また2年前のスペイン、マドリード出張の話。
最後の日が1日フリーになったので、自由行動にした。
ドイツ人の同僚は登山が趣味で、これから電車に乗って山に行き、日帰りで山に登ってくると言った。
一人でである。
ほんとに登山が好きなんだなー。
ぼくはプラド美術館に行くつもりだ、と言うと、いろいろアドバイスをくれた。
あそこはとにかく広大なので、ポイントをしぼって見に行かないと何も心に残らない。
人間が一日に処理できる美の情報量には限界があるので、たぶん2時間ぐらいしか集中的には見られない。
だからゴヤならゴヤ、ベラスケスならベラスケス、と、ポイントをしぼって見に行くべきだ、という。
ぼくは「じゃあゴヤを見に行こう」というと「それがいい」と言った。
ホテルの前のカフェで朝食を食べた。
姉と、姪と、義母と、あと病院の医療事務の人におみやげを買わないといけないと思った。
知恵袋的な掲示板に「マドリードの、プラド美術館のそばでおみやげを買うにはどこがいいですか。女性向けの、おしゃれなもので、確実にスペイン製だと分かるものがいいです」と質問を書き込んだ。
ほど近いバス停からバスに乗った。
どのバスに乗ればいいのかわからない。
運転手に「王宮に行くか」「旧市街に行くか」と英語で聞いたが、マドリードの人には1ミリも英語をしゃべるという意志がない。
怒り出すので、しょうがないからそのバスに乗った。
iPadでGPSマップを見ていると、最初は旧市街に向かってぐんぐん進んでいたのだが、途中でグイーンと曲がったので、あわててボタンを押して、降りた。
もう一度バスに乗ったら、今度は王宮についた。
一人旅はiPad、それもその場所の電波が拾えるやつを持っていくのがおすすめである。
ただ、田舎者の観光客がiPadなんか広げていたら、マドリードなんか治安が悪くてすぐに奪われる、と聞いていた。
ぼくの場合は特にそんなことはなかった。
幸運だっただけかもしれないが。
王宮からぶらぶら歩いてプラド美術館に行った。
マドリードの旧市街は本当に美しい。
街全体が巨大な美術品だ。
池袋ぐらいある巨大な町が、全部石造りの美しい建物なのだ。
夜はライトアップしてまた美しい。
さきほど質問をあげた知恵袋的なサイトを見に行くと「おみやげを買うなら、プラド美術館の売店がいいと思います。一人日本人の女性の店員がいます」と書いていた。
なるほど!
プラド美術館に行くと、常設展のほかにグレコの特設展をやっていた。
とりあえず常設展を見た。
すごかった。
とりあえず建物が広い。
美の洪水である。
ぼくは絵なんか見る趣味はないし、見て分かる鑑識眼があるとも思わなかったが、とりあえずその広さ、情報量の多さに圧倒された。
大会議場のような空間の床に、巨大な絵が掛かっていて、キリストの磔刑図が描かれてたりする。
床にへたり込みそうになる。
魂をわしずかみにされて、引きずり回されるような感動がある。
プラドは行ったほうがいいよ。
おすすめ。
でも本当に行くなら、計画を立てて、何日間か見に行くべきだと思う。
なんなら1ヶ月ぐらい見に行っても、全部は見尽くせない。
建物も石造りで美しく、あまり計画的に建築されていなくて、ちょっとした小部屋にものすごく美しいものがあったりする。
油断も隙もない。
絵や彫刻だけでなく、彫金などもある。
でもやっぱり、お目当てのゴヤを集中的に見た。
連作の「黒い絵」がやはり迫力があって、絵を展示している周りの空間がねじまがっているようなパワーがあった。
有名な「我が子を喰らうサトゥルヌス」が意外と小さくて、食べられる子供の背中が、ギラリと異様な光を放っていた。
あと有名な「巨人」を見て、雄大な構図でいいなあ、と思った。
この絵が一番感動したが、日本に帰って調べたら、この絵はゴヤの作ではなく弟子の贋作だそうだ。
ぼくはやはり、あんまり鑑賞眼がないのかもしれない。
売店に行くと、絵をモチーフにしたTシャツや扇などがいろいろあった。
これは必ず喜ばれると思う。
たくさん買った。
それからカフェに行って、「カフェオレをください」とiPadに書き込んでGoogle翻訳で翻訳し、ボーイに見せるとカフェオレが出てきた。
マドリードはこの手に限る。
テンションが上がって、一時的に気が狂っていたので、一人で食事していた女性にiPadで話しかけた。
たいへん美しい女性で、交互にiPadにタイプして楽しく話が盛り上がったのだが、彼女はブラジル人で、やはり旅行客だった。
ドイツ人の同僚は登山が趣味で、これから電車に乗って山に行き、日帰りで山に登ってくると言った。
一人でである。
ほんとに登山が好きなんだなー。
ぼくはプラド美術館に行くつもりだ、と言うと、いろいろアドバイスをくれた。
あそこはとにかく広大なので、ポイントをしぼって見に行かないと何も心に残らない。
人間が一日に処理できる美の情報量には限界があるので、たぶん2時間ぐらいしか集中的には見られない。
だからゴヤならゴヤ、ベラスケスならベラスケス、と、ポイントをしぼって見に行くべきだ、という。
ぼくは「じゃあゴヤを見に行こう」というと「それがいい」と言った。
ホテルの前のカフェで朝食を食べた。
姉と、姪と、義母と、あと病院の医療事務の人におみやげを買わないといけないと思った。
知恵袋的な掲示板に「マドリードの、プラド美術館のそばでおみやげを買うにはどこがいいですか。女性向けの、おしゃれなもので、確実にスペイン製だと分かるものがいいです」と質問を書き込んだ。
ほど近いバス停からバスに乗った。
どのバスに乗ればいいのかわからない。
運転手に「王宮に行くか」「旧市街に行くか」と英語で聞いたが、マドリードの人には1ミリも英語をしゃべるという意志がない。
怒り出すので、しょうがないからそのバスに乗った。
iPadでGPSマップを見ていると、最初は旧市街に向かってぐんぐん進んでいたのだが、途中でグイーンと曲がったので、あわててボタンを押して、降りた。
もう一度バスに乗ったら、今度は王宮についた。
一人旅はiPad、それもその場所の電波が拾えるやつを持っていくのがおすすめである。
ただ、田舎者の観光客がiPadなんか広げていたら、マドリードなんか治安が悪くてすぐに奪われる、と聞いていた。
ぼくの場合は特にそんなことはなかった。
幸運だっただけかもしれないが。
王宮からぶらぶら歩いてプラド美術館に行った。
マドリードの旧市街は本当に美しい。
街全体が巨大な美術品だ。
池袋ぐらいある巨大な町が、全部石造りの美しい建物なのだ。
夜はライトアップしてまた美しい。
さきほど質問をあげた知恵袋的なサイトを見に行くと「おみやげを買うなら、プラド美術館の売店がいいと思います。一人日本人の女性の店員がいます」と書いていた。
なるほど!
プラド美術館に行くと、常設展のほかにグレコの特設展をやっていた。
とりあえず常設展を見た。
すごかった。
とりあえず建物が広い。
美の洪水である。
ぼくは絵なんか見る趣味はないし、見て分かる鑑識眼があるとも思わなかったが、とりあえずその広さ、情報量の多さに圧倒された。
大会議場のような空間の床に、巨大な絵が掛かっていて、キリストの磔刑図が描かれてたりする。
床にへたり込みそうになる。
魂をわしずかみにされて、引きずり回されるような感動がある。
プラドは行ったほうがいいよ。
おすすめ。
でも本当に行くなら、計画を立てて、何日間か見に行くべきだと思う。
なんなら1ヶ月ぐらい見に行っても、全部は見尽くせない。
建物も石造りで美しく、あまり計画的に建築されていなくて、ちょっとした小部屋にものすごく美しいものがあったりする。
油断も隙もない。
絵や彫刻だけでなく、彫金などもある。
でもやっぱり、お目当てのゴヤを集中的に見た。
連作の「黒い絵」がやはり迫力があって、絵を展示している周りの空間がねじまがっているようなパワーがあった。
有名な「我が子を喰らうサトゥルヌス」が意外と小さくて、食べられる子供の背中が、ギラリと異様な光を放っていた。
あと有名な「巨人」を見て、雄大な構図でいいなあ、と思った。
この絵が一番感動したが、日本に帰って調べたら、この絵はゴヤの作ではなく弟子の贋作だそうだ。
ぼくはやはり、あんまり鑑賞眼がないのかもしれない。
売店に行くと、絵をモチーフにしたTシャツや扇などがいろいろあった。
これは必ず喜ばれると思う。
たくさん買った。
それからカフェに行って、「カフェオレをください」とiPadに書き込んでGoogle翻訳で翻訳し、ボーイに見せるとカフェオレが出てきた。
マドリードはこの手に限る。
テンションが上がって、一時的に気が狂っていたので、一人で食事していた女性にiPadで話しかけた。
たいへん美しい女性で、交互にiPadにタイプして楽しく話が盛り上がったのだが、彼女はブラジル人で、やはり旅行客だった。