★スミマセン宣伝です(2015/10/10)★
ぼくの睡眠時無呼吸症候群、そしてCPAP個人輸入の体験を電子書籍にしました。


最初はブログをまとめれば本になるとたかをくくっていたのですが、結局ぜんぶ書き直しになりました。
本を書いていて思ったのが、過去のブログに書いたことは少しずつ記憶に誤りがあるということです。
本来ならばブログを1つ1つ訂正するか、ぜんぶ削除するところですが、それはこれからおいおいやっていきます。

睡眠時無呼吸症候群に悩んでおられる方なら、共感していただけ、役立てていただけるように本を書きました。
ぜひ読んでください。



闘病記の6。

※本稿は個人の病気に関する感想を主観的に綴ったもので、医学的、科学的な知見を与えるものではありません。ご自身の健康に関する問題は専門医を受診してください。

前回までのあらすじ

1) 妙に日中眠くなり、疲れる症状を感じていた
2) 最初は怠けているせいだと思って自分を叱咤していた
3) 残業や休出をしているうちに症状は悪化し、昼夜逆転現象が起きた
4) あまりにも辛いので心療内科を受診したら抗鬱剤を出された
5) 抗鬱剤を飲むと却って極端に眠くなった
6) 医者でそう言うとじゃあ鬱病じゃないねと言われた
7) それで導眠剤を出してもらって飲んでいると昼夜逆転は治った
8) この時点で心療内科の通院は打ち切り、内科で導眠剤を出してもらった
9) しかし日中の鋭い病的な眠気は続いた
10) 飲食店でたけしの家庭医学というテレビで睡眠時無呼吸症候群のことをやっていた
11) 会社の近所に専門の病院があったので行ってみた。妙に瀟洒な病院でビビった
12) 自宅で検査する指にセンサーを巻く機械を借りた。結果は陽性
13) 一泊検査が必要と言われた
14) 予約がいっぱいで検査は2ヵ月後、値段は3万円ということだった
★ここから前回
15) 3万円はいかにも高い。これは病院の差額ベッド代ということだった。
16) 普通入院の差額ベッド代と言うと、患者が贅沢で大部屋を忌避するために掛かる。医学上の理由があって個室の場合は掛からないはず。
17) ここは睡眠検査の病室であり、しかも、個室しかないのに「差額」ベッドとは疑問が残る
18) 事実この病院の患者さんがこの検査代金について大声で文句を言っているのがよく聞かれたが、ぼくは弱っていたので文句を言わなかった。
19) なお睡眠時無呼吸症候群は英語のアブリビエーションでSAS(Sleeing Apnea Syndrome)と言うので、これ以降SASと書く



ということで、一応3万円払っていよいよ検査の日になった。
2ヶ月以上待たされた覚えがある。
検査は19時に入院、21時に就寝、翌朝5時起床ということだった。

ちょっと待て!

そんなに早く寝れないと思うのである。
そもそもぼくは生まれつきの宵っ張りの朝寝坊であって、しかも鬱症状で昼夜が逆転していた。
大体0~1時に寝るのが染み付いていたのである。

話は変わるが、この早寝早起きと言うの、ぼくは馬鹿にしていたが、結局、人生は早寝早起きにするかどうかでだいぶ違う。
社会の中で生きているとどうしてもそうなる。
この件は他に書く。

とはいえ、21時就寝はやりすぎだ。
これは試験の都合ではないだろうか。
しょうがないから18時からめちゃくちゃ食べて臨んだ。

さて、この検査は意外に楽しかった。
ホテルのようなキレイな部屋で当時はまだ鬱症状が続いていて部屋がゴミ屋敷だったぼくにはありがたかった。

鬱症状の人は部屋を片付けたほうがいいと思う。
いや、部屋なんか片付ける元気があったら苦労はしないのであるが、実際には部屋掃除の業者の人に任せればよい。
あと、たまにホテルに泊まると言うのも気分転換になるのではないか。
この件も他に書く。

基本的に体一つで行けばよいが、ぼくは病院と職場が近いので翌日はそのまま出社することになっていたので、一応翌日の着替えを持っていった。
パジャマはサイズを聞かれると、清潔なのを用意してくれる。

個室についたシャワーを浴びる。
自宅よりメチャクチャ豪華である。

で、頭と体にめちゃくちゃ電極を貼られる。
クレンザーみたいなので頭皮の皮脂を落とすのが痛かった。

検査技師さんが若くて気のいい女性の人で、いろいろ冗談を言ってこちらの気持ちをほぐしてくれた。
この連載は、全体的に病院に批判的な流れだが、ドクターやナースなど、一人ひとりはすごくイイ人が多かった。
特にこの検査技師さんには良くしてもらったので、印象に残っている。

お手洗いに行くときはナースコールで検査技師さんを呼ぶ。
電極から出た端子を束ねて手提げ袋に入れてくれるので、それを持って病室の横のお手洗いを使う。
あと、寝ている様子は暗視カメラで録画されているということで、それを了解する署名をした。
ぼくは寝るときに睡眠導入剤を使い、音楽を聴いていたが、それもそのまま踏襲した。

で、21時に検査開始。
寝れない。
寝れないながらも、目をつぶって寝た振りをしていた。
ふだん眠れないときもこうしている。
「ぼくは今、寝ようとして寝付けないのではなく、寝たふりをしているだけ、音楽を聴いて横になって目をつぶっているだけ」と思い込む。
それで眠れたらラッキーだ。

12時ぐらいにお手洗いに行きたくなり、ナースコールを呼んだ。
さっきの技師さんがやって来て「全然眠ってないじゃないですか」と言った。
脳波などで分かるそうだ。
なるほどと思った。
ぼくのことを本当に徹夜で観察しているのだ。

そんなこんなで、結局朝5時までに3時間ぐらいしかウトウト出来なかった。
それでも数値は取れているので大丈夫ということだった。
その日は特に寝不足で死ぬ思いをしながら仕事をした。

ということで、この検査を受けるのなら、やはり週末、金曜の夜に入院して土曜の朝に帰るパターンがいいだろう。
でも、そうしたい人は多いわけで、さらに予約が取れないこともありうる。
そうすると、平日検査を受けて、翌日1日有給を取った方が良いのだろうか。
でも、病気の検査なんかで有給を1回使うのも業腹なものである。

というのは、検査は1回では済まないからだ。

(つづく)
Subscribe with livedoor Reader
Add to Google
RSS