前回は、一冊の本は何字ぐらいあって、何時間あれば書きあがるかを概算してみた。
おおよその結論として、
・一冊の本はだいたい15万字ぐらい
・字を打ち込む作業だけであれば30分に4000字ぐらい書ける(このブログ1回分ぐらい)
・よって1日30分割ければ(土日は休み)、2ヶ月に1冊ぐらい書くことは可能である
・もっともこれは、字を打ち込む作業だけで、ネタ出しや検証、打ち合わせなどの時間は入っていない
と書いた。
思えば、ぼくはこういうことをあまり真剣に考えていなかった。
最初から計算していれば見通しが立って、もっと計画的に行動できたと思う。
ブログを書くと勉強になるなー。
ということで今回は、1冊本を書くといくら儲かるかを計算してみる。
もっとも、これもぼくは不案内であって、あまりリアルな値を知らない。
おおよその結論として、
・一冊の本はだいたい15万字ぐらい
・字を打ち込む作業だけであれば30分に4000字ぐらい書ける(このブログ1回分ぐらい)
・よって1日30分割ければ(土日は休み)、2ヶ月に1冊ぐらい書くことは可能である
・もっともこれは、字を打ち込む作業だけで、ネタ出しや検証、打ち合わせなどの時間は入っていない
と書いた。
思えば、ぼくはこういうことをあまり真剣に考えていなかった。
最初から計算していれば見通しが立って、もっと計画的に行動できたと思う。
ブログを書くと勉強になるなー。
ということで今回は、1冊本を書くといくら儲かるかを計算してみる。
もっとも、これもぼくは不案内であって、あまりリアルな値を知らない。
「別に自分はお金とかそういうのいいですから・・・」的な、そういうキャラを演じているわけではない。
どちらかというとお金なんて欲しいったら欲しい方である。
では今までなぜシビアに計算していなかったかというと、面倒くさがりでだらしない性格だからだ。
反省している。
こんな話をしていると長くなるので、とりあえず計算してみよう。
本が1冊売れるたびに入ってくるお金を印税というが、この印税は大体売価の1割である。
このことはよく知られている。
ここでは1冊2000円の本としよう。
1冊売れると200円入ってくる。
では、今日は紀伊国屋書店で10冊売れたから2000円お支払いしますよとか、そういうシステムにはなっていない。
基本的に本は刷った部数に対して入ってくる。
最初に1000冊刷ってくれたら、20万円入ってくるのである。
では本は1タイトルあたり何冊ぐらい刷ってもらえるものだろうか。
これは本当にピンキリである。
売れる本はむちゃくちゃ売れる。
ぼくは「窓ぎわのトットちゃん」とか「スティーブ・ジョブズ」とか「ノルウェイの森」とか、そういう本を書いたことがないから、その世界のことはよく分からない。
では、平均何部ぐらい刷られているのだろうか。
「本 発行部数」で検索したら当たったサイトで書籍の発行点数と販売部数の推移という統計があるが、これを見るとここ10年間ぐらいは大体、1年間の出版点数(本のタイトル数)は7万点ぐらいで、販売部数は7億部ぐらいということになる。
ということは、単純に平均を取ると1冊1万部ぐらいということになる。
でもこの世界は、売れる本と売れない本の差が激しい。
ここで大きく数字が大雑把になるが、売れる本は平均の10倍ぐらい、売れない本は平均の10分の1ぐらい売れているとしよう。
すると売れている本は10万部、売れていない本は1000部ぐらい刷っていることになる。
1000部刷ってもらったら印税は20万円だ。
これはかなりリアルな数字だと思う。
先日セミナーに出ていたら、そこそこ有名な講師の方が「ぼくが1冊本を書くと大体50万円ぐらい儲かります」と言っていた。
1冊200円とすると2500部だ。
なるほどー。
また別のセミナーで出ていたら、これはもうかなり有名な先生が、月に1冊書くようにしています、とおっしゃっていた。
有名な職業作家一人の生活を支えるのに大体月いくらぐらい掛かるだろうか。
まあ100万円とすると、5000部である。
ということで、いわゆるひとつの、普通の本であれば、大体4ケタ、1000部から1万部ぐらいの間で推移すると思って良さそうだ。
で、我々名も知れぬ作家が急に本を書いて出すのなら、1000部ぐらい売れるものと思って書くとガッカリしなくて済むのではないだろうか。
ということで、副業というと「私はサラリーマンの傍らアパート経営もやっていて・・・」みたいな話がオヤジ週刊誌によく載っているが、ああいう話とは全然スケール感が違う。
本で儲けるまで行きたければ、腹を括って専業になった方がいいんじゃないだろうか。
(まあオイラが根性座ってないだけで、現実にはもっと夢のある事例もあるのかもしれないがー)
もちろん貰えるものはもらうとうれしいが、パチンコで買ってうれしかったとか、海に釣りに行くとクロダイが釣れてうれしかったとか、そんな感じである。
いや、売れる本はむちゃくちゃ売れているのだから、売れる本を書けばいいと思われるかもしれない。
これは誰でもそう思う。
でもそれがなかなかうまく行かない。
まず、何の本が売れるかが事前には分からない。
これは、その道何十年のベテラン編集者でも事情は同じであって、要は経済評論家にも株の上げ下げが分からないのと一緒である。
次に、当たった本の後追いをしてもあまり意味がない。
たとえば、iPhoneが流行っていて、iPhoneの本が売れるようだと分かってから、オットリ刀でiPhoneの本を書いてもしょうがないのである。
大体普通の人はiPhoneの本を何冊も買って読み比べたりしない。
後発の本が出た頃には、先発の本がパイを食い尽くしているので、もうあまり売れなくなっている。
だから売りたい本を計画的に出すには、何が売れるか予測して書かないといけない。
言うところのブルー・オーシャン戦略である。
今なら春にも出るといわれている日本版Kindleの本とか書けばいいと思うが、もう遅いかもしれない。
でも、こんなマーケ的なことは兼業作家はそれほど考える必要がないのではないか。
よく知っていること、好きなこと、本当に書きたいことを書けばいいと思う。
気楽な立場なので、逆に思いっきり自分の好みを追求した本が出せる。
かえってニッチで、濃い本が作れるのではないか。
これは強みである。
この広い世界には、似たような好みの読者は何万人に一人は絶対いるから、グロスで考えればそこそこは買ってもらえるんじゃないだろうか。
そうやって、大勢の作者が「自分だけの一冊」を書いていれば、その中には大化けする本も入っているだろう。
あなたやぼくの本がそうならないとも限らないのである。
では来週は、どんな本を書けばいいのか研究してみよう。
どちらかというとお金なんて欲しいったら欲しい方である。
では今までなぜシビアに計算していなかったかというと、面倒くさがりでだらしない性格だからだ。
反省している。
こんな話をしていると長くなるので、とりあえず計算してみよう。
本が1冊売れるたびに入ってくるお金を印税というが、この印税は大体売価の1割である。
このことはよく知られている。
ここでは1冊2000円の本としよう。
1冊売れると200円入ってくる。
では、今日は紀伊国屋書店で10冊売れたから2000円お支払いしますよとか、そういうシステムにはなっていない。
基本的に本は刷った部数に対して入ってくる。
最初に1000冊刷ってくれたら、20万円入ってくるのである。
では本は1タイトルあたり何冊ぐらい刷ってもらえるものだろうか。
これは本当にピンキリである。
売れる本はむちゃくちゃ売れる。
ぼくは「窓ぎわのトットちゃん」とか「スティーブ・ジョブズ」とか「ノルウェイの森」とか、そういう本を書いたことがないから、その世界のことはよく分からない。
では、平均何部ぐらい刷られているのだろうか。
「本 発行部数」で検索したら当たったサイトで書籍の発行点数と販売部数の推移という統計があるが、これを見るとここ10年間ぐらいは大体、1年間の出版点数(本のタイトル数)は7万点ぐらいで、販売部数は7億部ぐらいということになる。
ということは、単純に平均を取ると1冊1万部ぐらいということになる。
でもこの世界は、売れる本と売れない本の差が激しい。
ここで大きく数字が大雑把になるが、売れる本は平均の10倍ぐらい、売れない本は平均の10分の1ぐらい売れているとしよう。
すると売れている本は10万部、売れていない本は1000部ぐらい刷っていることになる。
1000部刷ってもらったら印税は20万円だ。
これはかなりリアルな数字だと思う。
先日セミナーに出ていたら、そこそこ有名な講師の方が「ぼくが1冊本を書くと大体50万円ぐらい儲かります」と言っていた。
1冊200円とすると2500部だ。
なるほどー。
また別のセミナーで出ていたら、これはもうかなり有名な先生が、月に1冊書くようにしています、とおっしゃっていた。
有名な職業作家一人の生活を支えるのに大体月いくらぐらい掛かるだろうか。
まあ100万円とすると、5000部である。
ということで、いわゆるひとつの、普通の本であれば、大体4ケタ、1000部から1万部ぐらいの間で推移すると思って良さそうだ。
で、我々名も知れぬ作家が急に本を書いて出すのなら、1000部ぐらい売れるものと思って書くとガッカリしなくて済むのではないだろうか。
ということで、副業というと「私はサラリーマンの傍らアパート経営もやっていて・・・」みたいな話がオヤジ週刊誌によく載っているが、ああいう話とは全然スケール感が違う。
本で儲けるまで行きたければ、腹を括って専業になった方がいいんじゃないだろうか。
(まあオイラが根性座ってないだけで、現実にはもっと夢のある事例もあるのかもしれないがー)
もちろん貰えるものはもらうとうれしいが、パチンコで買ってうれしかったとか、海に釣りに行くとクロダイが釣れてうれしかったとか、そんな感じである。
いや、売れる本はむちゃくちゃ売れているのだから、売れる本を書けばいいと思われるかもしれない。
これは誰でもそう思う。
でもそれがなかなかうまく行かない。
まず、何の本が売れるかが事前には分からない。
これは、その道何十年のベテラン編集者でも事情は同じであって、要は経済評論家にも株の上げ下げが分からないのと一緒である。
次に、当たった本の後追いをしてもあまり意味がない。
たとえば、iPhoneが流行っていて、iPhoneの本が売れるようだと分かってから、オットリ刀でiPhoneの本を書いてもしょうがないのである。
大体普通の人はiPhoneの本を何冊も買って読み比べたりしない。
後発の本が出た頃には、先発の本がパイを食い尽くしているので、もうあまり売れなくなっている。
だから売りたい本を計画的に出すには、何が売れるか予測して書かないといけない。
言うところのブルー・オーシャン戦略である。
今なら春にも出るといわれている日本版Kindleの本とか書けばいいと思うが、もう遅いかもしれない。
でも、こんなマーケ的なことは兼業作家はそれほど考える必要がないのではないか。
よく知っていること、好きなこと、本当に書きたいことを書けばいいと思う。
気楽な立場なので、逆に思いっきり自分の好みを追求した本が出せる。
かえってニッチで、濃い本が作れるのではないか。
これは強みである。
この広い世界には、似たような好みの読者は何万人に一人は絶対いるから、グロスで考えればそこそこは買ってもらえるんじゃないだろうか。
そうやって、大勢の作者が「自分だけの一冊」を書いていれば、その中には大化けする本も入っているだろう。
あなたやぼくの本がそうならないとも限らないのである。
では来週は、どんな本を書けばいいのか研究してみよう。