いまさらのいまさらな話だが、Macbook Air(MBA)をEl Capitanにアップグレードした。
ぼくの主戦機はLion時代に買ったMacbook Pro Retina 13(MBP)で、これにiiyamaの22インチ液晶とREALFORCEキーボードをつなぎ、本体は蓋を閉め、「まないたスタンド」に立ててクラムシェルモードで使っている。
もう1台はWindows 7時代に買ったeMachinesを、Windows 10にして、やはりiiyamaの22インチ液晶とREALFORCEキーボードをつないで使っている。
事務用の、140cm幅の相当大きな机を使っているのだが、22インチの液晶を2台横並びにすると結構いっぱいいっぱいだ。
それで、MBAとThinkPadは休眠中だ。
まあ何かあったときに主戦機が壊れたら代打にするため、休眠させておくのもいいかなと思っていた。

ところが、最近パソコンのタイマー(ストップウォッチ)とToDoサービスを1台のパソコンで起動させっぱなしにしておくといいかなと思いついた。
それでMBAを引っ張り出してきて、パソコン3台体制にしてみた。
パソコン3台並べてアホみたいだ。
どこのデイトレーダーだよ、という眺めである。

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MBAはわけがわからない状態で放っておいていたので、一度買ったときについてくるUSBメモリーを使って初期状態にリカバリーした。
Snow Leopard 10.6.6になる。

これが使いづらい。
トラックパッドの上下スクロールが今と反対だったりする。
ユーティリティを入れれば直るのだが、なんとAppStoreが使えないのだ。
これはたまらない。
アップデートしよう、どうせだったら最新のEl Capitanにしようと思った。

主戦機のMBPは未だに1つ前のMarvericksで使っている。
さんざんEl Capitanにしませんかとメッセージが出てくる。
でもいま、大きな仕事が最終のホームストレッチを曲がったところで、ここで変なことがあったらイヤなので先延ばしにしている。
でも、サブ機のMBAでアップグレードの練習をしておくのはダンドリいいかなと思ってやってみた。

まずバックアップを取るところだが、今回はUSBメモリーでSnow Leopard初期状態に戻したばかりなので特に必要ない。

次にSnow Leopardをアップデートして、10.6.8にする。
するとAppStoreが使えるようになる。
この0.0.2の差は大きい。

次にAppStoreからEl Capitanをインストールする。
すると「一時的に処理できません。しばらく経ってからお試しください」と言われる。
何回やっても言われる。

素直に間を空ければいいのか、と思って、1時間ほど他のことをしてから試しても、やはり言われる。
別のパソコンでAppleのサーバーの状況をチェックしても、特に不具合は報告されていない。
いらつく。

そこで、なんとなくパソコンを再起動したら、どういうわけか使えるようになった。
この、「なんとなく」再起動したら「どういうわけか」使えた、というのは、Windowsみたいであまり好きではない。
公的なサーバーだったらどうするんだろう。
でもまあ、気に入らないながらも使えるようになった。

ダウンロードが始まる。
5時間掛かるとか、いろいろ言われているので、そのまま放置して、寝ることにした。

夜、気がかりな夢から醒めて、MBAを見ると、虹色に輝いている。

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ああ、アップグレードしてるのかなあ、とぼんやり思って、そのまま二度寝した。

朝目覚めると、やはり虹色に輝く画面だった。

トラックパッドをこすると、「El Capitanのインストールを開始しますか」的なダイアログで止まっている。

つまり、夜中に見たのは、単純にダウンロードが終わった後にSnow Leopard 10.6.8のスクリーンセーバーが起動していただけであって、ここでEl Capitanインストール開始のアクションを起こせば作業時間を短縮できたわけだ。
俺はアホだなー。
アホなりにインストールを開始するボタンを押した。

ほどなく、1時間前後ですべて終わって、El Capitanが再起動した。
これ、前のバージョンの状態で/usr/localにハッカー的なものをいろいろ入れている人は大変だという話だ。
ぼくはUSBでまっさらな10.6.6に戻してから、Appleのサイトで10.6.8にし、すぐにEl Capitanにしたから、全然手間なしだったようだ。

ところが、ここでもう一つトラブルが起こった。

WiFiステーションを感知しないのである。

ネットワークシステム設定を見て、WiFiの使用が「切」になっているのを「入」にしても受け付けないのだ。
「なんとなく」再起動してみたが、これでもダメだ。

別のパソコンでいろいろ検索したら、例の「PRAMのクリアー」で治るかもしれないという。

パソコンの電源を切ったら、command+option+「P」+「R」を押した状態で電源を入れる。
ジャーンと例の起動音がするが、4つのキーを押し続ける。
またジャーンとなって起動する。
これで「PRAM」がクリアーされるらしい。

起動すると、ウソのようにWiFiを感知して、AirMac Extremeの5GHzの方を掴んだ。

その後はFirefoxを入れて、まだストップウォッチとToDoサービスしか試していないが、ぜんぜん違和感なくてハッピーである。
とりあえず1回わけのわからない再起動と、PRAMのクリアーが必要であった。
あとダウンロードとインストールの間でアクションが要求されるので、スクリーンセーバーに騙されるなということも分かった。

Macbook Airといえば、ぼくの大好きな11インチモデルがなくなるかもしれないという。
とてもさびしいが、買っておいて良かった。
2010 lateモデルのMBA 11インチでも、El Capitanは手間無しでインストールでき、問題なく動くことが分かって良かった。
このぶんだと近々主戦機のMBPもアップグレードできそうだが、こっちは多少/usr/localに変なものを入れているので、情報を集めてからやろうと思う。