ある企業の対応がたまたま1回悪くて気分を害したとか、そういうことを大げさにネットに書き込むのは、頭がいい人はあまりしない。
クレーム電話を掛けたら賠償金を取ったとか、頭を下げさせたとかいう武勇伝も、ネットに書くのは控えた方がいいと思われる。
でもやっぱりこういうことがあったら、記録に残しておいた方がいいと思う。
同じ被害に遭う人も気を付けるだろうし、メーカーも改善するだろうからだ。
まあ、なるべく控え目に書いてみよう。

Kaientai flag
iPhone 3GSを使うようになってから、ソフトバンク・モバイル(以下はSBMと略す)を使っていた。
評判通り、電波は非常に悪かったが、iPhoneが使えるのは一社だけだったので、使っていた。
iPhoneなどという海のものとも、山のものともわからない端末を普及させたSBMの功績は忘れられるべきではないが、それにしても電波は悪かった。
「携帯の電波はそんなにいつもなくていい」などと、自分を納得させるための詭弁をネット掲示板に書いていたような気がする。
今思うとお笑いである。

auからiPhone 4Sが出て、乗り換えた。
auはauでオプションの強制加入や、海外ローミングのキャリア選択などにクセがあって、いろいろ腹が立つこともあったが、とりあえずどこでもつながり、速度も激速で感動した。
しかしiPadはしばらくauから出なかったので、SBMの回線を残していた。

一度感動したのはスペインに行った時で、海外ローミングが使いやすくて本当にお世話になった。
サポートの電話対応もすばらしくて、SBMやるな、と思った。

イジハピ! : 【第64回】ある晴れた日のスペインはiPadを持って彷徨う

でも、電波はぼくの行動範囲ではまったく良くならないので、iPad miniがauから出たのを期に完全に乗り換えた。

手元にあったiPhone 4S、iPad2、The New iPadを全部「じゃんぱら」で売り払った。
このとき割賦の残債や契約が残っているので、横浜ダイアモンド地下街のSBM直営店で全部の端末の状態を確認した。
SBMのショップは直営店と代理店で雲泥の差なので注意が必要だ。
iPhone 4Sで残債が発生したが、面倒なので支払った。

「じゃんぱら」で中古機を売ると、契約が残っていても売れる。
このとき、売ったお金は半分が支払われ、契約が完全に解除されたときにもう半分が振り込まれる。
4Sは解約してすぐだったので半金を受け取った。
ベタベタで傷だらけのiPhone、iPadだったが、そこそこ高値で売れて良かった。

イジハピ! : 【第452回】iPhoneとiPadを売ってきた

さて、iPhoneはSoftbankカードというのをわざわざ作ってそこから引き落としていた。
ぼくはだらしない性格であって、携帯の残債や契約状態も把握していなかったが、月々のカードの支払いも把握していなかった。
自動家計簿記録サービスのマネーフォワードを使うようになって、SBMから、携帯料金4千円ほどを、毎月引き落とされていることが分かった。
最初は割賦の残債かと思っていたが、よく考えたら(よく考えなくても)そういうことがないように直営店で直接手続きをしてもらったはずである。

それで横浜ダイアモンドの直営店に電話した。
SBMのサポセンに電話したらつながらないと思い込んでいたのだが、この選択が大間違いで、200回ぐらいリダイアルした。
このへんがぼくはドンくさい。

去年の10月に解約したはずだが、9ヶ月ほども料金が掛かっている、というと、電話番号と解約した日を教えろ、ということだった。
電話番号はMNBでauに越してきたから、今の番号である。
解約した日は、じゃんぱらに売った日と一緒で、半金を払ってもらうシート(この手続きも忘れていた)が残っていたのですぐに分かった。

しばらく待たされて「解約できていないようです」と言われた。
どういうこと???
純粋に向こうのミスで、解約処理が行われていず、営々と基本料金がカードで引き落とされていたのだ。

じゃあすぐ解約してください、というと、ぼくが店に行かないと出来ないという。
わざわざ横浜店に出頭して身分証明書を提示し、手続きをやりなおさないと解約が出来ないというのだ。

でも、いま思うとこの出頭が、本当に必要だったのか分からない。
手元に端末もなく、番号は他の端末(au iPhone5)に紐付いているのだし、1回やってできなかった解約処理を続けてもらえばいいのだから、電話で出来てしかるべきなのではないだろうか。
とりあえず、不愉快な相手と交渉を続けるのが消耗だったので、大人しく出頭することにした。

直営店はいつも混んでいて、番号を引いて待たされるのだが、名前を言って「解約がそちらのミスで出来なかった件で、呼ばれて来ましたが!」というと、すぐに対応してくれることになった。

もう一度解約手続きをして、「事務手数料いくらいくら」という欄をボールペンで打ち消して「ゼロ円」と手書きで書かれた書類にサインした。
銀行の振込口座を伝え、連絡先の電話番号を伝えた。
「これ、一方的におたくのミスなんですか」と言ってみたが、申し訳ありませんと言うばかりで、その時の担当者も、どういう原理でこういう現象が起きたのかも分からなくなっているという。
まあ半年以上もカード払いが行われるままに放置していたこちらにも手落ちがあるし、こんな人たちをいじめてもしょうがないので、鉾を収めることにした。

それから帰宅して、支払ったお金が戻るのをニ週間ほども待ったが、いっこうに戻る気配もないし、連絡もない。
今度はSBMのサポセンに電話したが「事務手続きに時間が掛かる」、「連絡は振込をもってかえさせていただきます」と言われた。
そんなもんですか。

結局さらに二週間ほどして、ようやく3万円ほどのお金が戻った。
それにしても、この件に気が付き、調査し、横浜ダイアモンドの直営店に電話し、200回リダイアルし、わざわざ横浜のお店に交通費と時間を使って出頭し、家に帰り、二週間放置され、再び問い合わせたぼくの時間を金額に換算すると、とても間違って払ったお金をそのまま返してもらうだけでは合わない気がする。
半年も経てばサラ金なら結構立派な金利がついている。
もうちょっと強気に出て何らかの補償を引き出すべきだっただろうか。

この話はここまででようやく半分である。