日本語1音の名詞を分類する試みとして、前回は「理」を分析した。
第1回では、「胃」(い)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある
第2回では、「鵜」(う)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・空中を移動できる
・水上を速く移動できる
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
第3回では、「絵」(え)には以下のような特徴があると分かった。
・情報であるか、その情報を定着させた物体(画材)である
・人工のものである
・目に見える(※「区」との区別のために追加)
・人間が鑑賞するためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第4回では、「尾」(お)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にはない
第5回では、「蚊」(か)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・空中を移動できる(※木との区別のために必要)
・一個の独立したものである
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
・羽毛がない
第6回では、「木」(き)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・一か所に固定している(※蚊、鵜との区別のために必要)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・固い幹を持ち、何年も生き続け、毎年実が生る
・大きさがまちまちである
第7回では、「区」(く)には以下のような特徴があると分かった。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる(※これは「差」にはなじまない)
第8回では、「毛」(け)には以下のような特徴があると分かった。
「毛」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
第9回は、「差」(さ)には以下のような特徴があると分かった。
「差」(さ)
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものの関係を指す(どちらか一方がなくなると消えてしまう)(※区とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさそのものを差す<=これが「間」との違い
第10回は、「死」(し)には以下のような特徴があると分かった。
「死」(し)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある肉体に起きる現象、状態を指す
第11回は、「酢」(す)には以下のような特徴があると分かった。
「酢」(す)
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・液体である
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第12回は、「背」(せ)には以下のような特徴があると分かった。
「背」(せ)
・動物の表面の一区画である<=新しく導入した
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある<=ここが尾と違う
第13回は、「田」(た)には以下のような特徴があると分かった。
「田」(た)
・地面の一区画である<=新しく導入した
・加工されている<=新しく導入した
・人工のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第14回は、「血」(ち)には以下のような特徴があると分かった。
(毛、酢との比較で考えた)
「血」(ち)
・物体である
・自然に存在する(※ここが酢と違う)
・目に見える
・液体である
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物の一部として内蔵されており、生きている(※ここが毛と違う)
・人間にも動物にもある
・どんなに少ないことも、どんなに多いこともある※訂正!
第15回は、「津」(つ)には以下のような特徴があるとした。
・ある空間の範囲を差す
・世界に一つしかない
・大きさが厳密に定まっている
・人為的なものである
・三重県にある<=「阿」との区別のために必要
第16回は、「手」(て)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にしかない(※尾との違い)
第17回は、「戸」(と)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(家や乗り物など)を区切るために供する<=「帆」との違い
第18回は、「名」(な)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自体独立して存在する(区、差とここが違う)
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
第19回は、「荷」(に)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然にも存在するし、人工でもある(※ここが新しい)
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持つこともあれば、持たないこともある(※ここが新しい)
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
・質量がある(※ここが新しい)
・形は不定である(※ここが新しい)
「ぬ」は飛ばした。
第20回では、「値」(ね)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・ある決まりに従って決められたそのものを指す
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、ある人の勝手で決まる
・数値で決まる(※ここが「区」と違う)
・大きさ、度合いを問題にする(※「実」との違いとして導入)
第21回では、「野」(の)には以下の特徴があるとした。
「野」(の)
・地面の一区画である
・加工されていない<=田との違い
・自然のものである<=田との違い
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第22回では、「歯」(は)には以下の特徴があるとした。
「歯」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
・硬く、曲げ伸ばしが出来ない<=毛に対して特徴的
第23回では、「火」(ひ)には以下の特徴があるとした。
「火」(ひ)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある物質に起きる現象を指す
・特に生物に限らず起きる
第24回では、「麩」(ふ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・固体である<=酢との違い
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・ある程度大きさが決まっている<=酢との違い
第25回では、「屁」(へ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に生成される
・目に見えない(※ここが毛、血と違う)
・気体である(※ここが毛、血と違う)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物から生成されるが、すぐに拡散されて無視される(※ここが血、毛と違う)
・人間からも動物からも出る
・厳密には決まっていないが、大体の量が決まっている
・人間に嫌われている(※New!)
第26回では、「帆」(ほ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(船)を動かすために供する<=「戸」との違い
第27回では、「間」(ま)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものがあると発生する(どちらか一方がなくなると消えてしまう)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさを持っている<=これが「差」との違い
第28回では、「実」(み)の意味を定義しそこねたが、以下のような感じであろう。
・物質である
・天然のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある大きなものの一部である
・表面から見て分からないあるものの属性である
・あるかないかを問題にする
第29回では、「無」(む)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在する(※ここが「間」と違う)
・生命を持っていない
・大きさがないか、無限に大きい
第30回では、「目」(め)には以下の特徴があるとした。の特徴をこう考える。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・独立した物体であるが、より大きな別のものに従属している
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と違う)
・動物の種類によって個数が違う(※他のものと違う)
第31回では、「阿」(あ)には以下の様な特徴があるとした。
・ある空間の範囲を差す
・世界に一つしかない
・大きさが厳密に定まっている
・人為的なものである
・熊本県にある<=「津」との区別に必要
第32回では、「矢」(や)には以下の様な特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・独立して動く<=「帆」との違い
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(弓)によって動かされて機能する<=「帆」との違い
第33回では、「湯」(ゆ)には以下の様な特徴があるとした。
・物体である
・自然に存在する
・液体である
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・どんなに少ないことも、どんなに多いこともある
・少量の不純物を除き、一種類の物質でできている(※ここが酢、血と違う)
・ある一定の範囲の温度にある(※ここが酢、血と違う)
第34回では、「世」(よ)には以下の様な特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・大量の人間が集まって形成していると言われる<=他のものにない特徴
・大きさは不定だが、あまり小さいとは思われない
第35回では、「理」(り)には以下の様な特徴があるとした。
・情報である
・人の心に自然に発するものである(人工のものである、自然のものであるという分類になじまない)
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・心の働きの一種である
★
「る」という名詞はよく知らない。
かな漢字変換すると難しい字がいっぱい出てくるが、どれも分からない。
「れ」も知らない。
西洋音楽12音階のひとつ「レ」があるけど、これも名詞かどうかわからない。
「ろ」は炉、櫓などがある。
ということで第36回は櫓について書く。
第1回では、「胃」(い)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある
第2回では、「鵜」(う)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・空中を移動できる
・水上を速く移動できる
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
第3回では、「絵」(え)には以下のような特徴があると分かった。
・情報であるか、その情報を定着させた物体(画材)である
・人工のものである
・目に見える(※「区」との区別のために追加)
・人間が鑑賞するためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第4回では、「尾」(お)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にはない
第5回では、「蚊」(か)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・空中を移動できる(※木との区別のために必要)
・一個の独立したものである
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
・羽毛がない
第6回では、「木」(き)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・一か所に固定している(※蚊、鵜との区別のために必要)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・固い幹を持ち、何年も生き続け、毎年実が生る
・大きさがまちまちである
第7回では、「区」(く)には以下のような特徴があると分かった。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる(※これは「差」にはなじまない)
第8回では、「毛」(け)には以下のような特徴があると分かった。
「毛」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
第9回は、「差」(さ)には以下のような特徴があると分かった。
「差」(さ)
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものの関係を指す(どちらか一方がなくなると消えてしまう)(※区とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさそのものを差す<=これが「間」との違い
第10回は、「死」(し)には以下のような特徴があると分かった。
「死」(し)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある肉体に起きる現象、状態を指す
第11回は、「酢」(す)には以下のような特徴があると分かった。
「酢」(す)
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・液体である
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第12回は、「背」(せ)には以下のような特徴があると分かった。
「背」(せ)
・動物の表面の一区画である<=新しく導入した
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある<=ここが尾と違う
第13回は、「田」(た)には以下のような特徴があると分かった。
「田」(た)
・地面の一区画である<=新しく導入した
・加工されている<=新しく導入した
・人工のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第14回は、「血」(ち)には以下のような特徴があると分かった。
(毛、酢との比較で考えた)
「血」(ち)
・物体である
・自然に存在する(※ここが酢と違う)
・目に見える
・液体である
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物の一部として内蔵されており、生きている(※ここが毛と違う)
・人間にも動物にもある
・どんなに少ないことも、どんなに多いこともある※訂正!
第15回は、「津」(つ)には以下のような特徴があるとした。
・ある空間の範囲を差す
・世界に一つしかない
・大きさが厳密に定まっている
・人為的なものである
・三重県にある<=「阿」との区別のために必要
第16回は、「手」(て)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にしかない(※尾との違い)
第17回は、「戸」(と)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(家や乗り物など)を区切るために供する<=「帆」との違い
第18回は、「名」(な)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自体独立して存在する(区、差とここが違う)
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
第19回は、「荷」(に)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然にも存在するし、人工でもある(※ここが新しい)
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持つこともあれば、持たないこともある(※ここが新しい)
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
・質量がある(※ここが新しい)
・形は不定である(※ここが新しい)
「ぬ」は飛ばした。
第20回では、「値」(ね)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・ある決まりに従って決められたそのものを指す
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、ある人の勝手で決まる
・数値で決まる(※ここが「区」と違う)
・大きさ、度合いを問題にする(※「実」との違いとして導入)
第21回では、「野」(の)には以下の特徴があるとした。
「野」(の)
・地面の一区画である
・加工されていない<=田との違い
・自然のものである<=田との違い
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第22回では、「歯」(は)には以下の特徴があるとした。
「歯」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
・硬く、曲げ伸ばしが出来ない<=毛に対して特徴的
第23回では、「火」(ひ)には以下の特徴があるとした。
「火」(ひ)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある物質に起きる現象を指す
・特に生物に限らず起きる
第24回では、「麩」(ふ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・固体である<=酢との違い
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・ある程度大きさが決まっている<=酢との違い
第25回では、「屁」(へ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に生成される
・目に見えない(※ここが毛、血と違う)
・気体である(※ここが毛、血と違う)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物から生成されるが、すぐに拡散されて無視される(※ここが血、毛と違う)
・人間からも動物からも出る
・厳密には決まっていないが、大体の量が決まっている
・人間に嫌われている(※New!)
第26回では、「帆」(ほ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(船)を動かすために供する<=「戸」との違い
第27回では、「間」(ま)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものがあると発生する(どちらか一方がなくなると消えてしまう)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさを持っている<=これが「差」との違い
第28回では、「実」(み)の意味を定義しそこねたが、以下のような感じであろう。
・物質である
・天然のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある大きなものの一部である
・表面から見て分からないあるものの属性である
・あるかないかを問題にする
第29回では、「無」(む)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在する(※ここが「間」と違う)
・生命を持っていない
・大きさがないか、無限に大きい
第30回では、「目」(め)には以下の特徴があるとした。の特徴をこう考える。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・独立した物体であるが、より大きな別のものに従属している
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と違う)
・動物の種類によって個数が違う(※他のものと違う)
第31回では、「阿」(あ)には以下の様な特徴があるとした。
・ある空間の範囲を差す
・世界に一つしかない
・大きさが厳密に定まっている
・人為的なものである
・熊本県にある<=「津」との区別に必要
第32回では、「矢」(や)には以下の様な特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・独立して動く<=「帆」との違い
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(弓)によって動かされて機能する<=「帆」との違い
第33回では、「湯」(ゆ)には以下の様な特徴があるとした。
・物体である
・自然に存在する
・液体である
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・どんなに少ないことも、どんなに多いこともある
・少量の不純物を除き、一種類の物質でできている(※ここが酢、血と違う)
・ある一定の範囲の温度にある(※ここが酢、血と違う)
第34回では、「世」(よ)には以下の様な特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・大量の人間が集まって形成していると言われる<=他のものにない特徴
・大きさは不定だが、あまり小さいとは思われない
第35回では、「理」(り)には以下の様な特徴があるとした。
・情報である
・人の心に自然に発するものである(人工のものである、自然のものであるという分類になじまない)
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・心の働きの一種である
★
「る」という名詞はよく知らない。
かな漢字変換すると難しい字がいっぱい出てくるが、どれも分からない。
「れ」も知らない。
西洋音楽12音階のひとつ「レ」があるけど、これも名詞かどうかわからない。
「ろ」は炉、櫓などがある。
ということで第36回は櫓について書く。
櫓(ろ)って何か知ってますか。
同じ漢字でヤグラとも読むが、ヤグラとロは全然違う。
ロとは和船のオールのことである。
和船とは日本式のフィッシング用のボートのことで、船頭が一本の櫓を使って一人で漕ぐ。
船尾にロープで固定されている。
先が平らな棒で、ちょっと曲がっている。
艪 - Wikipedia
棒状のスクリューのようなもので、これを使って海をかき回すようにして進む。
親父と昔、大分県の米水津(よのうづ)に釣りに行ったとき、借りた釣り船がこれ方式だった。
米水津村 - Wikipedia
親父が平気な顔をしてこれを自由自在にあやつり、二人乗りの小舟が海をすいすいと進んだことを覚えている。
親父は超・海の男で、終戦後すぐは別府湾で素潜りをしてゴム銃で銛を飛ばし、魚を取っていた。
この話をしても誰も信じてもらえないような気がするので、うかつに話さないのだが、本当の話である。
アオバチやクロダイを採ったり、サザエを拾ったりしていた。
本当の話だ。
それで、地元の漁民と漁業権で争いになって(?)釣りに転向した。
これがこれで、なんでも釣ってしまうのである。
ぼくは小学校の頃、あちこちに釣りに連れて行ってもらった。
川ではヤマメを狙うのだが、これは連れて行ってもらったことはない。
溜池でフナ、コイを釣るのには連れて行ってもらった。
これが面白いように釣れる。
川エビや、うなぎも釣ったことがある。
じっさいに釣りにいくと、ほとんどの時間は待っているのだが、後になって思い返すと、釣った瞬間のことばかり思い出す。
田んぼの横にはノビル(エシャレットのようなもの)が生えていて、これを湯がいて酢味噌に食べるのもうまかった。
海は米水津でアジサバを狙った。
たまにタイのようなものも引っ掛かる。
いまも覚えているのが、首なしの魚が連れたことである。
サバが、モロコかなにか、大きな魚に食いちぎられて、胴体から先が親父の針に引っかかって上がってきた。
親父が「これ(犯人の大きな魚)を釣ってやる」と言って、釣ったばかりのサバを生き餌にして、太い針を流したが、そううまくはいかなかった。
今のぼくは車にも乗らないし、アウトドアの趣味もない。
竿も持ってないし、針も結べない。
あまり自分で行こうとも思わない。
昔の親父みたいに、完全に世話をしてくれる人がいれば、行ってみたてもいいような気もするが、なかなかそんな人いないよ。
まあ楽しい思い出である。
絵を描いたり、バイオリンを弾いたり、なんでも出来た親父であるが、いま思うとなぜあんなに「櫓」をうまく操れたのか分からない。
小学生のぼくもちょっとやってみたが、表面をばしゃばしゃとかくだけで、ちっとも舟が進まない。
それに重くてすぐにやめてしまった。
★
櫓は道具である。
わりと簡単に分類できると思う。
矢と似ている。
第32回では、「矢」(や)には以下の様な特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・独立して動く
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(弓)によって動かされて機能する
これに対して、「櫓」(ろ)には以下のような特徴がある。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・日本にあるものの名前である<=矢との違い
・固定された可動部分である<=矢との違い
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・人間によって動かされて機能する<=矢との違い
・母体であるもの(舟)を動かす<=矢との違い
これは面白い。
矢が弓によって動かされるのとは対照的に、櫓は舟を動かす。
★
それにしても親父はどこで「櫓」を漕ぐのを覚えたのだろうか。
あと、小学校で、社会の教師が水泳が得意で、特別授業で子供に水泳を教えるとき「バタ足は足先だけをばしゃばしゃ動かさず、根本から櫓を動かすように動かしなさい」と言っていて、みんなポカンとして「ロって何」と言っていたのだが、自分だけはロとはなにかが分かっていて、それがおかしかったのも思い出す。
同じ漢字でヤグラとも読むが、ヤグラとロは全然違う。
ロとは和船のオールのことである。
和船とは日本式のフィッシング用のボートのことで、船頭が一本の櫓を使って一人で漕ぐ。
船尾にロープで固定されている。
先が平らな棒で、ちょっと曲がっている。
艪 - Wikipedia
棒状のスクリューのようなもので、これを使って海をかき回すようにして進む。
親父と昔、大分県の米水津(よのうづ)に釣りに行ったとき、借りた釣り船がこれ方式だった。
米水津村 - Wikipedia
親父が平気な顔をしてこれを自由自在にあやつり、二人乗りの小舟が海をすいすいと進んだことを覚えている。
親父は超・海の男で、終戦後すぐは別府湾で素潜りをしてゴム銃で銛を飛ばし、魚を取っていた。
この話をしても誰も信じてもらえないような気がするので、うかつに話さないのだが、本当の話である。
アオバチやクロダイを採ったり、サザエを拾ったりしていた。
本当の話だ。
それで、地元の漁民と漁業権で争いになって(?)釣りに転向した。
これがこれで、なんでも釣ってしまうのである。
ぼくは小学校の頃、あちこちに釣りに連れて行ってもらった。
川ではヤマメを狙うのだが、これは連れて行ってもらったことはない。
溜池でフナ、コイを釣るのには連れて行ってもらった。
これが面白いように釣れる。
川エビや、うなぎも釣ったことがある。
じっさいに釣りにいくと、ほとんどの時間は待っているのだが、後になって思い返すと、釣った瞬間のことばかり思い出す。
田んぼの横にはノビル(エシャレットのようなもの)が生えていて、これを湯がいて酢味噌に食べるのもうまかった。
海は米水津でアジサバを狙った。
たまにタイのようなものも引っ掛かる。
いまも覚えているのが、首なしの魚が連れたことである。
サバが、モロコかなにか、大きな魚に食いちぎられて、胴体から先が親父の針に引っかかって上がってきた。
親父が「これ(犯人の大きな魚)を釣ってやる」と言って、釣ったばかりのサバを生き餌にして、太い針を流したが、そううまくはいかなかった。
今のぼくは車にも乗らないし、アウトドアの趣味もない。
竿も持ってないし、針も結べない。
あまり自分で行こうとも思わない。
昔の親父みたいに、完全に世話をしてくれる人がいれば、行ってみたてもいいような気もするが、なかなかそんな人いないよ。
まあ楽しい思い出である。
絵を描いたり、バイオリンを弾いたり、なんでも出来た親父であるが、いま思うとなぜあんなに「櫓」をうまく操れたのか分からない。
小学生のぼくもちょっとやってみたが、表面をばしゃばしゃとかくだけで、ちっとも舟が進まない。
それに重くてすぐにやめてしまった。
★
櫓は道具である。
わりと簡単に分類できると思う。
矢と似ている。
第32回では、「矢」(や)には以下の様な特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・独立して動く
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(弓)によって動かされて機能する
これに対して、「櫓」(ろ)には以下のような特徴がある。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・日本にあるものの名前である<=矢との違い
・固定された可動部分である<=矢との違い
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・人間によって動かされて機能する<=矢との違い
・母体であるもの(舟)を動かす<=矢との違い
これは面白い。
矢が弓によって動かされるのとは対照的に、櫓は舟を動かす。
★
それにしても親父はどこで「櫓」を漕ぐのを覚えたのだろうか。
あと、小学校で、社会の教師が水泳が得意で、特別授業で子供に水泳を教えるとき「バタ足は足先だけをばしゃばしゃ動かさず、根本から櫓を動かすように動かしなさい」と言っていて、みんなポカンとして「ロって何」と言っていたのだが、自分だけはロとはなにかが分かっていて、それがおかしかったのも思い出す。