★スミマセン宣伝です(2015/10/10)★
ぼくの睡眠時無呼吸症候群、そしてCPAP個人輸入の体験を電子書籍にしました。


最初はブログをまとめれば本になるとたかをくくっていたのですが、結局ぜんぶ書き直しになりました。
本を書いていて思ったのが、過去のブログに書いたことは少しずつ記憶に誤りがあるということです。
本来ならばブログを1つ1つ訂正するか、ぜんぶ削除するところですが、それはこれからおいおいやっていきます。

睡眠時無呼吸症候群に悩んでおられる方なら、共感していただけ、役立てていただけるように本を書きました。
ぜひ読んでください。



闘病記の2である。

※本稿は個人の病気に関する感想を主観で綴ったもので、医学的、科学的な知見を与えるものではありません。ご自身の健康に関する問題は専門医に受診してください。

前回の内容を要約すると、最初の症状は、昼でも眠い、寝ても眠い、疲れが取れない、だるい、元気が出ない、気分が暗くなるというものだった。
それで、最初のうちは「気合いが足りないのだ」「なまけている自分が恥ずかしい」と思って、残業したり、休出したり、仕事を家に持って帰ったりしていた。
でも、前回紹介した「ピープルウェア(Amazon)」にもあるように、残業するとどんどん能率が下がるので逆効果なのだ。
それに気づいて途中で残業をやめたのだが、効率は上がらず、苦しかった。



そのうち、昼夜逆転社員になった。
読者の方も、たまに職場で見かけるのではないだろうか。朝「調子悪いので昼から来ます」と言って、昼過ぎにやってきて、結局残業している社員の人。
あれは回りの人は白い目で見るが、やってる本人も苦しいものである。
朝は本当に寝ているので何も出来ない。
残業すると効率が上がらないので自分の時間が持てない。
友達とも遊べないし、本も読めないし、勉強も出来ない。
人生の価値が上がらないのである。

本やネットで、殊更に朝型を称揚して、「朝に強い人になろう!」「早起きで人生が変わる!」「6時に起きよう!」「いや4時に起きよう!」とガンガン言う人がいるが、ぼくは全然共感できない。
会社や学校に行かず、一人で過ごしているのであれば、いつ起きていつ寝てもいいと思っている。
しかしながら、社会に寄り添って生きているなら、おおむね朝型にする方が、どうしようもなく効率的だ。
「得」である。
それ以前に、人間は光を浴びて行動的になる昼行性動物である。
昼夜逆転がいかに社会的、物理的にしんどいか、そして自分がいかに解消したかについてはそのうちまた書く。
とりあえず、普通の会社や学校に行っていて、特に理由もなく昼夜逆転している人は、直した方がいいですよ。
一緒にがんばりましょう。

ということで、昼夜逆転人間になって苦しい思いをしていた。
土曜日も日曜日も布団から出ない、週末ニートになっていた。
これも本当に良くない。
タイムマシンがあれば当時の自分に忠告したい気分である。
ここまで来ても人間は自分が病気なのではなく、がんばりが足りないと思っているものなのだ。
子供時代の学校の、がんばれ、ガンバレ、やれば出来るという呪いの言葉に、心底むしばまれていたのだろう。

そんなある冬の週末に、町まで行って買い物をしようと思った。
それで正午頃に、駅へ向かったが、国道を渡るのがしんどかったので、バス停の前にある、私製の木のベンチに腰かけた。
そして、ふと気が付いたら夕方の6時ごろになっていた。
暗いし、寒いから、何時間も経ったことにやっと気づいたのである。

これはマズいでしょ!w

さすがにぼくも心配になって、ココロの病院に行こうと思った。
しかし、どうしようもなくそういうところは敷居が高いのである。
そこで鶴見済(わたる)氏の「人格改造マニュアル(Amazon)」を読んだ。
この本、そして作者は非常に毀誉褒貶が激しいが、ぼくは「そのまま鵜呑みに出来る内容ではないが、共感できる」と思った。
要約すると、心の問題で悩んでいる人は、積極的に心を直しちゃった方がいいよ、という常識的な話である。
特にサブカルの本でも、反社会的な本でもない。
文章も読みやすくてためになった。

いくつかカウンセラーに行ったが、あまり役に立たなかった。睡眠障害のお医者さんに行ったけど、いまいちピンと来なかった。このへんはくだくだしいので略すが、いわゆるカウンセラー、無保険で1時間9千円とか取る人は、ぼくには合わなかった。カウンセラーがいかにぼくに合わないのかも、そのうち書きたい。

で、心療内科の病院に行った。ちゃんと健康保険が効くところである。
こぎれいなクリニックで、待合室に待っている人も、別に「うわー」と叫びだしたりする人はいなかった。
ココロのお医者さんというと、長椅子に座らされて、いろいろ質問されて・・・というイメージがあると思うが、こういうところはテキトーにひとつふたつ質問されて、ポンと薬を出されておしまいである。

印象的だったのは受付に「薬が目的の方、相談話を長引かせる方はお断りします」と書いてあったことだ。

最初は冷たいなあと思っていたが、のんびり話をしても、病気の原因や治療法が分かるかどうかは分からないし、治療費に見合うかどうかもわからない。
だったら薬を出して、とりあえず飲んでもらいましょう。
少なくともそこはそういう方針のようだった。
ぼくは抗鬱剤(アモキサン?)を処方された。

ところが、これがぼくには大外れだった。
ムチャクチャに眠気がひどくなったのである。

(続く)

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