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第893回に書いた通り、昨日は図書館に行って朝日新聞の縮刷版、朝日新聞の用語の手引を調べて、朝日文字の廃止の瞬間を探してきた。
ぼくが行った川崎市中原図書館のシステムは超使いにくくて往生した。
自分用使い方メモとして、また、川崎市に改善点はないか再考を促すために書く。

Bibliotecaestantes
最初は、自分が迷った経過を時系列で全部書こうと思ったが、それだとさすがに長いので、最も効率的な手順を書き、その後遭遇したトラブルを箇条書きにする。

朝日新聞記事データベースで過去記事を検索する

以下は「2007年1月に、冒涜という字が冒瀆になったことについての対談があった」という知識がある人が、その記事のハードコピーを得るまでの手順である。

図書カードを作る

川崎市中原図書館は武蔵小杉駅の東急スクエアという小ぶりのファッションビルの5階と6階にある。
パソコンと新聞の縮刷版は6階にあるのだが、図書カードは5階で作らないといけない。

まず同じ階にある蔵書検索マシーン(パソコン)で事前登録を済ます。
(手書きの方法もある)
ここに氏名、住所、生年月日、電話番号などを入れて登録する。
うまくいくとレシートが出てくる。

レシートを持って5階の相談登録カウンターというところに提出すると、バーコード式の図書カードを渡される。

パソコン利用申請をする

6階のパソコン利用申請端末に図書カードを入れる。
タッチパネルでパソコン利用申請、使用目的(新聞データベース検索)をタップする。
パソコンは10台あるがいつもPC10だけ空いていてそれを使うことができる。
(新聞用のパソコンがこれだけで、このパソコンは新聞の検索にしか使えないのかもしれない。よく分からない)
またレシートが出てきてパソコン用の「パスワード」(ワンタイムパスワード、7桁の数字)が書いてある。

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パソコンを使う

パソコンのログイン画面で7桁のパスワードを入れる。
1日2回、30分まで使うことができる。
新聞を検索する、朝日新聞用の聞蔵を使うことを選択する。
「ログイン」と出てくるがクリックすればOKである。
(聞蔵は一般家庭からも使えるが、月額26000円からとかなり高額である)

聞蔵を使う

聞蔵では1985年からの朝日新聞、1879〜1989年の朝日新聞縮刷版が検索できる。

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ここでは朝日新聞1985〜、週刊朝日、AERAが同時に検索できるタブを選ぶ。
シンプル検索のまま、対象紙誌を朝日新聞のみ選択する。
キーワードには「涜」のみを選ぶ。
「異体字を含めて検索」をオフにしたが、昨日も書いたが「瀆」を含む記事も検索される。
というのは誌面に瀆と書かれていてもWeb版は涜の場合が多いからだ。

発行日を絞る事ができる。
ここでは2007/1/1〜2007/1/31にした。
検索実行をクリックする。

記事を選ぶ

上の条件で5記事が検索された。

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当該の対談は3記事目なので選択する。

Web記事を閲覧、印刷する

するとWeb記事が表示される。

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印刷が必要な場合は「印刷」ボタンをクリックする「印刷しますか」とダイアログが出るので「確認」をクリックする。
すると10mほど離れた複合機にデータが送られる。
(このデータは2時間ほどで自動的に消滅する)

中原図書館で「印刷」を選ぶと、印刷されるのは画面のハードコピーである。
だから画面で狙った部分を表示して印刷ボタンを押す必要がある。

ちなみにWeb記事はボウトクが冒涜である。

紙紙面を閲覧する

Web記事の右上に紙面イメージがあるが、これをクリックすると紙面が閲覧できる。

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パソコンの問題か、プリンターの問題か、解像度が低く、上のようにこの対談を全部収める「33%」にして印刷すると字が潰れて読めない。
(実はちゃんと読めるコピーを撮ってこようとしたが、端っこが切れてしまったことに家に帰って気づいた。ゴメンナサイ)

データ印刷願いを書く

これまで「印刷」ボタンを押して印刷命令を出していたデータはすべて待機状態になっていて、プリンターでお金を入れて選択すると印刷される。
そのためにはまず「印刷許可願」を手で書く。
名前、図書カード番号を書き、著作権に留意しますなどの欄にチェックする。
この紙をパソコンの横のカウンターで係の人に渡す。
「ハイ」と言われる。

データを印刷する

カウンターの横に複合機がある。
印刷料金(硬貨)を入れる。
データは「ユーザー=PC10、ファイル名=なし、時刻=HH:MM」という形で一覧表示されている。
ここで他のユーザーのファイルも全部見える仕組みだ。
ま、ファイル名はないし、いざ印刷するときにパスワードを求められるからあまり問題はないけどちょっとギョッとする。
実際にはPC10(ぼく)しか印刷する人はいなかった。
データを検索し、確認ボタンを押すと、パスワード(さっきパソコンを使う時と同じ7桁の数字)を求められる。
正しく入力すると印刷される。

データの選択とパスワードの入力を枚数分繰り返し行う。
料金は用紙サイズで異なるが、データ印刷はA4横しか出来ず、一枚10円である。



以上であるが、以下のようなトラブルがあった。

図書カードを作る

 ・図書カードを作るためにカウンターで並び、順番が回ってきたら、事前申請をするためにパソコンに並べと言われた
 ・パソコンの空きを待って事前申請をした。このとき何らかの誤動作をしたらしく、レシートが出てこなかったが、「レシートが出てくる」なんて聞かされてないからまたカウンターで並んだ
 ・カウンターで、レシートが出てこないのはおかしい、もう1回パソコンに並べと言われた
 ・パソコンの空きを待って事前申請をした。このときはレシートが出てきた。さっきと何が違うのかはわからない
 ・レシートを持ってまたカウンターに並び、ここでようやく図書カードが出てきた
 ・隣のカウンターでぼくより年長だが長髪の、地元の知識人風の人が、図書カードの期限切れがどうの、個人情報がどうのと銅鑼声を出してクレームを付けていて怖かった。こういう人にはならないようにしよう
 ・図書館の入り口には警備員がいて、クレーマーの叫び声は届いているはずなのに、注意しに来ないのはおかしくないか?

パソコン利用申請をする

 ・係の人が丁寧に説明してくれたからトラブルというものではないが
  (1)蔵書検索および図書カード作成などの諸手続きをするパソコン
  (2)パソコン利用申請など一部施設の利用申請をするパソコン(?よくわからない?)
  (3)聞蔵を検索するパソコン
  など、機能が分かれたパソコンが複数種類ある。全部Windowsのいわゆるパソコンである。まとめるとメニューが階層化するから使いづらいのか。でも現状十分に使いづらいけどな

パソコンを使う

 ・1日2回、1回30分までという規制が結構キツイ。最初は勝手がわからなくて何枚も印刷していたら時間切れ

聞蔵IIを使う

記事を選ぶ

 ・特に使いやすくもないが、別に問題がなかった。ていうか朝日新聞のサービスを使うだけ
 ・家でこれを使えればいいのだが料金高すぎ

紙紙面を閲覧する

 ・画面の解像度が低く、画面の中で見られる部分が小さすぎ
 ・小さくすると印刷がつぶれて読めない

データ印刷願いを書く

 ・これがよく分からない。印刷することはわかっているのになぜ願いを書かないといけないの?
 ・著作権を守りますという欄にチェックさせるため? でも著作権を破る気マンマンでチェックマークをする人もいると思うけど…
 ・印刷願いの用紙をカウンターに貰いに行くと「そっちにありませんか」と言われた。パソコンの横に立てかけたファイルに挟まっていた。わかんねえわ!

データを印刷する

 ・パソコン、係の人のカウンター、プリンターが微妙に離れている。最初から何を検索してどれだけ印刷すると明確にわかっている人はいいが、わからない場合は何度も往復することになる。ていうかパソコンを使ったら普通印刷するからパソコンの横に素直に置けば?
 ・印刷願いを出させるために、パソコンとプリンターの間にカウンターを挟む構造にするのだろうか
 ・料金を硬貨で徴収するのに両替機がない。カウンターで両替してくれるか聞いたら「確認してまいります」と行って奥の部屋に入ってしまった。数分後、奥から小銭を千円分持ってきたから両替できた。迷惑かけて悪かったな!
 ・1ページごとにファイルを選択し、パスワードを入力するのが面倒くさすぎる



こんな感じである。
とりあえず勝手が分からず、使いづらいシステムに右往左往させられた。
全然たいしたことはしてないのである。
新聞記事を1つ検索して印刷するだけ。
これだけのために手間を取らせ過ぎである。

さて、記事の検索だけでなくて「朝日新聞用語の手引き」のコピーを取ってきた。
同書には1997年版(無印)、2004年版(「最新版」)、2007年版(「改定新版」)、2010年版(無印)、2015年版(「新版」)などがあるが、中原図書館には2007、2010、2015年ものしかなかった。
いずれも当然「冒瀆」である。

copy1
「冒涜」があるとしたら2004年版以前であるが、それは同じ川崎市の大師図書館とかにしかなかった。
さすがにそれを見に行く時間はなかった。
しかしまあ、それがすぐに検索するのは偉いね。

コピーを取ろうとしたら、今度は「コピー許可申請」を川崎市長に出さないといけない。
税金払ってるんだからコピーぐらい気持ち良く取らせろや!
これ、氏名と図書カード番号を書いたら、本の書名とページ数を取るページだけ書かされるのである。
マジですか。
1ページだけ、2010年版を取ってきた。
copy2

いやあ大変でした。