家に帰ったのが23時半なので、今日中にこのブログを書き上げられるのか微妙だが、今日、11月17日は新宿LOFTに山崎春美氏が主催するライブ「SHINDACO〜死んだ子の齢だけは数えておかねばならない〜」を見に行った。

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山崎氏は1977年からガセネタ、タコというパンクの元祖のような伝説的なバンドを結成し、多くの人材を輩出したが、今日は2009年に他界したベーシストの大里俊晴氏を追悼するためということで、数多くのメンバーが集まった。

お客さんも昔から今に渡って青春の夢を追い続けているような人がつどって、昔のバンドの会話に花を咲かせていた。
ぼくは当時、まだ中学生とか?で東京に出てきていなかったので、そういうアーティストの実際のパフォーマンスに触れることはない。
山崎氏は月蝕歌劇団に出演して、「詩劇ライブ」でも一曲歌って、強い印象を受け、そのおかげで今日のライブを知ることができた。
今日は月蝕の新大久保鷹さんと、少女人形舞台の西本早希さん、あゆみっくわぁるどさんも出るということで、「何の役で出るんだろう???」という期待感ワクワクだ。

最初のセットは、テクノ的なバッキングとノイジーなギターに合わせて、山崎氏がはげしく体をゆすりながら過激な言葉を叫ぶ。
ふだん去勢されたポップスに馴染んでいる耳にはたいへん刺激的だ。

MCで「次はエンペラー・マジックって曲をやるんですが。。」と言うと客席からおおっと声が出た。
「香山リカと、あと少女人形舞台の西本早希さん、あゆみっくわぁるどさんが歌います」と言った。
香山リカさんは、あの香山リカさんで、普通の例のメガネを掛けて出てきた。
てっきりMCとかトークをするのかと思っていたが、ノリノリで歌っていて驚いた。

この曲は調べると正式には「な・い・し・ょのエンペラー・マジック」と言い、バックトラックは坂本龍一が作っている。
(月蝕の詩劇ライブで山崎氏が歌った曲もこれだったと思う)
教授が清志郎と「い・け・な・いルージュマジック」を作った頃の曲だが、リリカルなシンセのパートを今日はアコーディオンで演奏していた。
たいそう過激な歌詞の曲で、それを香山さんと少女人形舞台がニコニコ歌っているのがギャップがあって気が狂うほど面白かった。



(このYouTubeの音声は、教授が自分でドラムを叩いているような気がする)

その後、新大久保鷹さんが進撃の巨人風の? メイクで出てきて踊った。
こんな大人数が出ている舞台でも鷹さん大きいなあ。。

中盤はA-Musikというジャズ、ファンク的なバンドで、サックスも入って盛り上がった。



知らなかったけどこのバンドもいいなー。

後半に入って「今日は大里だけの追悼じゃなくって、タコはいっぱい死んでますから、ロリータ順子のパートを、今日は友だちだった戸川純が歌います」と言って、戸川純ちゃんが出てきた。
茶髪でロングヘアーになっていたが、いつまでたってもさすがの可愛さで、MCでも笑いを取っていた。
歌の途中で鷹さんがまた入ってくると、曲の合間で純ちゃんが「21歳の頃から知り合いです」と言っていた。
へぇー!

最後のセットはまず遠藤ミチロウが出てきてスターリンの曲をやって極限まで盛り上がった。



ラストは山崎氏一人のヴォーカルによるノンストップのパンクメドレーで客席が大いに揺れた。
ガセネタのオリジナルメンバーの人がドラムを叩いていたらしいけどすごい! 激しい! 若い!
終盤は轟音の中で少女人形舞台が人形振りをやって、新大久保鷹さんが蜘蛛の糸を客席に撒いた。



シメに山崎氏が「バンドはまだ続きますから。。」というと大歓声が起こった。
超絶楽しかった。