Windows 10をインストールしてから10日が経つ。
私生活をブログやFacebookにダダ漏れにしておくと振り返りがたやすい。
特に問題がなく日々を過ごしている。
メイン機はMacにしてしまったので、WindowsはPerlの動作確認と、Windows用のプログラムの編集ぐらいしかしていないが、その範囲で問題は出ていない。

あと、画像、音声の管理もWindowsでやっている。
音楽ファイルの変換、iCloudへのアップロードなど、時間が掛かる処理が多いので、Macで真面目なことをやっている間にWindowsにやってもらう感じだ。
これも特に問題を検知していない。

だが、問題がない、問題がない、と言うだけで、どこがガッと良くなったか、というのが分からないと、ぼくみたいに「スクショを撮るときにウィンドウのフチのデザインが新しくないと編集者が困る」などという理由で変える人以外は、乗り換える気にならないだろう。
正直、それはまだ分からない。

ちょこちょこ気づいたことを書く。

WebとWindowsを検索

スタートメニューから「ファイル名を指定して実行...」がなくなった。
困った、とFacebookに書くと、すぐに「スタートメニューの横ちょの虫眼鏡、WebとWindowsを検索というボタンに統合されたようです」と教えてくれた人がいて助かった。

これがなかなか便利。
というか、MacのSpotlight検索、UbuntuのUnity Dashレンズそっくりの機能で、Web上のコンテンツと、Windows上のファイル/フォルダ/プログラムを串刺し検索できるものだ。

20150902search

cmdと検索すると、cmdと名のつくものがいろいろ表示される。
一番上にグレーバックで表示される「コマンド プロンプト(デスクトップ アプリ)」というのがcmd.exeを起動する選択肢だ。
他にファイル、写真、Web検索結果が表示される。

20150902incre

面白いのが、「こま」と日本語入力しても、「こま」の付くものがインクリメンタルサーチ(字を1字入力するたびにその入れかけの文字列で検索されるサーチ)で串刺し検索が起こる。
やはり一番上にcmd.exeが表示されている。
その下に書きかけの原稿のタイトルなどが表示されていてちょっと恥ずかしいが、さらに下に駒沢大学、小町、小松菜 レシピなどが表示される。
「コマンド プロンプト」=cmd.exeというのは考えるのにワンテンポ掛かる。
インクリメンタルサーチというのは、コンピューターの一番カッコイイ機能の1つだ。
昔はIMEオフの英語入力状態でないと使えなかったが、この検索機能は、IMEをオンにして、日本語入力中でも使えるのがいい。

この検索機能は、Windowsキー+Q(queryのqか)でサッと呼び出せるのもカッコイイ。

Windows 95が出た時もあまりにもMacに似ていて驚いたが、驚いたが、Macに寄せれば使いやすくできるところは、いくらでもそうして欲しい。
次はExposeを真似して欲しい。

ClassicStartMenu

Windows 8.1から、絶対に使わないMerto UI(その後Modern UIと改名され、さらにタブレットモードという穏当な名前になった)を隠すことができ、スタートメニューが復活した。
Windows 10でも、好きな人でなければModern UIを隠し、Startメニューからのオペレーションが可能であるが、このStartメニューの横にプチMetro UIみたいなのがついてきて、これが邪魔でしょうがない。

20150902s_menu
今の気温とか別に知りたくないっつーの。
他にも、自分で取ったプライベートな写真とかが表示される。
これは、イヤ!
ゲームとエンターテインメントというのが常に表示されるのも、Windowsってまじめに仕事する人使ってないんだろうかと思う。

そこで、ClassicStartMenuという老舗のトゥィークを使うことにする。

Classic Shell - Start menu and other Windows enhancements

似たようなトゥィークはたくさんあるが、フリーでカスタマイザビリティが高いので気に入って使っている。

こんなふうな、グッと落ち着いた感じになる。

20150902cshell

これはWindows 7スタイルだが、他にxpスタイルにできたり、色を変えられたり、無限にカスタマイズ出来る。
無限にカスタマイズ出来る、というと、LinuxのGNOME Shellなども同じだが、あれはカスタマイズしないとやってられないというか、常にカスタマイズしたくなるので、段々ユーザーなのか開発者なのか分からなくなってしまう。
Classic Shellはほどよくいろいろなデフォルトが提案されているので、すぐに慣れるだろう。
「何年前のWindowsのあの感じがいい」というこだわりがある人はこれを使うといいと思う。
「Windowsスタートメニュー」という項目をクリックするとスッとWindowsのデフォルトに戻るつつましさもいい。

EdgeでJIS規格が見られない

前にも書いたが、JIS規格書のWeb版が、PDFで公開されている。
これがなかなか凶悪で、Safariでも、Firefoxでも、Chromeでも見ることができない。
Firefoxは真っ白なページが出るだけである。
カスタマイズすれば見ることが出来るというのだが、JISCによって公開されているカスタマイズのやり方のページを見ようとしても、そのPDFが真っ白に表示されるのである。
どないせいっちゅうねん!
堂々と「Windows Vista、7のInternet Explorer 9.0以上とFirefox 11以上で動作確認しました」「Chromeでは使えません」と書かれている。
Vistaって君!
8、10、Macは確認してないのだろうか。

これは結構お役所あるあるであって、電子納税をしようと思って税務署に行くと、Microsoftがサポートを打ち切ったxpのマシンが堂々と置いてあったりする。
ぼくのセキュリティ大丈夫ですか!
税務署の端末で納税する場合は大丈夫なのかなァ。

閑話休題、JIS規格については、まあ、Internet Explorerで見れば見られるので、それでいいと思っていた。
ところが!
Windows 10用のEdgeでは見られなくなったのである。

これは一大事だ!

他にもインターネットバンキングなどで、Edgeに対応していないサイトがまだあると言う。
おうちのパソコン新しくしたら、インターネットバンキングが急に使えなくなったら困るんじゃないかなァ。

ただ、ソリューションはあって、Edgeの右上の「…」みたいなアイコンをクリックすると、「Internet Explorerで開く」というアイテムがあるので、これをクリックすると、いまEdgeで開いているページを、IEで開く。

20150902launchIE

ということは、Windows 10にもEdgeと並んでIEもインストールされているのだ。

では、IEを常に起動するにはどうすればいいだろうか。
Ctrl+Qで例の検索メニューを表示し、「Internet Exp」とか検索しようとすると、一番上に「Internet Explorer デスクトップ アプリ」が表示される。
で、それを右クリックすると、いろいろな選択肢が出てくる。

20150902IESearch

「ファイルの場所を開く」というのを選択すると、IEの場合はショートカットが入っているWindowsアクセサリというフォルダーが開く。
他に「タスクバーにピン留め」を選ぶと、タスクバーにピン留めできる。
アンインストールもここから出来るのね。
ぼくは「ファイルの場所を開く」で出てくるショートカットをデスクトップにコピペした。

ということで、いろいろカスタマイズしていけばWindowsも使いやすくなるんじゃなかろうか。
でもいい感じになったところで新しいのが出たらヤだなー