前回の続き。
こんなくだらないブログもないと思う。
興味ない人はどうか読み飛ばしてください。

さて、日本語1音の名詞を分類する試みとして、前回「胃」を分析した。
肉を消化するあの胃である。
その結果、胃には以下のような特徴があると分かった。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する

あと、書き忘れたが、

 ・生命を持っている
 ・母体から切り離されると死ぬ

という特徴も持っている。

さて、今日は「鵜」(う)について考える。
鳥の鵜である。
yun_3894
Photo by (c)Tomo.Yun

水鳥であって、飛ぶことも水上を泳ぐことも出来る。
長良川の鵜飼いが有名であるが、ぼくは犬山の鵜飼いを見に行ったことがある。
食べようと思って川魚(鮎)を丸呑みにする。
しかし鵜飼いの鵜は首が紐で縛ってあって、呑み込めない。
これを漁師が横取りし、さらに狩りの場面を見世物にしている。
観光客は鵜飼いを見ながらその鵜を食べられる。
釣りで獲った鮎と違って、即死するから活け締め状態になっていておいしいそうだ。
まあ残酷な見世物である。

ということで、特定の場所に生息している鳥である。

すでに研究した「胃」の特徴を再掲する。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っている
 ・母体から切り離されると死ぬ

これに対して、「鵜」は以下のような特徴を持っている。
胃と同じものは○、違うものは×を付ける。

 ○物体である
 ○自然に存在する
 ○世界に無数にある一般的なものの名前である
 ○生命を持っている
 ×一個の独立したものである
 ×独立して生きている

胃と鵜はかなり似ているがかなり違う。
胃が動物の一部分であり、消化管の一定範囲であるのに対して、鵜は独立した一匹の動物である。
ただし、その他の面では共通していて、今回分析するのが前回より全然ラクだった。

これは名詞のプロパティ・シート(属性表)であって、何十個も、何百個も名詞を分類するうちにどんどんラクチンに、精密になるはずだ。
胃と比べることで分かる鵜の特質というのもある。
(この人なに言ってるの・・・???)

再来週は第3回、「絵」について考える。
これは大ネタだ。

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