先週の水曜日、5月13日に、iPhone 6 Plusのマップを見ながら歩いていたら、段差につまづいてコンクリートにiPhoneを落としてしまった。
いわゆるスマホ歩きである。
あぶないからやめた方がいい。
これぐらいの落とし方で割れることはこれまでなかったので油断していたが、ガラスにヒビが入った。
購入時から安物のポリ製保護フィルムを貼っていたのだが効果があまりなかったようだ。

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角から2本ほど、髪の毛のような曲線が画面に入っている。
よくよく見ると、割れ目に沿って表示も微妙にズレている。
気にしなければなんとか普通に使える。
タッチパネルの操作にもズレはない。
でも、気にすると気になる。
ヒビはそのうち広がってくるような気がするし、次回衝撃が加わった時に派手にパーッと割れそうな気がする。

iPhoneはApple Care Plusという延長保証に入っている。
保証に加入のには9400円も掛かるが、普通修理してもらえない水没や落として割れた場合も2回まで7800円で交換してもらえる。

交換でやって来る製品は、保証条件をよくよく読むと新品または限りなく新品に近い中古品と書いている。
「限りなく新品に近い中古品」とはリファービッシュ品と言うもので、ぼくのように壊した人の部品をAppleが引き取って組み立て、クリーニングしたものだ。
iPod、iPhone、iPadは何回も交換したことがあるが、みなピカピカの新品だと思っていた。
まったく使用感がなく、新品同様だ。
本物の新品の場合もあるのだが、実際には相当数の割合で、交換するとリファービッシュ品が来る可能性がある。
これはシリアル番号で調べることができ、以前交換したiPhoneを調べると見事にリファービッシュ品だったことがある。
Apple Store Genius Barで交換してもらうときは、茶色い箱の表面にシリアル番号が書いてあるので、それを見て「これじゃなくて新品にしてください」というワザがあるという話もあった。
ネットを検索するといろいろ出てくる。
ぼくは別に多少の中古でも気にしない方だ。

ということで、今回も交換してもらおうと思ってGenius Barを予約しようとした。
Genius BarとはApple Storeのサービスカウンターのことである。
ポロシャツとか着たきさくな兄ちゃん姉ちゃんがいて、この人たちをGeniusと呼称する。
事前に予約してiPhoneを持っていけばポイッと新品(または新品同様品)と交換してくれるので、気楽である。

ところが、渋谷のGenius Barの予約が週明けの月曜日(故障の5日後)になるという。
銀座を調べても表参道を調べても土日になるという。
ビビった。
今までこんなことはなく、平日の昼間であれば遅くても翌日には空いていたのである。
なんでだろう。
ここに来て急にApple人気急上昇か、Apple Watchの関係で人手不足なのだろうか。

そこで郵送による交換という手段を調べると、エクスプレス交換というサービスがあった。
Apple に修理サービスを申し込み、かつ、お客様の iPhone が製品保証、AppleCare 製品、保証対象外 (OOW) 修理サービスのいずれかの対象である場合は、エクスプレス交換サービスを 3,300 円 (税抜) でご利用いただけます。AppleCare 製品をご購入いただいているお客様にはこの料金が免除されます。なお、問題の種類や性格によってはエクスプレス交換サービスをご利用いただけない場合もありますので、あらかじめご了承ください
Apple - サポート - 修理サービス Q&A センター

これは簡単に言うと、申し込みをするとAppleから交換品が宅配便で届く。
その宅配便の人に、壊れたiPhoneを渡して持って帰ってもらう。
これで交換が出来るというものである。

Webで申し込めるのだが、電話で申し込んでみた。

これを申し込むには、クレジットカードを持ってい、新品のiPhoneが買えるだけの与信枠がある必要がある。
ぼくの場合iPhone 6 Plus 128GBで13万とかである。
すごいな。

で、Appleにエクスプレス交換サービスを申し込む。
手数料は3300円だが、Apple Care Plusに入っていれば無料になる。
申し込むと、まず13万円の買い物をした状態になる。
怖い。

また、Apple Care Plusに入っていて、液晶割れなので交換に7800円掛かる。
これは別途請求される。

ここでユーザーサイドでしておくことがある。
 1)バックアップを取っておく(超重要)
 2)カバー、保護フィルムを外す
 3)SIMカードを外す(超重要)
 4)iPhoneローカルのデータを消去する(重要)
 5)新品を入れるカバー、保護フィルムを用意する

SIMカードを抜去すると携帯電話として使えなくなるから、交換直前でいいが、忘れてそのままAppleに送られてしまったら一大事である。
ぼくはドアに「SIMカードを忘れないように!」と大書した紙を貼っておいた。

問題はローカルデータの削除であるが、Appleは事前に助言してくれない。
そんなことしなくても大丈夫ですよということであろう。
でもやっておいた方が絶対いい。
誰にどう迷惑が掛かるか分からないのである。
とか偉そうなことを言っていたが、実際にはこのことに思い至らず、そのままAppleに送ってしまった。
住所録とか、写真とか、恥ずかしいサイトの閲覧情報とかが入ったiPhoneが送られてしまったのである。
まあ何の頓着もせず消去されるであろうとは思うが、痛恨の失敗である。

で、交換品がヤマト宅配便で送られてくる。
ぼくの場合申し込んだ翌日、木曜日の昼に送られてきた。
AppleStoreに行くよりも全然早くて良かった。
ちなみに送り主は湾岸のApple配送センターみたいなところだ。

茶色の極小のボール箱であって、そこまで保護されている感じもなかった。
ヤマトさんは「じゃ、これで」と言って去ろうとするので「え、ちょっとまって、これ故障品を持って帰るヤツだよね」と言うと「ああそうですね! じゃあドアの前で待ってます」だって。
あぶねえあぶねえ。

故障品から役立たずのカバーとSIMを外し、交換品が入っていたダンボールに入れて持って帰ってもらった。

交換品を見てみる。
まあまあ新品のようだ。
SIMを入れてアクティベート(有効化)する。

iPhoneといえば初期化、バックアップ、リストアが超カンタンなイメージがあるのだが、今回は少々手こずった。
ちなみにSIMフリー版で、IIJMIOのSIMを使っている。

バックアップからリストアする前に、新品のiPhoneを買った時と同じような設定をする。
WiFiを設定し、パスワードを入れる。
パスコードと指紋認証を設定する。

バックアップからリストアしようとしたら、iOSが古いからまずアップデートしろと言われる。
昨日のバックアップは最新のiOS用だから使えないのだ。
アップデートする。
で、バックアップからリストアすると、使えるようになった。
住所録からBluetoothの接続情報まで、そっくりリストアされるのには毎回感心させられる。

ただ問題は、インターネット、クラウドの関係のパスワードがすべて飛んでしまうということだ。
GmailやDropboxの2段階認証も飛んでしまうのがやっかいだ。
自分で設定したことだから、冷静に1個1個設定していけばいいようなものだが、野放図にクラウドを使っているからパスワードとか分からなくなっているのだ。
なんとか復元した。

保護フィルムはポリフィルムではなく最近流行の強化ガラスのにした。

こういうのAmazonで探すと腐るほど出てきて酔いそうになるが、上の強化ガラスのやつ超おすすめ。
ぼくは手先が不器用で家がほこりっぽいのか、絶対に気泡が入ったり歪んだりしていたが、上のガラスは位置を合わせて置いて真ん中をトンと押すだけでひとりでに四方に密着して行く。
四隅に空気がたまるが、押し出せばOKだ。
次回からこれにしよう。

ケースはまちがえてiPhone 6(無印)のを買ってしまったので(なにしてるねん)、街にケースを買いに行った。

と、ここで大誤算が起こった。
ネットにアクセス出来ないのだ。
家でWiFiだとOKだったのだが、野外でIIJMIOを使うとダメなのである。
大慌てで家に帰った。
完全な情報中毒だ。

ていうか、クラウド依存なのである。
写真はiCloudのフォトストリームに入っているし、いろんなメディアファイルがDropboxに入っている。
最大の問題が音楽で、iTunes Matchにアップロードしてあるので携帯電波を拾わないと聴けないのだ。
クラウドは便利なものだがいざこういうことがあると不便である。

IIJMIOに接続するのには、iOS APNプロファイルというテキスト情報をiPhoneにインストールする必要があったのだ。
これもバックアップされないのね。
PCでIIJのサイトに行ってダウンロードし、メールに添付してiPhoneに送る。
ぼくはGmailをGoogleのアプリで読んでいるのだが、これでAPNプロファイルを開くとテキストとして開いてしまう。
何年ぶりかにiOS備え付けのメーラーで開くと無事インストールできた。
いろいろ大変だな!

ケースを買いにヨドバシに行った。
iPhoneのケースも色々あるけど、どうもイマイチだったので、結局Apple純正のポリ、赤にしてみた。
さすがにぴったり合って、質感が良く、おすすめだ。
ぼくはApple製品の裏のアップルマークが目立つのが苦手な方だが、純正ポリケースはごく浅く彫ってあるだけで上品だ。
難点としては値段が高い。
まあメーカー純正品なんてそんなもんか。

ここまでで木曜日の午後6時だ。
一時はどうなるかと思ったけど復活してよかった。