iPhone 6 PlusのApple版SIMフリー機を買うにあたって、キャリアはいわゆる格安SIMのIIJMIOにした。
IIJといえばインターネットの老舗、大店である。
回線はdocomo回線だ。
選ぶ決め手になったのは、LTE回線が必要なければ低速回線を使えるということだ。
Call Center Taxis Libres
格安SIM回線は、安いかわりに月極の使用料に限界がある。
だいたい千円代の格安コースだと1GBとか、2GBである。
ぼくはIIJMIOのミニマムスタートプラン、音声付き、月々1600円とかにした。
このプランで使用量の上限が10月から2GBになった。
太っ腹である。
それでIIJMIOにしたのだが、申し込んでから来るまでにいろいろあったので書く。

時間が掛かる

まず、IIJMIOは回線やサービスは問題ないと思うが、どうせ申し込むならビックカメラの店頭の方がいい。

ネットで申し込んだ場合、申し込んでから、SIMが使えるようになるまでに、数日から一週間の時間がかかる。
これまで他キャリアを使っていて、IIJMIO音声つきプランに変える場合で、電話番号を引き継ぐにはMNPという手続きをするが、MNPの場合、まず旧キャリアのSIMを使えなくしてからIIJMIOのSIMを開通し、それを送ってくる手続きに数日から一週間が掛かるのだ。
この間は、携帯電話ナシということになる。

SIMというのは携帯電話に挿して使えるようにするICチップのことだが、それに個体番号が入っていて、契約と紐付いている。
だから、生きているSIMが地球で唯一である必要があるので、上記のような手続きになる。

これは、まあ納得していたのだが、IIJMIOの場合、ビックカメラの都内一部店舗では、即日SIM発行しているのだ。
なぜかというと、店に「SIM焼き機」、SIMに個体番号を書き込むROMライターがあるのだ。
docomoやau、SBMのショップにもこのSIM焼き機がある。
だからキャリアでMNPした場合は即日で新しいSIMがもらえるわけである。
これは盲点で、ショップで申しこめばよかった。

■申し込みが難しい

それを知らなかったので、ぼくはネットで申し込んだ。
この申し込みがなかなか難しかった。
商品の性質上しょうがないところではあるが、入力項目が多いのだ。
それでも、最初のうちは赤いエラー表示が出てきたので、そのエラーをつぶす方向でリトライしていたが、そのうち、なんのエラーもないのににっちもさっちもどうにも先に進まなくなってしまった。
たまらずサポセンに電話すると、「よくお客さんにありがちな間違いとしては、クレジットカード名義をローマ字で、名前、苗字の順番に書かれる方がいますが、これは漢字で、苗字、名前の順ですのでご確認ください」ということだ。
果たしてそうだった。
へぇー。

これ、エラーを返すのがIIJMIOではなくてカード会社だからエラーを表示できないとかあるのだろうか。
いや、「クレジットカード情報がエラーになりました」ぐらい言えるはずだ。
そもそもサポートの電話の人が、「よくお客さんにありがちな間違いとしては」などといの一番に言うのであるから、IIJMIOとしてはここで引っかかり、何度も引っかかって、エラーも出ないので電話を掛けてくるということを、十分承知しているということだ。
しかるに、特に大きく表示をしているわけでも、注意を喚起するメッセージを出すわけでもない。
まあサポートの電話の人がすぐに教えてくれてよかったよ。

なかなか来ない

そこから面白い手続きとしては、本人確認書類を携帯で撮影してアップロードしろと書いていたことであった。
携帯回線を申し込むのに、古い携帯を使うところが面白い。
まあデジカメをUSBでパソコンにつないでも、スキャナでも出来るのであろうが。

アップロードしてすぐ、「本人確認が完了しました」とメールが来て、そこに「SIMを発送する前に古いSIMが使えなくなり、『発送します』というメールがまた別に来る」と書かれていた。

ここからが来ない。
一週間以上来ないのである。
前の、auのSIMは依然としてバンバン使える。

いくらなんでもおかしいんじゃないの、と思ってサポセンに電話した。
つくづくビックカメラで買えばよかったよ。

ところが、これが、あなた、手違いで、ぼくの手続きが進んでいなかったので、早急に対処するということである!
ビックリビックリ。
「手違いってなんですか?」、「手違いの原因はわかったんですか?」と聞くと「手違いの原因は判明しておりますが、お客様の個人情報に関わる問題ですので、当社からはお答えできません」とのことだった。
なにそれ!?
この「お客様の個人情報」というのが、おいらのことか、他のお客様のことか、「お客様なるもの一般のありよう」のことかよく分からない。
いずれにしても、何らかの手違いで止まっていて、すぐに送るという。
「ううん、それは飲み込みにくいですね。何らかの反省文をメールで送ってもらえますか」
と言ってみた。

即日で、「このたびは手違いで送れてスミマセン。もう原因は分かっていて、二度とあやまちはくりかえしません」的な文面が送られてきた。
他のお客さんは今後スムーズに送られるのではないか。
ぼくのおかげだ!
でも都内の人はビックカメラの一部店舗に行くのがいいと思う。

次の日にauのSIMが使えなくなって、果たしてSIMはその翌々日に来た。
やれば出来るじゃん!
とりあえずここまでが長かった。