また阿佐ケ谷ザムザに百眼を見に行った。
東京千秋楽だ。
初日と、千秋楽は予定の行動だが、実は昨日の夜公演も見に行っていた。
昨日は忙しかったし、そもそも最近おいらメチャメチャ忙しいのだが、ああ今頃やってるな、楽しそうだなちくしょうと思うと見に行ってしまったのだ。
すげえな俺。

すごく複雑な話で、初日はしょうじき良く分からなかった。
でも、2回目は、結末と先頭のセリフが結びついて、一言一言のセリフがイモヅル式に分かって、ああそういうことか、と思った。
これから大阪公演もあるそうなので、あえてネタバレはしないけど、ほんとによくわかった。
わかったんだもん。

あえてテーマを一言でまとめると「この世には憎しみも暴力も誤解も私利私欲も片思いもあるけど、どちらの当事者も良くも悪くもない。この世に悪役はいない。ただ悲しい人間がいるだけだ。でも、そう分かったからと言ってぼくたちは人をすぐに許すほど度量が大きくもないし、大きくなくていい」と言うことだろうか。
あえて一言にまとめる必要ないけどな!

とにかく血糊が飛ぶと言われていたが、初日は「別に言うほどでも・・・」と言う感じだった。
と、初日を見た後のブログに書いていたのだが、今日はむきになって? 血や味噌汁や溶解液や味噌汁や、男優や女優やいろんなものが飛んできた。
(書き終わった後に見返すと味噌汁って2回書いてるね。面白いからこのままにしておこう)
くつしたがグジョグジョになって、AppleWatchのホワイトのバンドがちょっとピンクになった。
ハクがついたな!

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最終的には主催者の人が血をひしゃくで撒いて回っていた。
これ「血糊が飛んで来るから前の方は気をつけて」というのと趣旨ちがくないか・・・???www
ぼくはこういうハードロック的なノリが苦手なのだが、苦手なはずだけど、ノリノリだったので超楽しかった。
どないやねん!

終演後、紅日毬子さんにちょっとご挨拶できて、「セリフの、何々かなア、っていう語尾がすごく可愛かったです」と言うと「ああ、あれ、けっこう難しいんですよ」などとお話できてうれしかった。

百眼はいいな!
エンターテインメントで、分かりやすくて、ノリノリで、笑えるところと、残酷で、コワいところ、悲しいところが同居していて、しかも混ざっていないところがいいなーと思った。
ぼくなんかほうっておくと、いくらでも引きこもっていて、小人閑居して不善をなしているが、今日は見に行って本当に良かった。
完全に歌を覚えてしまって〽でんせんせい、きょうげん、どんかるめ〜と歌いながらアパートに帰ると、玄関の前を掃除していた大家のおばさんに変な目で見られた。