前回の続き。
日本語1音の名詞を分類する試みとして、前回「目」を分析した。
ところで、ライブドアブログのタイトルとして「【第625回】哲学を自作する<1>名詞の分類(31)胃と鵜と絵と尾と蚊と木と区と毛と差と死と酢と背と田と血と津と手と戸と名と荷と値と野と歯と火と麩と屁と帆と間と実と無と目と藻の違い」は長すぎるということである。
「【第625回】哲学を自作する<1>名詞の分類(31)胃と鵜と絵と尾と蚊と木と区と毛と差と死と酢と背と田と血と津と手と戸と名と荷と値と野と歯と火と麩と屁と帆と間と実と無と目と藻の違」でも長すぎるということで、マックス88文字である。
なんか中途半端だ。
第1回では、「胃」(い)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある
第2回では、「鵜」(う)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・空中を移動できる
・水上を速く移動できる
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
第3回では、「絵」(え)には以下のような特徴があると分かった。
・情報であるか、その情報を定着させた物体(画材)である
・人工のものである
・目に見える(※「区」との区別のために追加)
・人間が鑑賞するためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第4回では、「尾」(お)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にはない
第5回では、「蚊」(か)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・空中を移動できる(※木との区別のために必要)
・一個の独立したものである
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
・羽毛がない
第6回では、「木」(き)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・一か所に固定している(※蚊、鵜との区別のために必要)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・固い幹を持ち、何年も生き続け、毎年実が生る
・大きさがまちまちである
第7回では、「区」(く)には以下のような特徴があると分かった。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる(※これは「差」にはなじまない)
第8回では、「毛」(け)には以下のような特徴があると分かった。
「毛」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
第9回は、「差」(さ)には以下のような特徴があると分かった。
「差」(さ)
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものの関係を指す(どちらか一方がなくなると消えてしまう)(※区とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさそのものを差す<=これが「間」との違い
第10回は、「死」(し)には以下のような特徴があると分かった。
「死」(し)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある肉体に起きる現象、状態を指す
第11回は、「酢」(す)には以下のような特徴があると分かった。
「酢」(す)
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・液体である
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第12回は、「背」(せ)には以下のような特徴があると分かった。
「背」(せ)
・動物の表面の一区画である<=新しく導入した
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある<=ここが尾と違う
第13回は、「田」(た)には以下のような特徴があると分かった。
「田」(た)
・地面の一区画である<=新しく導入した
・加工されている<=新しく導入した
・人工のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第14回は、「血」(ち)には以下のような特徴があると分かった。
(毛、酢との比較で考えた)
「血」(ち)
・物体である
・自然に存在する(※ここが酢と違う)
・目に見える
・液体である
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物の一部として内蔵されており、生きている(※ここが毛と違う)
・人間にも動物にもある
・どんなに少ないことも、どんなに多いこともある※訂正!
第15回は、「津」(つ)には以下のような特徴があるとした。
・ある空間の範囲を差す
・世界に一つしかない
・大きさが厳密に定まっている
・人為的なものである
第16回は、「手」(て)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にしかない(※尾との違い)
第17回は、「戸」(と)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(家や乗り物など)を区切るために供する<=「帆」との違い
第18回は、「名」(な)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自体独立して存在する(区、差とここが違う)
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
第19回は、「荷」(に)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然にも存在するし、人工でもある(※ここが新しい)
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持つこともあれば、持たないこともある(※ここが新しい)
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
・質量がある(※ここが新しい)
・形は不定である(※ここが新しい)
「ぬ」は飛ばした。
第20回では、「値」(ね)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・ある決まりに従って決められたそのものを指す
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、ある人の勝手で決まる
・数値で決まる(※ここが「区」と違う)
・大きさ、度合いを問題にする(※「実」との違いとして導入)
第21回では、「野」(の)には以下の特徴があるとした。
「野」(の)
・地面の一区画である
・加工されていない<=田との違い
・自然のものである<=田との違い
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第22回では、「歯」(は)には以下の特徴があるとした。
「歯」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
・硬く、曲げ伸ばしが出来ない<=毛に対して特徴的
第23回では、「火」(ひ)には以下の特徴があるとした。
「火」(ひ)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある物質に起きる現象を指す
・特に生物に限らず起きる
第24回では、「麩」(ふ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・固体である<=酢との違い
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・ある程度大きさが決まっている<=酢との違い
第25回では、「屁」(へ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に生成される
・目に見えない(※ここが毛、血と違う)
・気体である(※ここが毛、血と違う)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物から生成されるが、すぐに拡散されて無視される(※ここが血、毛と違う)
・人間からも動物からも出る
・厳密には決まっていないが、大体の量が決まっている
・人間に嫌われている(※New!)
第26回では、「帆」(ほ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(船)を動かすために供する<=「戸」との違い
第27回では、「間」(ま)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものがあると発生する(どちらか一方がなくなると消えてしまう)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさを持っている<=これが「差」との違い
第28回では、「実」(み)の意味を定義しそこねたが、以下のような感じであろう。
・物質である
・天然のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある大きなものの一部である
・表面から見て分からないあるものの属性である
・あるかないかを問題にする
第29回では、「無」(む)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在する(※ここが「間」と違う)
・生命を持っていない
・大きさがないか、無限に大きい
第30回では、「目」(め)には以下の特徴があるとした。の特徴をこう考える。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・独立した物体であるが、より大きな別のものに従属している
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と違う)
・動物の種類によって個数が違う(※他のものと違う)
あいうえお順で次は「も」であるので、「藻」について研究する。
★
藻は池や海、川に生えているふにゃふにゃした植物のことだ。
英語は単数形をalgae、複数形をalga。
藻というと「もずく」が浮かぶ。
もずくは漢字では水雲とか海雲、海蘊とも書くが、藻付とも書く。
ホンダワラなどの他の藻に付くから藻付だそうだ。
だったらもづくと書くのが正しいのだろうか。
他に藻というとサルガッソ海が浮かぶ。
これはメキシコ湾流、北大西洋海流、カナリア海流、大西洋赤道海流に囲まれた海域のことである。
海流が輪を描いて流れているので、ここに浮遊物が集まる。
サルガッソ(Sargasso)はホンダワラ類のサルガッスムという海藻の名にちなむ。
ここが魔の海域で、風がない上に藻がスクリューに絡まってしまって立ち往生し、海の墓場となっているという話があるが、実際にそのような海難事故はなく、都市伝説、ならぬ海伝説のようだ。
★
生物の種類なので「鵜」「蚊」「木」に似ているが、特に「木」に似ている。
第6回では、「木」(き)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・一か所に固定している(※蚊、鵜との区別のために必要)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・固い幹を持ち、何年も生き続け、毎年実が生る(※藻とここが違う)
・大きさがまちまちである
これに対して「藻」は
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・水中に存在する(※木とここが違う)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・やわらかい(※木とここが違う)
・大きさがまちまちである
そういえば海草、水草というものがあるが、海木、水木というものは聞かない。
がっしりとした木が水中から生えるのは無理なのだろうか。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある
第2回では、「鵜」(う)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・空中を移動できる
・水上を速く移動できる
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
第3回では、「絵」(え)には以下のような特徴があると分かった。
・情報であるか、その情報を定着させた物体(画材)である
・人工のものである
・目に見える(※「区」との区別のために追加)
・人間が鑑賞するためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第4回では、「尾」(お)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にはない
第5回では、「蚊」(か)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っている
・空中を移動できる(※木との区別のために必要)
・一個の独立したものである
・独立して生きている
・種類の中でだいたい大きさが決まっている
・羽毛がない
第6回では、「木」(き)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・一か所に固定している(※蚊、鵜との区別のために必要)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・固い幹を持ち、何年も生き続け、毎年実が生る
・大きさがまちまちである
第7回では、「区」(く)には以下のような特徴があると分かった。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる(※これは「差」にはなじまない)
第8回では、「毛」(け)には以下のような特徴があると分かった。
「毛」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
第9回は、「差」(さ)には以下のような特徴があると分かった。
「差」(さ)
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものの関係を指す(どちらか一方がなくなると消えてしまう)(※区とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさそのものを差す<=これが「間」との違い
第10回は、「死」(し)には以下のような特徴があると分かった。
「死」(し)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある肉体に起きる現象、状態を指す
第11回は、「酢」(す)には以下のような特徴があると分かった。
「酢」(す)
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・液体である
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
第12回は、「背」(せ)には以下のような特徴があると分かった。
「背」(せ)
・動物の表面の一区画である<=新しく導入した
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にもある<=ここが尾と違う
第13回は、「田」(た)には以下のような特徴があると分かった。
「田」(た)
・地面の一区画である<=新しく導入した
・加工されている<=新しく導入した
・人工のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第14回は、「血」(ち)には以下のような特徴があると分かった。
(毛、酢との比較で考えた)
「血」(ち)
・物体である
・自然に存在する(※ここが酢と違う)
・目に見える
・液体である
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物の一部として内蔵されており、生きている(※ここが毛と違う)
・人間にも動物にもある
・どんなに少ないことも、どんなに多いこともある※訂正!
第15回は、「津」(つ)には以下のような特徴があるとした。
・ある空間の範囲を差す
・世界に一つしかない
・大きさが厳密に定まっている
・人為的なものである
第16回は、「手」(て)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にしかない(※尾との違い)
第17回は、「戸」(と)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(家や乗り物など)を区切るために供する<=「帆」との違い
第18回は、「名」(な)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自体独立して存在する(区、差とここが違う)
・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
第19回は、「荷」(に)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然にも存在するし、人工でもある(※ここが新しい)
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持つこともあれば、持たないこともある(※ここが新しい)
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
・質量がある(※ここが新しい)
・形は不定である(※ここが新しい)
「ぬ」は飛ばした。
第20回では、「値」(ね)には以下の特徴があるとした。
・情報である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・ある決まりに従って決められたそのものを指す
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・人為的なものであり、ある人の勝手で決まる
・数値で決まる(※ここが「区」と違う)
・大きさ、度合いを問題にする(※「実」との違いとして導入)
第21回では、「野」(の)には以下の特徴があるとした。
「野」(の)
・地面の一区画である
・加工されていない<=田との違い
・自然のものである<=田との違い
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・生命を持っていない
・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した
第22回では、「歯」(は)には以下の特徴があるとした。
「歯」
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
・硬く、曲げ伸ばしが出来ない<=毛に対して特徴的
第23回では、「火」(ひ)には以下の特徴があるとした。
「火」(ひ)
・現象である
・自然のものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・ある物質に起きる現象を指す
・特に生物に限らず起きる
第24回では、「麩」(ふ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・固体である<=酢との違い
・人間が食べるためのものである
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生命を持っていない
・ある程度大きさが決まっている<=酢との違い
第25回では、「屁」(へ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・自然に生成される
・目に見えない(※ここが毛、血と違う)
・気体である(※ここが毛、血と違う)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・生物から生成されるが、すぐに拡散されて無視される(※ここが血、毛と違う)
・人間からも動物からも出る
・厳密には決まっていないが、大体の量が決まっている
・人間に嫌われている(※New!)
第26回では、「帆」(ほ)には以下の特徴があるとした。
・物体である
・人工のものである
・目に見える
・個体である
・食べられない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
・生命を持っていない
・大きさがまあまあ同じである
・母体であるもの(船)を動かすために供する<=「戸」との違い
第27回では、「間」(ま)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在しない
・2つのものがあると発生する(どちらか一方がなくなると消えてしまう)
・生命を持っていない
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある時間的、空間的大きさを持っている<=これが「差」との違い
第28回では、「実」(み)の意味を定義しそこねたが、以下のような感じであろう。
・物質である
・天然のものである
・目に見える
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
・ある大きなものの一部である
・表面から見て分からないあるものの属性である
・あるかないかを問題にする
第29回では、「無」(む)には以下の特徴があるとした。
・概念である
・人工のものである
・目に見えない
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・それ自身独立して存在する(※ここが「間」と違う)
・生命を持っていない
・大きさがないか、無限に大きい
第30回では、「目」(め)には以下の特徴があるとした。の特徴をこう考える。
・物体である
・自然に存在する
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・一個の独立したものである
・独立した物体であるが、より大きな別のものに従属している
・生命を持っている
・母体から切り離されると死ぬ
・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
・人間にも動物にもある(※尾と違う)
・動物の種類によって個数が違う(※他のものと違う)
あいうえお順で次は「も」であるので、「藻」について研究する。
★
藻は池や海、川に生えているふにゃふにゃした植物のことだ。
英語は単数形をalgae、複数形をalga。
藻というと「もずく」が浮かぶ。
もずくは漢字では水雲とか海雲、海蘊とも書くが、藻付とも書く。
ホンダワラなどの他の藻に付くから藻付だそうだ。
だったらもづくと書くのが正しいのだろうか。
他に藻というとサルガッソ海が浮かぶ。
これはメキシコ湾流、北大西洋海流、カナリア海流、大西洋赤道海流に囲まれた海域のことである。
"Sargasso". Licensed under Public domain via Wikimedia Commons.
海流が輪を描いて流れているので、ここに浮遊物が集まる。
サルガッソ(Sargasso)はホンダワラ類のサルガッスムという海藻の名にちなむ。
ここが魔の海域で、風がない上に藻がスクリューに絡まってしまって立ち往生し、海の墓場となっているという話があるが、実際にそのような海難事故はなく、都市伝説、ならぬ海伝説のようだ。
★
生物の種類なので「鵜」「蚊」「木」に似ているが、特に「木」に似ている。
第6回では、「木」(き)には以下のような特徴があると分かった。
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・一か所に固定している(※蚊、鵜との区別のために必要)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・固い幹を持ち、何年も生き続け、毎年実が生る(※藻とここが違う)
・大きさがまちまちである
これに対して「藻」は
・物体である
・自然に存在する
・生命を持っている
・一個の独立したものである
・水中に存在する(※木とここが違う)
・世界に無数にある一般的なものの名前である
・やわらかい(※木とここが違う)
・大きさがまちまちである
そういえば海草、水草というものがあるが、海木、水木というものは聞かない。
がっしりとした木が水中から生えるのは無理なのだろうか。