最近、電子書籍がある日全部読めなくなった、という事例が続発した。
まず、お店が商売をたたんだ、というケースである。
まずローソン「エルパカBOOKS」である。
ローソンの電子書籍サービス「エルパカBOOKS」終了 購入代金相当のポイント返金 - ITmedia ニュース
まず、お店が商売をたたんだ、というケースである。
まずローソン「エルパカBOOKS」である。
ローソンの電子書籍サービス「エルパカBOOKS」終了 購入代金相当のポイント返金 - ITmedia ニュース
2001年7月にスタートしたAndroidアプリ向け電子書籍サービスが今年(2014年)2月に終了する。
あきらめ早いな!
それはいいとしても、それまでエルパカでパカパカ買っていた本が、全部読めなくなるのである。
端末から開けなくなる。
DRM(Degital Rights Management 電子著作権管理?)つきの本を買うとこうなる。
DRMつきの本、音楽、映像と言ったデジタル・コンテンツは、買ったように見えるが実は無期限で借りている。
貸している側にその意志がなくなれば、全部の本がシュッと読めなくなる。
そうなるかもしれませんよ、と、契約時に約款に小さな小さな字で書いてあったのだ。
ローソン側では、いままで売った(無期限で貸す権利を売った)ユーザーに、売った本ぶんのお金を全部Pontaポイントで返すとしている。
ぼくは被害者ではないが、たぶん返金とかされてもうれしくない、と思う。
Pontaポイントで買えるものは、対応しているショップで売っているもので、限られている。
つまり、同額の額面の現金よりも、安い。
しかも、買うのに要した時間や手間、読んだ本への愛着とか、そういうものは帰ってこない。
「だから電子書籍は〜」という感情を喚起すること、必定である。
同様の事態は、昨年(2013年)3月にも楽天「Raboo」で起こっていた。
楽天の電子書籍サービス「Raboo」が終了へ - ITmedia eBook USER
楽天の場合は現在Koboというショップを運営しており、そっちに統合すると言っていたのだが、DRMの技術的な問題によって統合が無理で、Rabooだけ廃止になったそうだ。
Raboo終了! Rabooの残した傷跡を考える [電子書籍] All About
ほかに、このユーザーは読めなくする、というケースもある。
2012年10月の報道では、ノルウェー在住のリン・ナイガードさんのKindleブックが全部消去され、アカウントも閉鎖されたという。
2ch電子書籍まとめ Amazon「Kindleで購入できるのは電子書籍を読む権利であり、データそのものではありません」
「英国内のユーザーにライセンスされているコンテンツを利用していたことが、アマゾンの規約に触れたという可能性はある」そうだ。
もっとも、この件は誤解であると分かり、無事にナイガードさんは43冊の本が読めるようになったそうだ。
でも、ある日自分が買った本が急に読めなくなって、抗議して、権利を取り返した手間も心労も結構なものだと思うのである。
こんなに堂々と戦う人ばかりとも限らない。
次に、この本は読めなくなった、というケースもある。
本ではなくて映画だが、下のケースはアマゾン・インスタント・ビデオというサービスでクリスマス向けのディズニー映画を買ったが、削除されてしまったそうだ。
購入した映画をアマゾンに勝手に回収されちゃった! デジタルコンテンツは誰のもの? : ギズモード・ジャパン
ディズニーがコンテンツをディズニーチャンネルで独占放映するために削除したとも、単なるカタログデータのエラーとも書いてある。
いずれにしても恐ろしい事態である。
とりあえず来年の7月にはコンテンツが見られるようになるというが、クリスマスの予定は台無しである。
★
これらはいずれもKindle、Kobo、iTunes StoreのようなDRMつきコンテンツに限って起こる問題である。
ところが、DRMがないストアもある。
ぼくの本『文字コード【超】研究』に関して言えば、達人出版会とラトルズネットから出ているが、両方DRMフリーのPDFである。
文字コード「超」研究 改訂第2版【委託】 - 達人出版会
ラトルズネット / 【電子版】文字コード「超」研究 改訂第2版
他に、コンピューター専門書といえばこちら、動物の表紙でお馴染みオライリーもDRMなしである。
O'Reilly Japan Ebook Store
以前も紹介したが、パブーもDRM抜きである。
これらの本は、とりあえず手元の本がプシュッとなくなることはない。
本にDRMを掛けるべきか、売る側の都合もいろいろだと思うけど、お金を出して読むという立場の人は、DRM抜きの本をまず探すという選択があっていいと思う。
iTunes Storeの音楽も、最初はDRMがついていたが、そのうちなくなった。
公式版がすぐに検索でき、トラブルなしに何回でもダウンロード出来るとわかっていれば、受信する人はお金を出すと、ぼくは思っている。
あきらめ早いな!
それはいいとしても、それまでエルパカでパカパカ買っていた本が、全部読めなくなるのである。
端末から開けなくなる。
DRM(Degital Rights Management 電子著作権管理?)つきの本を買うとこうなる。
DRMつきの本、音楽、映像と言ったデジタル・コンテンツは、買ったように見えるが実は無期限で借りている。
貸している側にその意志がなくなれば、全部の本がシュッと読めなくなる。
そうなるかもしれませんよ、と、契約時に約款に小さな小さな字で書いてあったのだ。
ローソン側では、いままで売った(無期限で貸す権利を売った)ユーザーに、売った本ぶんのお金を全部Pontaポイントで返すとしている。
ぼくは被害者ではないが、たぶん返金とかされてもうれしくない、と思う。
Pontaポイントで買えるものは、対応しているショップで売っているもので、限られている。
つまり、同額の額面の現金よりも、安い。
しかも、買うのに要した時間や手間、読んだ本への愛着とか、そういうものは帰ってこない。
「だから電子書籍は〜」という感情を喚起すること、必定である。
同様の事態は、昨年(2013年)3月にも楽天「Raboo」で起こっていた。
楽天の電子書籍サービス「Raboo」が終了へ - ITmedia eBook USER
楽天の場合は現在Koboというショップを運営しており、そっちに統合すると言っていたのだが、DRMの技術的な問題によって統合が無理で、Rabooだけ廃止になったそうだ。
Raboo終了! Rabooの残した傷跡を考える [電子書籍] All About
ほかに、このユーザーは読めなくする、というケースもある。
2012年10月の報道では、ノルウェー在住のリン・ナイガードさんのKindleブックが全部消去され、アカウントも閉鎖されたという。
2ch電子書籍まとめ Amazon「Kindleで購入できるのは電子書籍を読む権利であり、データそのものではありません」
「英国内のユーザーにライセンスされているコンテンツを利用していたことが、アマゾンの規約に触れたという可能性はある」そうだ。
もっとも、この件は誤解であると分かり、無事にナイガードさんは43冊の本が読めるようになったそうだ。
でも、ある日自分が買った本が急に読めなくなって、抗議して、権利を取り返した手間も心労も結構なものだと思うのである。
こんなに堂々と戦う人ばかりとも限らない。
次に、この本は読めなくなった、というケースもある。
本ではなくて映画だが、下のケースはアマゾン・インスタント・ビデオというサービスでクリスマス向けのディズニー映画を買ったが、削除されてしまったそうだ。
購入した映画をアマゾンに勝手に回収されちゃった! デジタルコンテンツは誰のもの? : ギズモード・ジャパン
ディズニーがコンテンツをディズニーチャンネルで独占放映するために削除したとも、単なるカタログデータのエラーとも書いてある。
いずれにしても恐ろしい事態である。
とりあえず来年の7月にはコンテンツが見られるようになるというが、クリスマスの予定は台無しである。
★
これらはいずれもKindle、Kobo、iTunes StoreのようなDRMつきコンテンツに限って起こる問題である。
ところが、DRMがないストアもある。
ぼくの本『文字コード【超】研究』に関して言えば、達人出版会とラトルズネットから出ているが、両方DRMフリーのPDFである。
文字コード「超」研究 改訂第2版【委託】 - 達人出版会
ラトルズネット / 【電子版】文字コード「超」研究 改訂第2版
他に、コンピューター専門書といえばこちら、動物の表紙でお馴染みオライリーもDRMなしである。
O'Reilly Japan Ebook Store
以前も紹介したが、パブーもDRM抜きである。
これらの本は、とりあえず手元の本がプシュッとなくなることはない。
本にDRMを掛けるべきか、売る側の都合もいろいろだと思うけど、お金を出して読むという立場の人は、DRM抜きの本をまず探すという選択があっていいと思う。
iTunes Storeの音楽も、最初はDRMがついていたが、そのうちなくなった。
公式版がすぐに検索でき、トラブルなしに何回でもダウンロード出来るとわかっていれば、受信する人はお金を出すと、ぼくは思っている。