※本ブログは健康について専門的な指針を与えるものではありません。
※ご自身の健康の問題については専門医の指示を仰いで下さい。

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昨日内科に行って来た。
毎月行っている。
奇数月の頭に血液検査をし、偶数月の頭に結果をもらって指針を決める。
昨日は結果をもらう日で、HbA1cが7.8と大きく下がっていた。

HbA1cは、本来酸素と結合すべきなのにブドウ糖と結合してしまっている血液中のヘモグロビンの割合を示す値で、高くなればなるほど糖尿病が進行している。
血中に糖がたくさん出ると、糖は巨大な分子なので、血管の内側を傷つけてしまう。
結果、毛細血管が壊死して足の先が腐ってしまったり、目が見えなくなったり、陰萎になったりする。
これが恐ろしい合併症である。

もっとも7.8だとそこまで行かない。
本来は6以下とかに落とすのが理想のあり方だが、7.8でも合併症とまでは行かないと言われている。

今年、入院したときは糖が一時的に高くて(そのときは長期的な指標であるHbA1cではなくて血糖値で診る)毎食前にナースがインスリンを注射してくれていた。
そのときドクターが「インスリン自己注射やってないんですか」と意外そうな顔で言っていた。

退院してからそのことをかかりつけ医に聞くと「深澤さんはつい先日まで自分で体重もコントロールできていたしHbA1cも十分低かった。一度インスリンを注射し始めるとそれに頼ってしまい、一生やることになって、それは経済的にも時間的にも大きな負担だから、まだがんばれるから食事制限と運動でなんとか自己管理して欲しい」と言った。

その後、妙に値が上昇し続けた。
ピークが夏で、HbA1cの値が11近くまで跳ね上がり、体重も92kgまであった。

身に覚えはあった。
自炊に凝っていたのだ。
毎日ごはんを炊いたり、パスタを茹でたりして、炭水化物中心の生活をしていた。
肉も野菜もたくさん取っていたから、栄養のバランスは取れていたのだが、結局炭水化物が多かった。

安く上げようと思うとどうしても炭水化物中心になる。
あと、外食をしようとしても牛丼とかラーメンとか回転寿司とか、異常に炭水化物中心になる。
よく低糖質食の是非が言われるが、現在の日本は異常な高糖質食社会だ。

体重がぼくの場合90kgを超え、HbA1cが9を超えてきたあたりから、まだまだそれぐらいでは合併症は起こらない、と医者は言うのだが、ぼくの場合自覚症状がある。
まず、手足がほてり、じんじんする。
灼熱感というそうだ。
次に炎症に弱くなる。
傷が治りにくくなり、足に水ぶくれができる。
カラオケに行くと、喉の痛みがいつまでもひかない。
関係ないと医者は言うかもしれないが、がんばって体重を落とし、血糖値を抑えると、これらの症状はおさまる。
十何年も糖尿病生活をやっているので、この感じは良く分かる。

それで、低糖質食を始めた。
まず炊飯をやめ、家で麺類を茹でるのもやめた。
基本外食も、誰かと会食する以外はやめた。

それで何を食べるかというと、まず主食を代替した。
低糖麺やこんにゃくうどんである。
あとはもやしをレンジでチンしたものや、キャベツの千切りを買ってきてごはんの代わりにしている。
おかずも減らした。
スーパーで買うとついつい買いすぎるので、品数を減らして、昼は肉中心、夜は野菜中心というように1日トータルでバランスが取れるようにした。

AppleWatchにしたがってウォーキング、ランニングの記録を伸ばすようにした。
1日630kcalというのが今のところぼくに合っているようだ。
これだと大体新丸子から田園調布までジョギングすると達成できる。

夜は筋トレを始めた。
今日は腕立ての日、その翌日は腹筋の日、その翌日はスクワットの日、さらにその翌日はまた腕立ての日、という風に、順繰りに3種目を伸ばしている。
いまは腕立てが膝つきで35回x2セットできるようになった。
膝つきで70回とか負荷としては全然弱いような気がするが、自重が重いので結構ツラいのよ。
こんな弱い負荷でも腕、胸にそれなりに筋肉がついてきた。
毎日ジョギング帰りに自分のヌード写真を撮っているので、そのうちまとめて公開する。

でも、こんなことではなかなか痩せない。
ぼくは、会食に行ったりして太った翌日は、断食を取り入れている。
危険だから真似しないでください。
基本野菜ジュース、豆乳、ゼロカロリー飲料、無糖のお茶はなんでも飲んでいいことにするから、カロリーはそこそこ取っている。
あと、これは断食しない日もだが、筋トレのあとにプロティンシェークを飲んでいる。

ぼくは、太った人はある程度断食に耐えられるはずだと思っている。
ラクダがこぶを付けているのと一緒で、脂肪の形でエネルギーを蓄えている状態だからだ。
入院したときは1週間断食、断飲だった。
点滴も生理食塩水だけで、ほとんどカロリーを入れていなかったそうである。
それでも空腹感もなく耐えられた。
これは脂肪の備蓄があったからと思われる。

ぼくには減食よりも絶食の方がたやすい。
減食している間は「これぐらいなら大丈夫だろうか」と常に考えながら食べているので、食べ物のことで頭がいっぱいになってしまう。
絶食はそれに比べて「今日は食べない日」と決めているので、心理的負担が軽い。

節食も、単純に量を減らすのではなく、低糖質食、低脂肪食だとやりやすい。
「ごはんの代わりにこんにゃく麺を食べる」
「肉の代わりに豆腐ステーキを食べる」
と思えば、おなかもいっぱいになるし、ストレスもたまらない。
「ふだん回転寿司を10皿食べるけど、今日は3皿」
とかやっていると、とてもストレスが溜まって耐え切れない。

断食中もジョギングは続ける。
今のところはふらふらしたりはしない。

ジョギングの前に「ヴァーム」というドリンクを飲む。
これはSTAP細胞で有名な理化学研究所が開発した栄養ドリンクで、VAAMというのはVespa Amino Acid Mixtureつまりスズメバチから出たアミノ酸混合物だそうだ。
スズメバチの働き蜂というのはおなかが細い管になっていて、大きな分子の栄養が通らない。
そこで、スズメバチの幼虫が、体の中で特殊なアミノ酸を合成して、オトナのスズメバチに口移しであげるそうだ。
このアミノ酸には脂肪を分解してエネルギーに変える作用があり、運動前に飲むと、カロリーを取らなくてもパワー不足にならず、やせる可能性があるという。
ほんとかよー。
でも確かにヴァームを飲んでから運動すると空腹や低血糖に悩まされることはない気がする。
プラセボかもしれないけど。

痩せているとシャキッとして、運動も苦にならず、必要以上に食べなくなるし、食べてもそんなに眠くならない。
太ってくるとうつうつとして、運動に行きたくなくなり、たくさん食べては寝てしまう。
ぼくの場合この好循環、悪循環がはっきりしてきたので、いざとなったらプチ断食、というのはいい手だと思う。

おかげさまで体重も86kg近傍で安定してきた。
まだまだ太りすぎで、おなかに脂肪がついている。
HbA1cももうちょっと減らしたい。
でも「道筋がついた」状態であって、この調子でやせていきたい。
糖尿の薬を飲まなくなるのが目標である。