」と言って、面白くもないという顔でスタンプをぺたんと押してくれた。最初からこう言えば良かったのだが、土曜日はちょっと予想していなかったのでうまくいかなかった。
ちなみに電子的媒体は信書にならないから、DVDにたっぷり2時間ビデオレターを送ってもいいことになる。よくわからない法律だ。
これで一気に緊張が増す。どの添え状を入れた本をどの人に送るか間違えないようにしなければならないのである。ぼくはデジタル中毒も病膏肓に入ってきて、こんなちょっとでも物理的な事務処理が異常に苦手である。
百均でクラフト封筒を買ってきて、本を入れて封筒を折って封緘する。1個1個確認しながら手書きで住所氏名を書く。







スーパーのポリ袋に封筒を入れて郵便局に行く。スーパーのポリ袋を捨てずに取っておくと、お使い物を持っていくのに異常に便利だ。帰りは捨てて帰ればいいので、空のカバンを持って帰る手間がない。ライフハックス。
土曜日なので手近な郵便局が空いていず、区の郵便局が混んでいて驚いた。別に大急ぎで送る必要はなく、次の平日に出直せばいいようなものだが、せっかくここまで来たので並ぶことにした。他の人も「こんな行列に並ぶつもりはなかった・・・」という趣旨の顔をしている。こういう空間にいると、負のエネルギーが溜まってくるのが目に見えるような気がして消耗する。ぼくはiPhoneでお笑いの番組を聞きながら、ツイッターを見て過ごした。これが出来るようになって人生の負荷がグンと減った。
ほどなく行列は進んで、ぼくの番になった。超かわいいお姉さんの受付に当たってラッキーだ。「普通で」と言って渡すと「中身は本ですかぁ〜・・・?」といわゆる萌え声で聞いてくる。ハイと答えると「中にお手紙が入ってませんかぁ・・・? なければお安くできるんですがぁ・・・?」と聞いてきた。
これがちょっと微妙な話だ。お手紙は入っている。しかし、添え状である。ぼくは、手紙が入っていなければ、僅かに穴を開けて中身が見えるようにすれば、ゆうメール(昔の書籍小包?)扱いで安くできることを知識として知っていた。また、どうも「添え状程度は手紙のうちには入らない」と法律で決まっていたであろうことも、なんとなくは知っていたのである。
具体的には下のQ&A集の「2 よくある質問」のQ5「添え状」を見ると分かる。
総務省|信書便事業|「信書に該当する文書に関する指針」Q&A集
上記の文書では、「xx先生をはじめ編纂委員各位のご尽力により」とか「ご結婚おめでとうございます。先を越されたことが悔しいですが」とか、相当踏み込んだ内容を添え状に書いている。ここまでパーソナルなインプレッションがオーケーなら、ぼくのも大丈夫だろう。「添え状ですが、法的には手紙扱いにならないはずです」と言えば良かったのだが、ちょっと一時的に口が回らなくて「手紙は入ってません」と言ってしまった。これは法的にどうだろう。まあオッケーだろうが。
係の人がハサミでチョキチョキ穴を開けて中を確認する「勝手に穴を開けちゃいますねー」、「あっ、大丈夫ですねー」、「半分ぐらい安くなりましたねー」みたいなことをいちいち言う。表面に「ゆうメール」というスタンプをぺたんと押して「じゃあお預かりしますねー」ということで料金を支払った。結局普通郵便だと1通700円ぐらいのを、1通350円で出せた。
次の日、さらに追加で2冊献本した。今度は自分で穴を開け、受付で「添え状しか入っていません。信書は入れていませんからゆうメール扱いにしてください」と言った。この日の受付の人は恰幅のいいオッサンだったが「アー、ハイ」と言って、面白くもないという顔でスタンプをぺたんと押してくれた。最初からこう言えば良かったのだが、土曜日はちょっと予想していなかったのでうまくいかなかった。
ちなみに電子的媒体は信書にならないから、DVDにたっぷり2時間ビデオレターを送ってもいいことになる。よくわからない法律だ。