ほぼ毎日ウォーキングをしている。
ダイエット目的だが、結果が出ない。
ただ、92kg以上増えることはないし、持病の糖尿病の指標HbA1cが6を越えることもあまりないので、現状維持、これ以上ひどくならないことには役立っている気がする。

ダイエット目的で運動をするには、有酸素運動を20分以上することが有効であると言われている。
有酸素運動は軽い運動を長時間することで得られる。
有酸素運動中は脂肪が代謝されているといわれる。
ハイペースな運動を続けていると無酸素運動になる。
無酸素運動中は血糖が代謝されているそうだ。


でも、「軽い運動」ってなんだろう。
運動というのは肉体という荷物を筋肉で運んでいるのである。
体重、筋肉量、運動神経、年齢によって、「いま軽い運動かどうか」を調べることは難しい。
ある人にはちょっと歩くだけでも十分いい運動になっているだろう。
別の人はかなり高速で歩いてもまだまだ軽い運動と言えるかもしれない。

これを調べる指標として使うのが心拍数である。
体にどれぐらいの負荷が掛かっているか、脈拍で計測する。
これは歴史のある考えだが、最近はマフェトン理論が良く使われている。

ということで、心拍数計(HRM、ハート・レイト・モニター)を使って心拍数を計測しながら歩いたり走ったりするのがいいといわれている。
これは普通、女性のブラジャーからカップを取ったような胸バンドにトランスミッター(電波発信装置)つきセンサーを仕込んだものを使う)
(女性が使う、ブラジャーにバンドが仕込んであるハートブラというのもある)
これから出た電波を、手元の専用時計やスマートフォンで受信する。

これがうっとうしい。
考えられないぐらいうっとうしいのである。
女性はよくあんなものを一日していられるものだと思う。

あと、忘れる。
ぼくは外出して、用事を済ませ、食事をしてからトレーニングでもするかと思う方である。
その前に、今日はトレーニングでもするだろうかと思って胸バンドを装着して出かけることはありえない。

ぼくはiPhoneと財布さえあればいい方なので、ミニショルダーを持って生活する。
そのミニショルダーに胸バンドを入れていればいいと思っていた。
でも、これも挫折した。
トレーニングをしたくなったらおもむろに、シャツをたくし上げてバンドを装着する。
人前でやったら露出狂である。
あとHRMの胸バンドというのは通電するためにちょっと濡らさないといけないのである。
当然公衆トイレかなんかを探して装着を行うことになる。
面倒だ。
トレーニングが終わった後、汗にまみれた胸バンドをカバンに入れるのも気持ち悪い。
家に帰って、水洗いして、干しておく。
もうカバンに入れるのを忘れるのである。

胸バンドは面倒くさい。
出来れば使わずに済ませたい。

腕時計だけの、胸バンドなしでもいける心拍数計というのもあった。
それなら、そういうちょっといかつい腕時計をしていると思えば、一日中付けていられるので、余計なものを持ち歩くストレスはない。

ところが、これまでの腕時計式心拍数計というのがちょっと、かなりイマイチであった。
エクササイズ中に立ち止まって、指でセンサー部分を数秒押すと心拍数が出るというものだったのだ。
(走りながらやると危険である)
だいたい、どれぐらいのペースで心拍数を計測すればいいのだろうか。
それを管理しながら、トレーニングしないといけない。
たとえば、5分おきに立ち止まってセンサーを押す。
これはかなりテンションが下がる。
ここはやはりリアルタイムで計測を行って、ハイペースですよとか、ローペースですよとか言って欲しいのである。

指先にキャップを嵌めるやつとか、耳たぶにクリップをつけるやつとかあったけど、どちらもあまり食指が動かなかった。

ところが、ついにリアルタイム計測、胸バンド不要の腕時計式HRMが出た。
Mio Alphaである。



ちょっとゴツイ腕時計であるが、結構カッコイイ。
まあ男性向けであろう。
手首に触れるところに光センサーがある。
これで心拍数を計測する。

エクササイズ時間やペースを管理/記録するプログラムも内蔵されているが、ぼくはこれは使わない。
Bluetoothで心拍数データだけを送り出して、iPhoneのアプリ、iSmoothRunと、Runkeeperクラウドサービスを連携して計測している。
これの使い方については下の記事に詳しい。
慣れれば安定した運用が出来る。

イジハピ!:【第251回】ウォーキング記録をめぐるドタバタ

右側のボタンを長押しすると心拍数計測モードに入る。
同時にBluetooth電波を発信するので、iPhoneでiSmoothRunを起動してエクササイズに入る。
あとはiSmoothRunがペース管理、有酸素ゾーンを逸脱したときのアラームをやってくれるので手間なしである。
Mio Alphaの使い心地であるが、まあ70点ぐらいという感じであろうか。

とりあえず胸バンド不要のHRM発信機としてはまったく申し分ない。
バッテリーも、購入時にインジケーターが2/3を出していたが、一週間ほど使ってもまだ2/3だ。
相当持つと思われる。

あと、Bluetoothの認識にまったく問題がないことに感心した。
これまでBluetooth製品というと、なかなか検出しなかったり、すぐに見失ったり、ペアリングが失われてしまったり、問題が多かった。
これは現状まったく問題がない。
Bluetooth製品も進化してるということか。

不満点としては、腕時計としての性能に欠ける。
デイトと秒表示がないのはまあいいとして、24時間表示がない。
午前/午後表示もないのである。
このままのシンプルな表示でいいから、24時間表示にはして欲しい。
あと、バックライトがない。
ぼくはこの猛暑で、ほとんどエクササイズは夜おこなっている。
このとき見えなくなるのは痛い。
ますますの改善を望みたい。

とりあえず、待ち望んだ製品であり、是非応援したいので購入した。
各メーカーともがんばってもらいたい。

さて、本製品をAmazonで購入するときに一悶着あった。
最初に注文したのが7月頭であったが、在庫がなく、入荷の見込みも立たないというメールをもらった。
それから3週間ぐらい音沙汰なしになったのである。
やっぱり欲しいので再度検索すると、同じAmazonで別の店から?(Amazon表示上はAmazonとしか書いていない。いわゆる「マーケットプレイス」の製品ではない)在庫あり、Amazonプライムで明日届きますという購入ページがあった。
そっちでも注文すると、果たして翌日についた。
ついたのを確認して、もともとの注文をキャンセルしたのである。
こんなこともあるんだなあと思った。

Jogging in the Parc de Sceaux