ネタがないので普通に今日あったことを書いていいですか。
今日、23日は昔ビデオを撮ったり、見たりした仲間とビデオを見て過ごした。
ぼくたちは、歳がバレるが、いわゆるウルトラ特撮世代であって、話が合う。
今日、23日は昔ビデオを撮ったり、見たりした仲間とビデオを見て過ごした。
ぼくたちは、歳がバレるが、いわゆるウルトラ特撮世代であって、話が合う。
ウルトラマンというのは、もう50年前にやっていた「巨大ヒーロー」番組である。
ヒーローが怪獣を倒すのだが、巨大なロボットに乗り込むわけでも、軍隊が飛行機で倒すわけでもなく、普段は普通の人間として過ごしている人が巨大化して戦う。
原理が良く分からないのだが、そこが芸術的でいい。
じっさい、成田亨、高山良策という現代美術の画家、造形作家が怪獣を作っている。
外国のいわゆるSFX映画に出て来るエイリアン、クリーチャーは、恐竜モチーフであったり、トカゲモチーフであったり、カエルモチーフであったり、とにかくどこか生物として合理的なものが多い。
日本のウルトラ怪獣は、そこが最初から思考のタガが外れていて、胸に電飾がついていたりする。
アニメにしろ、特撮にしろ、最近の子供向け番組というのは、マーケティングに真面目に取り組んでいて、お母さんが好きそうなイケメンが出てきたり、お父さんが好きそうな萌えキャラが出てきたりする。
脚本も、夢がどうとか、家族の絆がどうとか、安いJ-POP的なセリフが出てきて、いい悪いの問題ではなく、どうにもついていけないところがある。
昔の怪獣映画は、大の大人が大真面目に演技している。
巣鴨のおばあちゃんにインタビューするので有名な毒蝮三太夫さんが、新派の泣かせる芝居をしたりしている。
本当に、地球に怪獣というものが来たら地球はどうなるのか、我々の思考はどう変わるのかが描かれている。
これが怖くていい。
今日も最初からウルトラマンを4話ほど見た。
最近ウルトラマンがデジタル・リマスターのブルーレイ版というのになって、空が青く、映像がくっきりていして、まるで別モノのようである。
50年前にウルトラマンを撮っていたスタッフも、まさかこの番組が50年に渡って愛され続けるとは思っていなかったのではないか。
次に、ウルトラマンのNG集を、ウルトラマン役(スーツアクター)の古谷敏さん、フジ隊員役の桜井浩子さんが、メイクアーティストの原口智生さん、映画監督の樋口真嗣さんと一緒に見ているというビデオを見た。
ファンの上映会の中でプロのスタッフが上映会をやっているという、上映会の入れ子構造だ。
戦闘機が飛ぶシーンにスタジオの上下が写り込んでしまったり、怪獣相手にNGを出してつい片手拝みに謝ってしまうウルトラマン、という場面で、古谷さんや櫻井さんが声を出して笑っているのが良かった。
語り草になっている巨大化した女性隊員のフジ・アキコが、街を破壊してあるくシーンで、無表情でなければならないのに、ビルがうまく壊れなくて痛い、という顔をしてNG、というのも良かった。
次に、自分で持って行ったNHK少年ドラマシリーズのDVDを見た。
NHKは「ビデオテープがもったいないので」昔のドラマをバンバン消していて、もう残っていない。
脚本を書き、セットを組んで、役者を集めて演技させ、撮影したビデオを、「テープがもったいないから」消して別の番組を撮る。
そんなことがありうるだろうか。
それこそ30年も、40年も経ってから昔のテレビを見たがる人がいる、そういう文化がそのうち来るということが予測できなかったのだ。
でも、数話は当時高価だったビデオデッキ(「統一1型」など)で取っている視聴者がいて、それをNHKが借り受ける形でソフト化したものがあって、時刻が表示されていたりする。
まず1本目は、新春スペシャルで放映された漫画「11人いる!」の実写化だ。
萩尾望都の原作は、SF少女マンガの金字塔として知られているが、最もダメな映像化の1つであろう。
とにかくダメなセット、ダメな特撮、ダメな演技の連続で、なぜ無理矢理映像化しなければならなかったのか、理解に苦しむ。
宇宙船がぜんぜん宇宙船に見えない。
小劇場の舞台劇である。
そりゃあ消したくもなるよ!
でもそこがいい。
佐々木守が脚本を書いていて、あと宇宙大学の学長役で佐藤慶が(!)出ている。
あと宇宙人の学生の役で、保積ペペや三ツ矢雄二が出ているのがおかしい。
2本目は「タイム・トラベラー」、筒井康隆作「時をかける少女」のドラマ版だ。
最終回だけ残っている。
原田知世作品とは全然違って暗い作品で、戦争とかからませているのが怖くていい。
脚本は新八犬伝やプリンプリン物語で知られる石山透だ。
同じNHK少年ドラマなのに、「11人いる!」よりはるか前の、地球が舞台の学園もの「タイム・トラベラー」の方がシリアスで金が掛かっている。
その後はまた特撮で「ウルトラQ」のカラライズ(着色)版を見た。
白黒番組のカラー化ってどうやってやるのか前から疑問だったが、最初の工程ではデジタルではなく、1コマ1コマをインドの工場で手作業で塗ってもらっているそうだ。
えええ!
有名な「ペギラ」が出て来る回など、テーブルクロスが花模様だったり、カーテンが花模様だったりする。
あれ1コマ1コマ塗るの大変だよ。
映画だから1秒24コマ、30分で43200コマである。
まあ、アニメはそれが当たり前であるが(日本製のTVアニメは3コマ撮りと言って1秒間8コマのものもあるが)、映画の着色はいっそう大変である。
4回ぶんほど見たが、少年の夢を描いた「育てよカメ」が気が狂いそうなほどシュールで最高だった。
ウルトラQのカラライズ版は、怪獣や宇宙人など、想像の世界のものを着色しているので「こんな色だったのかー!」、「こんな色なのか?」という感覚にとらわれた。
次は、ベタだが、「巨人の星」で飛雄馬が急に人間らしい青春を取り戻したいと思って自宅でクリスマス会を催そうとする話を見た。
これ「懐かしアニメ大集合」のようなスペシャル番組で、飛雄馬が寮の部屋を掃除する場面や誰も来ないので暴れまわる場面ばっかり何回も流れているが、きちんと全編見る機会はあまりないのではないだろうか。
今回の発見としては、飛雄馬が1枚1枚招待カードを手描きする、という場面で、急に画面が実写版になる、ということだ。
人間がクリスマスカードを手描きする場面を、アニメ化するのが難しい、ということでか、人間がクリスマスカードを手描きする場面を実写で撮影し、それをアニメに挿入しているのである。
知ってましたか。
左門豊作に出すカードは、左門豊作をモチーフにしたサンタさんになっている。
明子ねえちゃんに出すカードは、明子ねえちゃんをモチーフにしたサンタギャルになっているのである。
芸が細かいな!!!
飛雄馬にそんな絵心があったとは!!!
アメリカ、カージナルズのオズマから「俺は子供の頃から野球漬けの野球ロボットだ。お前も同じ、野球人形ダロ」と揶揄されて、反抗心からクリスマスパーティを思い立った飛雄馬だが、なかなか友達をモチーフにクリスマスカードを自作する人いないよ!!!
十分青春してるんじゃないだろうか。
それが青春なのか知らんけど。
他にもいろいろビデオを見て、昔の話をして過ごして楽しかった。
ヒーローが怪獣を倒すのだが、巨大なロボットに乗り込むわけでも、軍隊が飛行機で倒すわけでもなく、普段は普通の人間として過ごしている人が巨大化して戦う。
原理が良く分からないのだが、そこが芸術的でいい。
じっさい、成田亨、高山良策という現代美術の画家、造形作家が怪獣を作っている。
外国のいわゆるSFX映画に出て来るエイリアン、クリーチャーは、恐竜モチーフであったり、トカゲモチーフであったり、カエルモチーフであったり、とにかくどこか生物として合理的なものが多い。
日本のウルトラ怪獣は、そこが最初から思考のタガが外れていて、胸に電飾がついていたりする。
アニメにしろ、特撮にしろ、最近の子供向け番組というのは、マーケティングに真面目に取り組んでいて、お母さんが好きそうなイケメンが出てきたり、お父さんが好きそうな萌えキャラが出てきたりする。
脚本も、夢がどうとか、家族の絆がどうとか、安いJ-POP的なセリフが出てきて、いい悪いの問題ではなく、どうにもついていけないところがある。
昔の怪獣映画は、大の大人が大真面目に演技している。
巣鴨のおばあちゃんにインタビューするので有名な毒蝮三太夫さんが、新派の泣かせる芝居をしたりしている。
本当に、地球に怪獣というものが来たら地球はどうなるのか、我々の思考はどう変わるのかが描かれている。
これが怖くていい。
今日も最初からウルトラマンを4話ほど見た。
最近ウルトラマンがデジタル・リマスターのブルーレイ版というのになって、空が青く、映像がくっきりていして、まるで別モノのようである。
50年前にウルトラマンを撮っていたスタッフも、まさかこの番組が50年に渡って愛され続けるとは思っていなかったのではないか。
次に、ウルトラマンのNG集を、ウルトラマン役(スーツアクター)の古谷敏さん、フジ隊員役の桜井浩子さんが、メイクアーティストの原口智生さん、映画監督の樋口真嗣さんと一緒に見ているというビデオを見た。
ファンの上映会の中でプロのスタッフが上映会をやっているという、上映会の入れ子構造だ。
戦闘機が飛ぶシーンにスタジオの上下が写り込んでしまったり、怪獣相手にNGを出してつい片手拝みに謝ってしまうウルトラマン、という場面で、古谷さんや櫻井さんが声を出して笑っているのが良かった。
語り草になっている巨大化した女性隊員のフジ・アキコが、街を破壊してあるくシーンで、無表情でなければならないのに、ビルがうまく壊れなくて痛い、という顔をしてNG、というのも良かった。
次に、自分で持って行ったNHK少年ドラマシリーズのDVDを見た。
NHKは「ビデオテープがもったいないので」昔のドラマをバンバン消していて、もう残っていない。
脚本を書き、セットを組んで、役者を集めて演技させ、撮影したビデオを、「テープがもったいないから」消して別の番組を撮る。
そんなことがありうるだろうか。
それこそ30年も、40年も経ってから昔のテレビを見たがる人がいる、そういう文化がそのうち来るということが予測できなかったのだ。
でも、数話は当時高価だったビデオデッキ(「統一1型」など)で取っている視聴者がいて、それをNHKが借り受ける形でソフト化したものがあって、時刻が表示されていたりする。
まず1本目は、新春スペシャルで放映された漫画「11人いる!」の実写化だ。
萩尾望都の原作は、SF少女マンガの金字塔として知られているが、最もダメな映像化の1つであろう。
とにかくダメなセット、ダメな特撮、ダメな演技の連続で、なぜ無理矢理映像化しなければならなかったのか、理解に苦しむ。
宇宙船がぜんぜん宇宙船に見えない。
小劇場の舞台劇である。
そりゃあ消したくもなるよ!
でもそこがいい。
佐々木守が脚本を書いていて、あと宇宙大学の学長役で佐藤慶が(!)出ている。
あと宇宙人の学生の役で、保積ペペや三ツ矢雄二が出ているのがおかしい。
2本目は「タイム・トラベラー」、筒井康隆作「時をかける少女」のドラマ版だ。
最終回だけ残っている。
原田知世作品とは全然違って暗い作品で、戦争とかからませているのが怖くていい。
脚本は新八犬伝やプリンプリン物語で知られる石山透だ。
同じNHK少年ドラマなのに、「11人いる!」よりはるか前の、地球が舞台の学園もの「タイム・トラベラー」の方がシリアスで金が掛かっている。
その後はまた特撮で「ウルトラQ」のカラライズ(着色)版を見た。
白黒番組のカラー化ってどうやってやるのか前から疑問だったが、最初の工程ではデジタルではなく、1コマ1コマをインドの工場で手作業で塗ってもらっているそうだ。
えええ!
有名な「ペギラ」が出て来る回など、テーブルクロスが花模様だったり、カーテンが花模様だったりする。
あれ1コマ1コマ塗るの大変だよ。
映画だから1秒24コマ、30分で43200コマである。
まあ、アニメはそれが当たり前であるが(日本製のTVアニメは3コマ撮りと言って1秒間8コマのものもあるが)、映画の着色はいっそう大変である。
4回ぶんほど見たが、少年の夢を描いた「育てよカメ」が気が狂いそうなほどシュールで最高だった。
ウルトラQのカラライズ版は、怪獣や宇宙人など、想像の世界のものを着色しているので「こんな色だったのかー!」、「こんな色なのか?」という感覚にとらわれた。
次は、ベタだが、「巨人の星」で飛雄馬が急に人間らしい青春を取り戻したいと思って自宅でクリスマス会を催そうとする話を見た。
これ「懐かしアニメ大集合」のようなスペシャル番組で、飛雄馬が寮の部屋を掃除する場面や誰も来ないので暴れまわる場面ばっかり何回も流れているが、きちんと全編見る機会はあまりないのではないだろうか。
今回の発見としては、飛雄馬が1枚1枚招待カードを手描きする、という場面で、急に画面が実写版になる、ということだ。
人間がクリスマスカードを手描きする場面を、アニメ化するのが難しい、ということでか、人間がクリスマスカードを手描きする場面を実写で撮影し、それをアニメに挿入しているのである。
知ってましたか。
左門豊作に出すカードは、左門豊作をモチーフにしたサンタさんになっている。
明子ねえちゃんに出すカードは、明子ねえちゃんをモチーフにしたサンタギャルになっているのである。
芸が細かいな!!!
飛雄馬にそんな絵心があったとは!!!
アメリカ、カージナルズのオズマから「俺は子供の頃から野球漬けの野球ロボットだ。お前も同じ、野球人形ダロ」と揶揄されて、反抗心からクリスマスパーティを思い立った飛雄馬だが、なかなか友達をモチーフにクリスマスカードを自作する人いないよ!!!
十分青春してるんじゃないだろうか。
それが青春なのか知らんけど。
他にもいろいろビデオを見て、昔の話をして過ごして楽しかった。