今年の冬はいつまでも寒く、それがトラウマになっていて、まだ季節が夏に向かっているというのが信じられない気がする。
とりあえず衣替えをした。
いくつか失敗があったので自分用メモ。

20140521mushuuda

強烈!香り付き防虫剤

ベッドの下の収納からポロシャツ、ショートパンツ、Tシャツ、アロハシャツ等々を出して、代わりにコットンセーターやヒートテックを入れる。
いまいち安物で風格のない合板のベッドだが、収納付きにして良かった。

ここで、防虫剤を交換しようとしたが、東急ストアで買ってきた新しい防虫剤を開封してその匂いに瞠目した。
いや、実際には瞠鼻、と言うべきかもしれないが、鼻を見開いた(嗅ぎ開いた?)わけではないから瞠鼻はやはりおかしいかもしれないが、とにかく匂いが強烈なのである。
ここはあえて商品名を出して批評するが、「かおりムシューダ」というやつだ。
全然ムシューじゃないよ!!!
ものすごいフローラル系の香りがついている。

さいきんこれが問題になっている。
数年前は「ダウニー」のような香り付き柔軟剤がイイ、という評判だったが、すぐに「かえってクサイ」、「迷惑だ」という揺り戻しの評判になった。
「香害」という言葉もある。
ぼくも匂いに敏感で、特に人工的な花の香りが異常に苦手なのである。
この洗剤、柔軟剤などの香りは、CMなどを見ていてもドンドンエスカレートしている気がする。
臭い、くさいとクレームを付ける方もエスカレートしていて、そっちはそっちでさいきんのネット言論にありがちな無寛容の表れという気もするが、別に洗濯物に香りなんか付けなくてもいいわけで、苦手な人は苦手なのだから、やはり香りをつける方で自省するのがスジという気もする。

まあ是非論はともかく、とりあえず「かおりムシューダ」の匂いはぼく個人の見解としてはたいへん強烈だった。
開封すると部屋中に甘ったるい匂いが充満する。
これはたまらないと思って二重にビニールに入れて、玄関に出した。
1回も使わないで、損をした。
結局もういちど東急ストアに行って、無印のムシューダを買ってきた。
こっちはまったくムシューで、鼻を近づけて思い切り嗅ぐとかすかに加工したプラスチックの匂いがするぐらいだ。
まったく同じようなパッケージで全然違う!
注意しよう。

それにしても、洗剤や防虫剤にこんな強烈な匂いをつける必要はあるのだろうか。
香りが好きな人はすきなひとで何らかのエッセンシャルオイル的なものを使えばいいのではないだろうか。
洗剤と防虫剤と柔軟剤と、それぞれ数百円の安い製品に安い原価の香料を効かせるのはちょっとどうかと思う。

断念!石油ストーブ

友達のブログを見て、石油ストーブを使っているのが良さげだなーと思った。
まったく音がせず、電気も使わず、火がチラチラ動くのが見えて、なんならお湯を沸かしたり鍋をしたり出来るというので、あこがれて買ってみた。
燃料費も安く上がるという。
それでも初期投資が大変で、灯油タンクもポンプも買わなければいけないし、灯油屋さんに灯油を配達してもらわないといけない。
結果から言って、大失敗だった。
ぼくは化学物質過敏症?なのか、20分も点けるだけで頭痛がし、喉が痛くなり、ふらふらするのである。
ぼくは歌に人生を賭けているので、喉が痛いとツライ。
防虫剤の匂いが苦手だとか、石油ストーブが苦手だとか、柔弱なことばかり書いている気がするが、事実だからしょうがない。
何回かトライしたがダメで、こんなこと何回もトライするのは寿命が縮むと思って使用を断念した。
結局貴重な電力を使ってオイルヒーターでしのぐことにしたのである。
それでもオイルヒーターを買い換えたら、最新型のやつはものすごくこまめに温度調節するので例年よりも電気代は少なかった。

しかしまだ大量に灯油が残っているのである。
灯油屋さんに、灯油というのはどれぐらい持つのか電話して聞くと、基本的にシーズンごとに使い切るべきということだった。
廃棄はそちらでお願い出来るのか、と聞くと、300円ぐらいでやりますということなので、家に来てもらった。
実際に見ると、そこそこ使っていたので、200円でいいです、ということだった。
ケースと電動のポンプも持って行ってもらった。
ストーブじたいはまた電力不足になった時のリスクヘッジとして押入れに取っておくことにする。
まあぼくは石油ストーブが大の苦手であるという知見が得られて良かった。

間抜け!乾燥機のフィルター紛失!?

衣替えであるので、収納する冬物と、収納から出す春夏物と、全部洗濯しなければならない。
ぼくは英断でガス乾燥機を導入しているので、大車輪で稼働させて洗濯しようと思った。
ところが、1サイクル目の乾燥を終えたところで変なことに気づいた。
乾燥機というのは使うたびにおびただしいホコリが出るので、それをキャッチするフィルターを付ける。
使い捨ての紙フィルターと洗って乾かす布フィルターがあるが、ぼくは紙フィルターを使っている。
これを挟み込んで装着するフィルターカバーという部品がなくなっているのだ。
なくなると言っても、あんなものそうそう遠くに飛んで行くものではない。
乾燥機の中か、洗濯機の周りか、せいぜい部屋の数メートルの範囲で見つかってしかるべきである。
しかるに、見つからない。
井上陽水も歌っていたが、こういうものは探すほどに見つかりにくいものであって、イライラする。
困ったことに、このときには2サイクル目の洗濯が終わっていて、湿った洗濯物が大量に洗濯機に入っている状態である。

しょうがないから金で解決することにして、地元の東京ガスのサービスステーションに電話した。
在庫を確認して折り返すということで、イライラして待ったが、結局在庫はなくて、「取り寄せ」になるという。
ガス乾燥機という製品は、ぼくはものすごく優れモノだと思っているのだが、どうも売る側にやる気というか覇気がない気がする。
オール電化の波が押し寄せているのかとも思うが、この脱原発の波に乗ってもっと頑張って欲しい。
別の地区の東京ガスに電話したが、結果は同じであった。

もう一度探して見ると、やはりこんなものはそうそうなくなるものではなくて、意外な場所にあっさり見つかった。
どこだと思いますか。
いまぼくは、そこそこ笑える文章を世に問いたいという欲求と、自分の恥を世間に晒したくないという願望の、2つのせめぎ合いの中でこの文章を書いている。
まあ同じような失敗をする人に他山の石としてもらうためにここに公表する。
普通そんな失敗しねえよ。
それはどうか分からないが、結果的に乾燥機の中にあった。
このフィルターは、本体<=フィルターカバーA<=紙フィルター<=フィルターカバーBという構造で装着されているのだが、なくなったと思っていたのはこのフィルターカバーAの方である。
いつもはフィルターカバーBを引っ張ると、一緒にカポッと外れるのだが、今回は何らかの理由で本体に食い込んで外れなかったのだ。
いや、気づいてちょっと力を入れて引っ張れば外れたのだが、ぼくはぼうっとしていて(ぼうっとしすぎだよ!)それだけどこかに消えてなくなったと思い込んでいたのだ。

こういうのはたまにある。
一度は10センチ角の絆創膏状の薬箱から忽然と消えるという騒ぎがあったが(騒いでいたのはぼく1人だが)けっきょく薬箱の蓋のウラにへばりついていた。

20140521kurusi

自分をだますマジックのようなものである。

果たしてフィルターカバーAは本体にへばりついていて、ちょっと力を入れて引っ張ると外れた。
話はそれで済まなくて、さっき「在庫がないならもう頼まないよ!」的なぞんざいな対応で電話を切ってしまったと思われる東京ガスのサービスステーション2店から次々に「本社に問い合わせたら今日中に手に入ることになりました」、「展示用の品物をお譲りできることになりました」という電話が掛かってきたのである。
すまなかったよ!
ぼくは平身低頭で(電話だから伝わらないが)じつはぼくが間抜けで、本体にへばりついていたので、なくなってはいなかった、という話をして謝った。
東京ガスというのはかつて漫画家の吾妻ひでおさんがホームレス時代に勤めていたという会社だが、特に怒りもせず、嫌味をいうこともなく、それは良かったですね!また何かあったらどうぞお知らせください!と口を揃えて(時間差で)言ってきたのである。
あったかいな東京ガス!
ガスだけに!
いや、今度から人に頼る前にせいぜい無くし物は探そうと思う。
まあそういう気づきが得られてよかった。