今週はめちゃくちゃ真面目に働いたので体はボロボロだが、明日土曜日、明後日日曜日とセミナーに参加する。
明日はシゴタノ!の大橋さんタスクカフェ、明後日は松本秀幸さん、晴山陽一さんの「英語をモノにする7つ道具」セミナーだ。
やる気あるな!

じっさい、去年あたりから妙に凝ってセミナーに参加している。最近ではもはやセミナー参加のプロの域に達したという自覚がある。セミナーのプロ、略してセミプロだ。

当然セミナーに参加することでお金を儲けているわけではない。むしろ参加費を払っている。セミナーの空気を良くしたり、講師によく思われたりするイイ参加者であるという意味でもない。そういうことにはまったく興味がない。



そうではなく、セミナーに参加してちゃんとモトを取っている、時間とお金を費やした分ちゃんと納得しているという意味だ。当然のことであるが、これがやってみるとなかなか難しい。「自分もセミナーには行くようにしてるんですけど、どうもピンと来なくて・・・」という方は、この記事を最後まで読むといいよ。
さて、セミナーに参加して得られるものは、3つに分けられると思う。
(1)長期的利得
(2)中期的利得
(3)短期的利得
である。

(1)長期的利得は、たとえば「石焼き芋屋台を引いて月に百万儲ける!」というセミナーであれば、じっさいに石焼き芋屋台を引いて月に百万儲けられるようになることだ。原則的には、これがないとセミナーに参加する意味は、ない。

しかしながら、それはタテマエであって、そうそううまくはいかない。セミナーの中には意識的に、かなり高い位置に目標を置くものもある。それを完璧主義に、言葉通りに捉えすぎて、ちょっとでもうまくいかなかったからオジャンだ、と思うのはもったいない。

それとは反対に(3)短期的利得は、どうしようもなくあると思うが、セミナーに行って一時的にテンションが上がって、万能感を得て、気分がよくなるというものである。カンフル剤的な役割があるが、オシッコして寝て翌朝になると忘れてしまう。

だからセミナーなんか行ってもムダだよ、実行が伴わないと、と揶揄的に捉えられるのであるが、見方を変えれば、一時的にテンションが上がるだけでもめっけものではないかとも思う。

毎日会社で小突き回されて、テンションが下がることもあるだろう。そんな時に、一時の娯楽として行くのはあると思う。少なくともキャバクラに行ったりギャンブルに行ったりするよりは身になるし、一日中布団の中でDVD見てるのよりは絶対にイイのである。

そして、意外と忘れがちなのが(2)中期的利得ではないかと思う。セミナーに行って生き方が100パー変わるわけでもないし、翌日全部忘れちゃうわけでもないが、なんとなくモノの見方が変わったり、話題が豊富になったりする。これが意外と馬鹿にならない。

セミナーの講師の人は当然話が面白いので、ちょこちょこ覚えて帰って、職場やキャバクラで話すと、意外なほど感心される。本の受け売りやテレビの受け売りよりもウケるのである。やはり話し言葉でインプットするのがいいらしい。

ということで、直接役に立たなくてもいろいろためになるのがセミナーである。

さて、セミナーを受けるコツであるが、以下の4点に注意すればいいと思う。
(1)前の方に座る
(2)質問する
(3)メモを取る
(4)家に帰ってその日のうちに30分ぐらいはいろいろやってみる

常識的なことばかりだが、まず(1)前の方に座るというのは大事だ。ぼくは必ず一番前に座る。どんなに遅刻しても一番前は絶対に空いているから不思議だ。当然スクリーンも見やすいし、講師の話もよく聞こえる。

出来の悪い大学の講座ほど後ろの席から埋まるというが、これは本当の話である。ぼくは以前会社でセミナーを会議室で開催していたが、一番ノリで乗り込んできながら、テーブルの周りの席に座らずに、壁際のテーブルがない予備のパイプ椅子に座る人がいる。まったく意味不明の行動だ。

日本がどうの、外国がどうのという言い方は良くないが、これはどうしようもなく日本に顕著で諸外国に見られない傾向である。ぼくは日本でも外国でもセミナーをやっているから本当に肌身に滲みて思う。この行き過ぎた遠慮深さ、「謙譲の悪徳」と呼びたいが、これは本当に直すべき日本人の悪い性質だと思う。損だ。

次に(2)質問するである。無理やり質問をひねり出すのもどうかと思うけど、質問しないよりは全然マシである。講義の最中に質問しないで、講義が終わってから講師を残業させて聴いている人がいる。だったら講義中に聞け!

次に(3)メモを取る。これもどうせならノートパソコンでがっつり取るのがよい。Twitterでつぶやくという手もある。講義の手書きメモは結局役に立たないことが多い。

最後に(4)家に帰ってその日のうちに30分ぐらいはいろいろやってみるである。ぼくなんか町に出るのもキライだし、人と会うのもキライだし、朝早く起きてセミナーなんか行ったら本当にクタクタになって、すぐに寝たくなる。そこをグッと我慢して30分頑張ってみる。そうすれば短期的カンフル剤で終わらずに済む確率が高くなる。

以上である。明日、明後日ぼくと会う人は、ぼくのセミナーの受けっぷりを見て学べばよかろう。

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