きょうは最近の一日をどのように過ごしているかをまとめてみる。
ようやくまあまあ回るサイクルを見出したと思うので、現時点での考えを書き残しておく。
ようやくまあまあ回るサイクルを見出したと思うので、現時点での考えを書き残しておく。
★朝食前は仕事が進む
いぜんも紹介したが、外山滋比古氏が著書『思考の整理学』の中で、朝飯前は本当に筆が進む、と書かれている。
朝起き抜けというだけでなく、何も食べずに仕事に掛かるのが肝要なようだ。
朝はなぜ仕事が進むのだろうか。
まずぐっすり寝たあとであって疲れが取れている。
それはわかるが、夕食後に半日ほど絶食したあとであって、おなかがぺこぺこで頭が働かないのではないだろうか。
脳が取っている栄養分は糖分であって、糖を取らないと頭が働かないという。
だから朝食を摂りなさいとしきりに言われたり、ホテルの朝食でオレンジジュースが出てくるのはこれが理由だという。
しかしやってみれば分かるが、絶食しても知的活動にはさほど影響がない。
『やせたい気持ちの心理学―メンタルダイエットのすすめ』という本があるが(この本は非常に面白いのだが、絶版)この中に「お腹が空いていると仕事の能率が下がるというのは、間違った思い込み」と書かれている。
この本を書かれた岡本浩一氏は、空腹時と満腹時に趣味の将棋を何番も指して、成績がまったく変わらないのでこのことに確信を得たそうだ。
ぼくは痩せたい一心で2日間の絶食をすることがよくあるが、絶食中は知的労働がむしろ進む。
ただし、ぼくの体にはラクダのコブと一緒で永年の皮下脂肪を蓄積していて、それが分解されて脳にカロリーを供給されるので、痩せている人が同じことをやったら目を回して倒れてしまうかもしれない。
体の問題については専門医にご相談のうえ自己責任でお願いします。
ぼくの場合は外山氏と一緒で、一食食べてしまうとガツンと能率が落ちる。
巷間「朝食を摂らないと頭が回らない」とは良く言われることで(それにしても、さいきん異常にメディアでこれを喧伝しているのはどういうわけか? 何らかの陰謀だろうか)ぼくもこれに影響されて、目覚めたら何が何でも食事を摂っていた。
摂食障害で家に食べ物の買い置きが出来ない(置いてあると寝ている間に一時的に気が狂って食べてしまう)ので、すき家とかマクドナルドに行って朝食メニューを食べていた。
非常においしいのだが、食べると覿面に脳が働かなくなる。
もう一度眠りたくなるのである。
外山氏は朝飯前にガッと執筆をし、疲れたらブランチを摂って、食べたら眠くなるからもう一度ガッと昼寝をして、また起きたらガッと仕事をするという。
朝食を摂りなさいキャンペーンの対象はたいてい学生かサラリーマンであって、朝食と始業の間にはたいてい通勤通学が挟まっている。
その間にウツラウツラ眠るから、9時に始業するときにはまたシャッキリしているのかもしれない。
逆に朝食抜きで学校や会社に行くと、起きてから1時間以上何も食べないことになって、それだとお腹が空いてきついかもしれない。
外山氏やぼくは(一緒にできるものではないが)家でそのまま仕事をするので、何も食べないでそのまま始業できる。
この2タイプを一緒に議論するのはおかしいともいえる。
他人のことはどうでもいいので、とりあえずぼくは朝食を食べずに始業すると、朝食前に異常にはかどるということを書き残しておく。
★昼食は炭水化物控えめ
昼になるとさすがにおなかが空くので、何か食べる。
食べると眠くなる。
ところが、これ、より細かく言うと、ごはんとかパンとかパスタとか、炭水化物を取ると眠くなるのである。
炭水化物制限がいいとか、やっぱり良くないとか、いろいろ議論があるが、とりあえず炭水化物を摂ると眠くなることは、ぼくについて確かなようである。
だから昼間はサラダだけとか、サラダと玉子だけ、サラダとステーキだけという食事がいい。
これも自炊や弁当ならある程度簡単だが、外食だと大変である。
炭水化物制限の是非は議論がさまざまだが、とりあえず今の日本の外食産業は「炭水化物過剰」であると言えると思う。
とりあえずラーメン、牛丼、回転寿司、ハンバーガーである。
単位カロリーあたり最も安価で、腹持ちがいいのが炭水化物であって、だから貧しい日本人には、わずかの塩辛いおかずで飯を大量に食べる、という習慣が骨身に染み付いてしまった。
抛っておくと過剰になってしまう日本人は、とりあえず低糖気味にした方が体にいい、ということではないだろうか。
逆に夜は、食べると眠くなるので、それを援用して夜食べたほうがいいような気もする。
★午後は朝よりもやっぱり落ちる
さて、話を戻すが、朝イチの朝食前と、ブランチを食べたあとの昼寝後を比較すると、やっぱり朝の方がそうとう質が高い時間が過ごせる。
午後は朝に比べるとちょっとダラダラする。
これは睡眠で疲労が回復するというエネルギーの問題だけではなく、精神的、心理的な問題もある。
朝は余計なことを考えず、イライラもしない。
他人と(まだ)接触していないので、イヤなことも起きず、自分の未来に明るい展望しか持っていないので、真面目で、生産的なことばかり考えている。
昼過ぎると、他人からイヤなことを言われたり、自分でもいろいろ失敗したりして、悲観的になり、厭戦的になり、自暴自棄になる。
こうなると、エロいコンテンツを見たくなったり、「2ちゃんねるまとめサイト」のような他人の不幸話が見たくなってくる。
さいきん気づいたのだが、プログラミングという作業には心理的な状態がものすごく影響する。
イイコトがあったり、立て続けにうまい考えが浮かんだりして、人生に肯定的な気分だと、どんどん進む。
イヤなことがあったり、失敗が続き、否定的な気分だと、どんどんイヤなことばかり浮かんでしまって、能率が下がってくる。
一度、こういうことに気づいて、「しょせん気持ちの問題だ」と思い込もうとした。
失敗が続いて、自暴自棄になり、余計なサイトを見に行こうとしたときに、
「いま自分はうまくいかないから、なまけようとしているが、しょせん気持ちの問題だから、ここでグッと我慢して、ひとつでもふたつでもイイコトがあれば、また能率もあがってくる」
「人間、しんぼうだ」
という昔の相撲取りのようなことを考えて、それだけで真面目な気分を取り戻そうとしたのだ。
何回かそれでうまくいったこともある。
でも、理屈で割り切れないのが人間の心理である。
でも、午後イチからエロいサイトを見たり、「2ちゃんねるまとめサイト」を読みふけったりするのはさすがに怠け過ぎだ。
ではどうするかというと、午前中は計画的に難しいこと、気力が必要なことをやる。
午後は、スクリーンショット取り、打ち合わせ、メールチェック、役所や郵便局や病院やヘアサロンに行くなどの、気力がなくても出来る、でも必要なことを固め打ちでやる。
★夕方はジム
そうこうしていると夕方であり、どんなに必要なことであっても出来なくなってくる。
ここでジムに行く。
プールで水中ウォーキングをするのは、超強力な気分転換であり、もう1時間や2時間はがんばれるような気がしてくる。
★夜はブログと朝の仕込み
で、家に帰ってブログの更新をする。
この文章を書いている今が21時41分だが、まさにジム帰りである。
そのあと、次の日の朝に書く原稿の仕込みもちょっとしておいた方がいいような気もする。
ブログはジムに行く前にちょっとぐらい書いておいた方がいいような気がする。
あと、朝書く原稿は寝る前にちょっと書いておいた方がいい。
休んでいる間に頭の中で作業が進むのだ。
よく「夜書いた手紙は出せない」とか言うが、でも夜は異常に文章を書きたくなる。
書いた内容を世間様に出せるかどうかの問題であって、発想、詩想、奇想は夜がいちばん横溢している。
だから、夜の異常な脳でいろいろアイディア出しをして、朝の真面目な脳でそれを推敲、取捨選択するというサイクルがいいような気がする。
ライフハックス的な記事を読んでいると「早起き礼賛」、「夜更かし全否定」のものが多い。
これは真面目一方、生産一方の意見という気がする。
ぼくは、人生には遊びや蕩尽が必要であると思っているので、現状ではあまりにも朝型に偏った人生を送るつもりはない。
★あとは寝るだけ
夜の作業が済んだら家計簿と日記をつける。
あとはダラダラして寝に向かう。
ここからがぼくの課題であるが、ぼくは必要以上にダラダラ音楽を聞いたり、ビデオを見たりしたい方であって、どんどん寝る時間が後ろ倒しになってしまうのである。
ここで遊興をガッ! と打ち切って寝に入るライフハックスがあればいいなあと思う。
家族があればまた違うかなとも思うが、生活リズムを整えるだけのために家族を構えるのも大儀な話である。
以上がだいたいぼくの1日の過ごし方である。
こういうのは人それぞれであって、環境、適性、その時どきの心身のケミストリーによっていろいろ微調整が必要だろう。
大切なのは、自分をなんとなく観察して、このやり方はうまくいく、このやり方はそうでもない、という、経験レパートリーを積み重ねることではないか。
一時的にせよ、うまいやり方のセットが手に入って、いい感じに回り始めると、作業が進むだけでなく、気分が良くなる。
いぜんも紹介したが、外山滋比古氏が著書『思考の整理学』の中で、朝飯前は本当に筆が進む、と書かれている。
朝起き抜けというだけでなく、何も食べずに仕事に掛かるのが肝要なようだ。
朝はなぜ仕事が進むのだろうか。
まずぐっすり寝たあとであって疲れが取れている。
それはわかるが、夕食後に半日ほど絶食したあとであって、おなかがぺこぺこで頭が働かないのではないだろうか。
脳が取っている栄養分は糖分であって、糖を取らないと頭が働かないという。
だから朝食を摂りなさいとしきりに言われたり、ホテルの朝食でオレンジジュースが出てくるのはこれが理由だという。
しかしやってみれば分かるが、絶食しても知的活動にはさほど影響がない。
『やせたい気持ちの心理学―メンタルダイエットのすすめ』という本があるが(この本は非常に面白いのだが、絶版)この中に「お腹が空いていると仕事の能率が下がるというのは、間違った思い込み」と書かれている。
この本を書かれた岡本浩一氏は、空腹時と満腹時に趣味の将棋を何番も指して、成績がまったく変わらないのでこのことに確信を得たそうだ。
ぼくは痩せたい一心で2日間の絶食をすることがよくあるが、絶食中は知的労働がむしろ進む。
ただし、ぼくの体にはラクダのコブと一緒で永年の皮下脂肪を蓄積していて、それが分解されて脳にカロリーを供給されるので、痩せている人が同じことをやったら目を回して倒れてしまうかもしれない。
体の問題については専門医にご相談のうえ自己責任でお願いします。
ぼくの場合は外山氏と一緒で、一食食べてしまうとガツンと能率が落ちる。
巷間「朝食を摂らないと頭が回らない」とは良く言われることで(それにしても、さいきん異常にメディアでこれを喧伝しているのはどういうわけか? 何らかの陰謀だろうか)ぼくもこれに影響されて、目覚めたら何が何でも食事を摂っていた。
摂食障害で家に食べ物の買い置きが出来ない(置いてあると寝ている間に一時的に気が狂って食べてしまう)ので、すき家とかマクドナルドに行って朝食メニューを食べていた。
非常においしいのだが、食べると覿面に脳が働かなくなる。
もう一度眠りたくなるのである。
外山氏は朝飯前にガッと執筆をし、疲れたらブランチを摂って、食べたら眠くなるからもう一度ガッと昼寝をして、また起きたらガッと仕事をするという。
朝食を摂りなさいキャンペーンの対象はたいてい学生かサラリーマンであって、朝食と始業の間にはたいてい通勤通学が挟まっている。
その間にウツラウツラ眠るから、9時に始業するときにはまたシャッキリしているのかもしれない。
逆に朝食抜きで学校や会社に行くと、起きてから1時間以上何も食べないことになって、それだとお腹が空いてきついかもしれない。
外山氏やぼくは(一緒にできるものではないが)家でそのまま仕事をするので、何も食べないでそのまま始業できる。
この2タイプを一緒に議論するのはおかしいともいえる。
他人のことはどうでもいいので、とりあえずぼくは朝食を食べずに始業すると、朝食前に異常にはかどるということを書き残しておく。
★昼食は炭水化物控えめ
昼になるとさすがにおなかが空くので、何か食べる。
食べると眠くなる。
ところが、これ、より細かく言うと、ごはんとかパンとかパスタとか、炭水化物を取ると眠くなるのである。
炭水化物制限がいいとか、やっぱり良くないとか、いろいろ議論があるが、とりあえず炭水化物を摂ると眠くなることは、ぼくについて確かなようである。
だから昼間はサラダだけとか、サラダと玉子だけ、サラダとステーキだけという食事がいい。
これも自炊や弁当ならある程度簡単だが、外食だと大変である。
炭水化物制限の是非は議論がさまざまだが、とりあえず今の日本の外食産業は「炭水化物過剰」であると言えると思う。
とりあえずラーメン、牛丼、回転寿司、ハンバーガーである。
単位カロリーあたり最も安価で、腹持ちがいいのが炭水化物であって、だから貧しい日本人には、わずかの塩辛いおかずで飯を大量に食べる、という習慣が骨身に染み付いてしまった。
抛っておくと過剰になってしまう日本人は、とりあえず低糖気味にした方が体にいい、ということではないだろうか。
逆に夜は、食べると眠くなるので、それを援用して夜食べたほうがいいような気もする。
★午後は朝よりもやっぱり落ちる
さて、話を戻すが、朝イチの朝食前と、ブランチを食べたあとの昼寝後を比較すると、やっぱり朝の方がそうとう質が高い時間が過ごせる。
午後は朝に比べるとちょっとダラダラする。
これは睡眠で疲労が回復するというエネルギーの問題だけではなく、精神的、心理的な問題もある。
朝は余計なことを考えず、イライラもしない。
他人と(まだ)接触していないので、イヤなことも起きず、自分の未来に明るい展望しか持っていないので、真面目で、生産的なことばかり考えている。
昼過ぎると、他人からイヤなことを言われたり、自分でもいろいろ失敗したりして、悲観的になり、厭戦的になり、自暴自棄になる。
こうなると、エロいコンテンツを見たくなったり、「2ちゃんねるまとめサイト」のような他人の不幸話が見たくなってくる。
さいきん気づいたのだが、プログラミングという作業には心理的な状態がものすごく影響する。
イイコトがあったり、立て続けにうまい考えが浮かんだりして、人生に肯定的な気分だと、どんどん進む。
イヤなことがあったり、失敗が続き、否定的な気分だと、どんどんイヤなことばかり浮かんでしまって、能率が下がってくる。
一度、こういうことに気づいて、「しょせん気持ちの問題だ」と思い込もうとした。
失敗が続いて、自暴自棄になり、余計なサイトを見に行こうとしたときに、
「いま自分はうまくいかないから、なまけようとしているが、しょせん気持ちの問題だから、ここでグッと我慢して、ひとつでもふたつでもイイコトがあれば、また能率もあがってくる」
「人間、しんぼうだ」
という昔の相撲取りのようなことを考えて、それだけで真面目な気分を取り戻そうとしたのだ。
何回かそれでうまくいったこともある。
でも、理屈で割り切れないのが人間の心理である。
でも、午後イチからエロいサイトを見たり、「2ちゃんねるまとめサイト」を読みふけったりするのはさすがに怠け過ぎだ。
ではどうするかというと、午前中は計画的に難しいこと、気力が必要なことをやる。
午後は、スクリーンショット取り、打ち合わせ、メールチェック、役所や郵便局や病院やヘアサロンに行くなどの、気力がなくても出来る、でも必要なことを固め打ちでやる。
★夕方はジム
そうこうしていると夕方であり、どんなに必要なことであっても出来なくなってくる。
ここでジムに行く。
プールで水中ウォーキングをするのは、超強力な気分転換であり、もう1時間や2時間はがんばれるような気がしてくる。
★夜はブログと朝の仕込み
で、家に帰ってブログの更新をする。
この文章を書いている今が21時41分だが、まさにジム帰りである。
そのあと、次の日の朝に書く原稿の仕込みもちょっとしておいた方がいいような気もする。
ブログはジムに行く前にちょっとぐらい書いておいた方がいいような気がする。
あと、朝書く原稿は寝る前にちょっと書いておいた方がいい。
休んでいる間に頭の中で作業が進むのだ。
よく「夜書いた手紙は出せない」とか言うが、でも夜は異常に文章を書きたくなる。
書いた内容を世間様に出せるかどうかの問題であって、発想、詩想、奇想は夜がいちばん横溢している。
だから、夜の異常な脳でいろいろアイディア出しをして、朝の真面目な脳でそれを推敲、取捨選択するというサイクルがいいような気がする。
ライフハックス的な記事を読んでいると「早起き礼賛」、「夜更かし全否定」のものが多い。
これは真面目一方、生産一方の意見という気がする。
ぼくは、人生には遊びや蕩尽が必要であると思っているので、現状ではあまりにも朝型に偏った人生を送るつもりはない。
★あとは寝るだけ
夜の作業が済んだら家計簿と日記をつける。
あとはダラダラして寝に向かう。
ここからがぼくの課題であるが、ぼくは必要以上にダラダラ音楽を聞いたり、ビデオを見たりしたい方であって、どんどん寝る時間が後ろ倒しになってしまうのである。
ここで遊興をガッ! と打ち切って寝に入るライフハックスがあればいいなあと思う。
家族があればまた違うかなとも思うが、生活リズムを整えるだけのために家族を構えるのも大儀な話である。
以上がだいたいぼくの1日の過ごし方である。
こういうのは人それぞれであって、環境、適性、その時どきの心身のケミストリーによっていろいろ微調整が必要だろう。
大切なのは、自分をなんとなく観察して、このやり方はうまくいく、このやり方はそうでもない、という、経験レパートリーを積み重ねることではないか。
一時的にせよ、うまいやり方のセットが手に入って、いい感じに回り始めると、作業が進むだけでなく、気分が良くなる。