ぼくはブログの他に@query1000でツイッターを、Chihiro FukazawaでFacebookをやっている。
どっちもよろしかったら絡んでください。

さいきん訳あってExcelを集中的に使っている。
基本的にWindowsはExcel 2013(Office 15)を、MacはExcel 2011(Office 14)を使っている。
どちらも最新バージョンだ
Excellence (ship, 2006) 005
Windowsには他にExcel 2003(Office 11)も入れている。
じつはこれが一番使いやすい。
リボンのない最後の(?)バージョンである。

しかしながら、Excelの使い方を研究しながら使っているので、基本的に最新バージョンを使っている。
いろいろ面白い。
面白いというのはいいことばかりではなくて、バージョンが新しくなっているのにやることが減っていたり、同じことをやってもWindowsとMacで違ったりする。
だからなに、と言う気もするが、面白い。

ということで、Facebookで日刊Excelという連載を立ち上げた。
Excelのことも、Wordのことも、Windowsのことも、基本的にMicrosoftのメジャー製品のことを扱っている。
もう8回書いた。

第1回 wがWになる

第2回 起動時にすべてのファイルを開くフォルダーの指定

第3回 作業状態の保存はもうできない

第4回 オートコンプリートの切り方

第5回 WordのスマートクォートのUIについて

第6回 オートフィルについて

★号外 形式を選択して貼り付けができないとき

第7回 「すべて置換」のメッセージについて

第8回 ふりがなについて

基本的に大々的にやるつもりはなかったので、いま読み返してみると結構しょうもない。
まあこの、しょうもない、トリヴィアルなところが個人メディアの味ではないだろうか。
自分で言ってたら世話ないよ!

フェイスブックというのが、もともとちゃんとした話題を展開させるのに向かないメディアなのだ。
上には便宜上タイトルをつけたけど、もともとタイトルを振る機能もない。
タグも付けられない。
これはフェイスブックが悪いんじゃなくて、もともとそんなことをするためにあるメディアではなく、今日こんな素敵なパーティーに参加したとか、書くものなのだろう。
で、ぼくはそういうことがないので、Excelのことなんか書いている。

とりあえず明日から題名を付けよう。
過去のポストを改竄する機能もあるから、過去のポストにも題名を付けることにする。
あと、書いた回数を入れるといい。
このブログもそうだが、自分に対する褒章というか、達成感の補強になる。
1000回もやれば、さすがに何か見えてくるんじゃないだろうか。

すでに投稿した8回を読み返すと、Excelをくさすというか、揶揄する内容が多い。
Linuxとか、Emacsとか、Macとかにも不満は多いのだが、堂々と「ここがこうおかしい」と書きづらい面がある。
揶揄すると本当に好きな人が湧いてきそうだし、OSSだと「自分でなんとかすれば」と言われる。
それに対して、クローズドで、しかもいろいろ変なところがあり、しかも渡世の義理で使い続けるしかないExcelは、政治家や芸能人と一緒で、いろいろ書きやすい。
われながらヒキョーな感じである。

と同時に、Excelというのはどうしようもなく絶妙に使いやすい。
計算と文書作成、個人的なノートと公共的なデータシェアの交わるところにある。
よく「方眼エクセル」というのが揶揄されるが、複雑な、文章とも図ともつかないものを作るのにちょうどいい。
ぼくは「家のAV(Audio & Visualの方)の配線図」とか、本の目次案とかは、どうしようもなくExcelで作っている。

本当はIllunstratorとか、VISIOとか使うのがスジという気もするが、敷居が高い。
Excel程度で済むことは、Excelで済ませたい。

なんとなくレゴブロックに似ている。
これぐらいでいいや、というちょうど良さ感がある。

いまは家計簿と生活記録と日記を融合させた1日1シートの表を作っている。
1日の終りにその日の振り返りをやって、それをコピーしてデータを消し、次の日用のブランクのシートを作る。

毎日毎日、少しずつ項目が定まってきて、式や自動化もできてくるやり方で、これはおすすめである。
週に1回まとめをやるのだが、これも先週のまとめをコピーして今週のまとめを作るので、どんどんラクになる。
そのうち月のまとめ、年のまとめをする予定である。

これを最初はクラウドで、フリーのものでやるべきだと思っていた。
それで、EvernoteやGoogle Docsを使ってやっていたのだ。
どれも自動化の方法があって、ノウハウもシェアされているので、チャレンジしていたのだが、いつまでたっても手になじまない。
LibreOfficeにも手を出したが、これもダメだった。
結局Excelに戻ってきてしまったのである。
あと、ブックをDropboxに置けば、まあまあクラウドと同じことである。

別に、人に同じことを強く勧めるつもりもないし、Excelが究極のソフトだと称揚するつもりもない。
値段は高いし、クローズドなのも気に食わないし、VBAはいつまでたっても覚えきれないし、UXもリボンでズーンと使いにくくなった。
これからもどんどん新しいソフト、サービスを試す予定ではある。
ただ、サラリーマンを何十年もやってきていると、どうしようもなくExcelが手に馴染んでいるのである。
あまりにも「Excelを使わないこと」にこだわるのもおかしいのではないか、
Excelで済む用事は、Excelで済ませるという選択肢があっていいと思う。