ぼくはトシのせいか成人病のデパートである。
もともと糖尿病、高脂血症を患っているので月イチで内科に通って薬をもらっている。
2回に1回は血液検査もしている。

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病気はないに越したことがないが、ポジティブに考えれば、定期的に血液検査をしているので他の病気に気づきやすい側面もあると思う。
いわゆる一病息災というやつだ。

あと睡眠時無呼吸症候群(Sleeping Apnea Syndrome:SAS)のためにCPAPという一種の人工呼吸器を使っているが、そのため夜寝付きにくい。
なので睡眠導入剤をもらっている。

最初はバカ正直に心療内科に行って睡眠導入剤をもらっていたが、心療内科は数が少ないし患者が多い。
この場合、内科で「心療内科でレンドルミンとマイスリーを1錠ずつ出してもらっているんですが、こっちでも出してもらっていいですか」と言えば、出してくれることが分かった。

もともとSASのために糖尿病、高脂血症を発症したと思われる。
ではなぜSASになったかというと、ぼくの場合トシを取ってから太ったからだ。
痩せようと思って、毎日何キロも歩いていた。
だんだんウォーキングが楽しくなって、多摩川の河口まで行ったり、山手線を一周したりしていたが、それで膝を壊してしまった。
バカ丸出しである。

膝が痛い。
ところが整形外科というのが、心療内科にも増して混んでいるのである。
地域のお年寄りが大体通っていると思われる。
いや、お年寄りは足腰が弱いと思うので、整形外科に通ってもらっていいと思うけど、とりあえず時間が掛かって大変である。

最終的にMRI検査まで行ったが、膝痛の原因は半月板が減っているということで、ぼくぐらいの症状の場合は手術しなくてもいいということだ。
湿布を貼って鎮痛剤を飲んで、ウォーキングは控えめにして膝痛体操をしてくださいだそうだ。

それで「モーラステープ」という湿布薬をもらった。
病院で湿布薬をもらうと、その安さに驚く。
1袋7枚入りで135円とかである(健康保険適用後)。

これがドラッグストアで似たような薬を買ったら、700円とか1400円とかする。
病院の薬を保険を使って買ったら値段が違うのは当たり前だが、違いすぎだ。

膝が痛くてモーラステープを貼っていたが、痛い膝(ぼくの場合左膝)をかばっていると右足も痛くなるし、だんだん背中や腰も痛くなる。
大量にテープをもらったので、バンバン貼っていたが、すぐになくなってしまった。

これを処方してもらおうと思って整形外科に行くと、地域のお年寄りが大量に待っている。
シップをもらうためだけにこの列に参戦するのはお年寄りにも迷惑である。

この場合も、内科で「整形外科で膝痛にモーラステープを出してもらっているんですが」というと、あっさり処方してもらえた。
どうせ内科はしょっちゅう行くので、ついでに処方してもらえて手間なしである。

ちなみにこのモーラステープというのは、ケトプロフェンという薬効成分が光過敏症を発生しやすい。
湿布を貼った皮膚、およびはがしてすぐの皮膚を日光に当てるとかぶれるというが、ぼくの場合肩がてきめんにかぶれた。
光過敏症はロキソニンテープという製品に変えると比較的出にくいと言う話なので、今度試してみようと思う。

他にぼくはおしっこが近い、多活動膀胱による頻尿症というのにもなった。
泌尿器科に掛かると、年齢並みに前立腺が肥大しているのでその症状が出てもおかしくない、ただし日中はできるだけ我慢して膀胱を鍛えること、と言われた。
これは抗コリン剤の絆創膏であるネオキシテープを貼ると抑えられる。

これも最初は泌尿器科で処方してもらっていたが、泌尿器科も遠く、数が少なく、お年寄りでごった返しているので、行くのがなかなか大変だということが分かった。
これも内科に相談した。

前にこのブログで書いたことだが、この薬が面倒だった。
内科は「よく知らない薬なので、紹介状をもらってください」と言ってきたので、再度泌尿器科に行って紹介状を書いてもらった。
さらに、近所の調剤薬局には在庫がなかった。
泌尿器科の近所の調剤薬局でないとダメらしい。
これも、取り寄せにしてもらったらその日のうちに届いた。
ただし、これは首都圏だからかもしれない。

まとめると、

 ・もともと内科でもらっていた糖尿病と高脂血症の薬
 ・心療内科でもらっていた睡眠導入剤
 ・整形外科でもらっていた湿布薬
 ・泌尿器科でもらっていたネオキシテープ

を全部1つの内科、1つの調剤薬局で処方してもらっている。
内科も調剤薬局も家のド近所だし、空いている時間が分かっているので超ラクチンである。

副次的な効果としては、いわゆるかかりつけ病院、かかりつけ薬局になっているので薬同士の重なりをチェックできるということだ。
市販薬も同じ薬局で買っている。

それにしても若いみそらで薬漬けである。
処方薬は安いとは言っても一気に買うとお財布にドンと来る。
少しでも生活習慣を改善して薬を少なくしようと思う。
貼り薬以外は、全部肝臓を通過するので、薬が増えれば肝臓への負担も大きくなる。
お財布を通じて、薬の飲み過ぎを自覚できる(自覚させられる)のも病院/薬局一元化の副次的効果であろうか。

ぼくの場合、太っているのでSASになり、その結果糖尿病と高脂血症を発症した。
また、SASの治療のためにCPAPを使わなければならなくなり、その結果睡眠導入剤使うことになった。
痩せようと思って歩いたが、その結果膝を壊してしまった。

「太っている人はあまり無理に歩いたり走ったりしないでください」と整形外科に言われる。
でも太っているから歩いたり走ったりしたいのだ。
これがデブのジレンマだ。
そういう場合はプールに言って水中ウォーキングをしろとどの医者にも揃って言われる。
そんなことのためにスイミングクラブに入会して通うのは、すごいセレブで身に合わない感じがするが、やった方がいいのだろうか。