ミニショルダーが手放せない。
もともと薬を常用するので(変なドラッグじゃなくて病気のメディスンだよ)小さいバッグを持ち歩いていたが、財布、iPhone、メガネ、鍵、ティッシュ、フリスク、読みかけの本を入れていたら、あまりの便利さにすっかりハマってしまった。
両手が離せるのが良い。
ミニショルダーを持ってない人は、どうやって必需品を保持しているのか不思議に思う。
前にも書いたが、ユニクロと雑誌「DIME」がコラボした「スティーロン」という強力なナイロンのが超気に入っていた。
デザインがシンプルでありながら、ポケットが多くて機能的で、なにより丈夫。
痒いところに手が届く製品であった。
それで値段が千円代という脅威の破格値である。

ユニクロというと、ブラック企業と言われる。
本当かどうか分からない。
が、ちょっと値段が品質に対して安すぎると思う。
ぼくはユニクロがけっこう気に入っているが、安すぎて気がひける。
もうちょっと高くしてくださいと思う。

とりあえずスティーロンのミニショルダーは死ぬほど気に入っていたが、ずいぶん前に廃版になってしまった。
こういう製品はすぐなくなってしまうのが難点だ。
そんなこともあろうかと、何個も「大人買い」していたのだが、それも底をついてしまった。

こういうバッグはわりとすぐ使えなくなる。
モノは丈夫で破損しないのだが、なにしろ汚れるのである。
カバンは手で使うので、手の脂がどんどん蓄積される。
女の人がパーティに持って行ったり、サラリーマンが通勤の時に使うカバンと違って、ほぼ1日の半分以上、どこに行くにも、何をするにも持っているので、特に汚れが速い。

服ならじゃぶじゃぶ洗えばいいが、カバンは洗えない。
これは構造的な欠点だと思うのだが、なぜかメーカーは解消してくれない。
以前はクリーニング店に持って行っていたが、露骨にいやな顔をされたり、高いことを言われたり、頭から断られたりするのがストレスなのでやめてしまった。
いちど意を決して洗濯機に入れて洗ってみたら、皮のパイピングがボロボロになってしまった。
洗濯機でカバンを洗うのはやめた方がいいよ。

そんなことを言っている間に、持ち歩けるのが一つもなくなってしまった。
いろいろ代替品を探したが、帯に短し襷に長しで、ちょうどいいのがなかなかない。
結局、無印良品のコレに落ち着いた。

20140708_kaban


ナイロンミニショルダー 黒 | 無印良品ネットストア

値段は約4千円で、ユニクロのの2.5倍ぐらいである。
まあこれぐらいが適正価格という気がしないでもない。
ていうかまだ安いと思う。

デザインは大人しくて、シンプルで良い。
ぼくはカバンはシンプルであればあるほどいいと思っている。
毎日、どこに行くにも、どんな服を着ていてもカバンは一緒だからだ。

ユニクロは凝りに凝って隠しポケットや仕切りがあるデザインだが、そういうものはまったくない。
前にポケットが2個、中に大きめの部屋が1つ、手前に小さめの部屋が1つである。
ぼくはいろいろなものを入れるので、ちょっといろんな品物がごっちゃになってしまいそうで不安だ。
結局ダイソーで買ってきたインナーポーチを2つほど入れてみた。

意外なのがユニクロより軽いということだ。
仕切りやファスナーが少ないからか、それともスティーロンは生地自体がずいぶん重かったということか。
以前HDDモデルのiPodからiPhoneに変えたとき、荷物が軽くなったなーと思ったが、それぐらいの違いがある。

機能性、値段はユニクロの勝ち。
デザイン(見た目)、軽さは無印の勝ち。
結局、手回り品を全部入れてしまいたいというぼくの用途では、ユニクロ90点に対して無印75点ぐらいだろうか。
ただ、無印のは、メインのバッグを別にちゃんと持ち歩く層をターゲットにしている気がするので、合目的的な設計かもしれない。

いずれにしても、いま売っているものをせいぜい見て回って探した中では、これがベストだ。
2個追加購入した。

ユニクロも、無印も、面白いものをいっぱい出しているのだが、気に入って使っているとすぐに廃版になってしまうのが欠点だ。
こういうのは、一度出したら「定番」にしてもらいたい。
愛用する人は、同じものをいつまでも使いたいのである。