英会話勉強法の第2回である。前回は晴山陽一先生の「英語3秒速答スーパートレーニング
」を取り上げたが、この本は本当に面白いから是非やってみてください。ちなみに晴山先生はツイッターもやっていて、【10秒英会話】というアメリカンジョーククイズ的なものを毎日11時頃になっている。これも面白いからオススメ。
「英語3秒速答スーパートレーニング」は本当に中学生程度の英語である。社会人であっても、中学生程度の英語がなかなか身についていないからやる価値もあるのだが、ヒアリングとなったらもうちょっと高度なものも聴いてみたい。
しかし、高度なものは難しいのである。このへんが人間の矛盾した心情であって、難しい本を読んでカッコイイ気持ちに浸りたいと思うのだが、難しい本は難しいからなかなか読みこなせない。しかし、簡単な本だとバカにされているような気がして今度は読む気が起きないのである。このへんが自分ちゃんのやっかいなところだ。
英語のポッドキャストというのも、聴くと力が付くような気がする。でも、英語は難しい。当たり前である。水泳を学ぶと、海に落ちても溺れない気がする。でも、水泳を学ぼうと思って、泳げないのに海に入ると溺れるわけである。なんだか深いことを言っているような気がするが、こういう問題はどうやって解けばいいのだろうか。
ぼくが最近ハマって聞いている、ESL podcastはこの問題に一つのユニークな回答を与えている。

ESLというのはEnglish as a Second Languageの略で、英語は全然出来ないけど、そこそこ知的な話をして欲しい人にぴったりな内容になっている。
どういうことかというと、たとえば今日聴いていた話だとこういう文が出てくる。
つまり、読者が分かりづらそうな言葉が出てくると、その言葉の意味を英語で説明してくれるのである。
あるていど知的な文章には、どうしても難しい言葉が出てくる。そこでESLでは、まず高度な言葉を言ってしまって、さっき使った言葉はこういう意味だ、というのを適宜はさんでくれる。この適宜という塩加減が大変難しいと思うが、その点がかなり絶妙なのだ。
辞書をいちいち引く面倒さを味わうことなく、難しい言葉が入った文章がどんどん聞ける。日本語ではなく、英語で説明しているのも面白い。実際この放送は、特に日本向けではなく、英語を母国語としない全世界の国民向けである。質問コーナーもあって、全世界の人から来た質問に答えるのも楽しい。
ポッドキャストは本当にありがたい。電車で本を読むと目が疲れるのである。その点、音だけのコンテンツは、目をつぶっていてもいいし、歩きながらでも聞くことができる。そして前のコンテンツでも話したが、英語を聞いて話すためには、テキストなしの勉強が必須である。このことは野口悠紀雄氏の「『超』英語法」にも詳しい。
この本の中で、野口氏はVOAのような英語のニュースを勧めているが、初心者向けと言われているこれらのコンテンツでも、ぼくにはすでにもう難しい。ESLはそれらに比べると、単語を解説してくれるだけでなく、スピード自身遅いので、中学出てからほんっとに英語を勉強していない、でもあんまりバカバカしい教材ではやる気が出ないというアンビヴァレントな悩みを持っている人は、ESLを試してほしい。無料でも十分楽しいと思うが、ぼくは感謝の意味を込めて有料コースをサブスクリプションしている。
さて、ESLほどやさしいコースであっても、漫然と聴いているとすぐに意味を逃してしまう。インタラクティブではないので、集中が切れてしまうのだ。この点が英会話教室と違うところだ。前回紹介した晴山氏の本はクイズ形式で退屈さを防いでいるが、その点がポッドキャストは難しい。
ぼくはこれをシャドウイングで克服している。つまりイヤホンから流れてくる英語の音声をそのまま真似して口で言っているのだ。言わば同時通訳の翻訳しない版である。これはやってみると分かるが非常に面白く、勉強になる。脳のウェルニッケ野とブローカ野が活性化するのである。
歩道を歩きながら英語で何か話していることになるが、携帯で話しながら歩いているのと一緒であって、特に見とがめられたことはない。いや、すでに見とがめられているのかもしれないが、ぼくはあまり気にしないのである。



「英語3秒速答スーパートレーニング」は本当に中学生程度の英語である。社会人であっても、中学生程度の英語がなかなか身についていないからやる価値もあるのだが、ヒアリングとなったらもうちょっと高度なものも聴いてみたい。
しかし、高度なものは難しいのである。このへんが人間の矛盾した心情であって、難しい本を読んでカッコイイ気持ちに浸りたいと思うのだが、難しい本は難しいからなかなか読みこなせない。しかし、簡単な本だとバカにされているような気がして今度は読む気が起きないのである。このへんが自分ちゃんのやっかいなところだ。
英語のポッドキャストというのも、聴くと力が付くような気がする。でも、英語は難しい。当たり前である。水泳を学ぶと、海に落ちても溺れない気がする。でも、水泳を学ぼうと思って、泳げないのに海に入ると溺れるわけである。なんだか深いことを言っているような気がするが、こういう問題はどうやって解けばいいのだろうか。
ぼくが最近ハマって聞いている、ESL podcastはこの問題に一つのユニークな回答を与えている。

ESLというのはEnglish as a Second Languageの略で、英語は全然出来ないけど、そこそこ知的な話をして欲しい人にぴったりな内容になっている。
どういうことかというと、たとえば今日聴いていた話だとこういう文が出てくる。
Romeo and Juliet, is a sad play about, thwarted lovers. To thwart, T-H-W-A-R-T someone, means to prevent or stop someone from doing something that he or she wants to do.
つまり、読者が分かりづらそうな言葉が出てくると、その言葉の意味を英語で説明してくれるのである。
あるていど知的な文章には、どうしても難しい言葉が出てくる。そこでESLでは、まず高度な言葉を言ってしまって、さっき使った言葉はこういう意味だ、というのを適宜はさんでくれる。この適宜という塩加減が大変難しいと思うが、その点がかなり絶妙なのだ。
辞書をいちいち引く面倒さを味わうことなく、難しい言葉が入った文章がどんどん聞ける。日本語ではなく、英語で説明しているのも面白い。実際この放送は、特に日本向けではなく、英語を母国語としない全世界の国民向けである。質問コーナーもあって、全世界の人から来た質問に答えるのも楽しい。
ポッドキャストは本当にありがたい。電車で本を読むと目が疲れるのである。その点、音だけのコンテンツは、目をつぶっていてもいいし、歩きながらでも聞くことができる。そして前のコンテンツでも話したが、英語を聞いて話すためには、テキストなしの勉強が必須である。このことは野口悠紀雄氏の「『超』英語法」にも詳しい。
この本の中で、野口氏はVOAのような英語のニュースを勧めているが、初心者向けと言われているこれらのコンテンツでも、ぼくにはすでにもう難しい。ESLはそれらに比べると、単語を解説してくれるだけでなく、スピード自身遅いので、中学出てからほんっとに英語を勉強していない、でもあんまりバカバカしい教材ではやる気が出ないというアンビヴァレントな悩みを持っている人は、ESLを試してほしい。無料でも十分楽しいと思うが、ぼくは感謝の意味を込めて有料コースをサブスクリプションしている。
さて、ESLほどやさしいコースであっても、漫然と聴いているとすぐに意味を逃してしまう。インタラクティブではないので、集中が切れてしまうのだ。この点が英会話教室と違うところだ。前回紹介した晴山氏の本はクイズ形式で退屈さを防いでいるが、その点がポッドキャストは難しい。
ぼくはこれをシャドウイングで克服している。つまりイヤホンから流れてくる英語の音声をそのまま真似して口で言っているのだ。言わば同時通訳の翻訳しない版である。これはやってみると分かるが非常に面白く、勉強になる。脳のウェルニッケ野とブローカ野が活性化するのである。
歩道を歩きながら英語で何か話していることになるが、携帯で話しながら歩いているのと一緒であって、特に見とがめられたことはない。いや、すでに見とがめられているのかもしれないが、ぼくはあまり気にしないのである。


