いつも平日に更新している本ブログだが、今日は土曜日の朝に更新する。
来週の月曜日はお休みにします。
連休前の「週刊少年ジャンプ」みたいなもの?
木曜日は劇団☆A・P・B-Tokyo第26回公演『身毒丸』を見てきた。
劇場はザムザ阿佐ヶ谷だ。

この演劇があまりにも恐ろしくも面白く、楽しかったので、興味のある人は土日にも見に行って欲しいと思って、ブログを2日前倒しで書く。
来週の月曜日はお休みにします。
連休前の「週刊少年ジャンプ」みたいなもの?
木曜日は劇団☆A・P・B-Tokyo第26回公演『身毒丸』を見てきた。
劇場はザムザ阿佐ヶ谷だ。

この演劇があまりにも恐ろしくも面白く、楽しかったので、興味のある人は土日にも見に行って欲しいと思って、ブログを2日前倒しで書く。
こんな辺鄙なブログに書いても全然影響ないと思うが、まあ書いてみる。
ぼく自身はふだん、あまり演劇とか見に行かない。
見にいくまでが結構緊張したので、ぼくのような不案内な人のために、劇場に行くところから細かく書く。
阿佐ヶ谷は初めて行くかもしれない。
小さな飲食店がいっぱいある、いかにも中央線という町だ。
平日だけ中央線の快速が止まる。

ちなみに阿佐ヶ谷は、「身毒丸」と同じ寺山修司の舞台(?)「ノック」が、1975年、街まるごとを飲み込んで行われた町でもある。
一部の地域住民に取ってはメーワクだったらしく、警察沙汰にもなったそうだ。w
"30時間市街劇"ノック
劇場は表通りから一歩入ったところにある、石造りの建物の地下一階だ。
劇場に行くときから異空間の雰囲気がある。
チケットは入り口前(野外)で売っていたけど雨の日はどうするんだろうか。
19時半開演で、ぼくは18時半に行ったのだが、当日券の1番目、前売りを除くと11番目だった。
チケットと一緒に小さな番号札をもらって、それを持って19時に再集合する。
再集合して駐車場に並んだお客さんは、その時点で40人ほどだった。
セーラー服や黒子の服を着た人が、売り子や列の整理をやっている。
後で分かったが、みな出演者の人だ。
つまり、芝居のキャラクターが切符を売ってくれ、劇場に導いてくれる。
贅沢だー。
劇場には靴を脱いで入り、小さな座布団に座る。
段差のある客席が舞台に向かって切り立っている。
1列目は本当のかぶりつきで、舞台とまったく距離がない。
日本人は遠慮深くて、最後のさいごまでこのかぶりつきが空いている。
ぼくも二列目に陣取った。
最終的にはほぼ満員になって、すごく暑かった。
『身毒丸』は寺山修司の作品だ。
蜷川幸男演出による武田真治や藤原竜也、白石加代子の舞台が有名だが、それは改訂版だそうだ。
今回の劇団☆A・P・B-Tokyoの舞台は1978年の寺山修司版により忠実なもので、アニメ『少女革命ウテナ』でも有名なJ・A・シーザーの音楽が使われている。
この音楽がなかなか大変なもので、全舞台でなんと17曲も歌が入る。
今回は津軽三味線の小比田雅勝さんも参加していて、生の三味線の音が天井から降り注ぐ。
そして、小人のマメ山田さんが登場する。
適切な表現かどうか分からないが、どうしようもなくかわいらしい。
マメさんが舞台に現れるだけで、劇場が夢の世界になる。
めちゃめちゃ豪華な舞台である。
内容は、いわゆる70年代のアングラ劇であって、まともに理解しようと思って見ていると大層難しい。
それでも、印象に残った言葉を、隙間の空いたパズルのピースのように嵌めていくと、自分なりの理解が生じて来る。
ときどき夢を見ていると、夢の中の自分はなぜか異常に察しが良くて、いろいろな出来事の因果が分かることがある。
不可解な言葉を強烈な映像と共につむいでいくと、そういう感覚を、目覚めているのに経験することが出来た。
来週の火曜日までやっているので、都合がつく人は是非観覧をお勧めする。



見にいくまでが結構緊張したので、ぼくのような不案内な人のために、劇場に行くところから細かく書く。
阿佐ヶ谷は初めて行くかもしれない。
小さな飲食店がいっぱいある、いかにも中央線という町だ。
平日だけ中央線の快速が止まる。

ちなみに阿佐ヶ谷は、「身毒丸」と同じ寺山修司の舞台(?)「ノック」が、1975年、街まるごとを飲み込んで行われた町でもある。
一部の地域住民に取ってはメーワクだったらしく、警察沙汰にもなったそうだ。w
"30時間市街劇"ノック
劇場は表通りから一歩入ったところにある、石造りの建物の地下一階だ。
劇場に行くときから異空間の雰囲気がある。
チケットは入り口前(野外)で売っていたけど雨の日はどうするんだろうか。
19時半開演で、ぼくは18時半に行ったのだが、当日券の1番目、前売りを除くと11番目だった。
チケットと一緒に小さな番号札をもらって、それを持って19時に再集合する。
再集合して駐車場に並んだお客さんは、その時点で40人ほどだった。
セーラー服や黒子の服を着た人が、売り子や列の整理をやっている。
後で分かったが、みな出演者の人だ。
つまり、芝居のキャラクターが切符を売ってくれ、劇場に導いてくれる。
贅沢だー。
劇場には靴を脱いで入り、小さな座布団に座る。
段差のある客席が舞台に向かって切り立っている。
1列目は本当のかぶりつきで、舞台とまったく距離がない。
日本人は遠慮深くて、最後のさいごまでこのかぶりつきが空いている。
ぼくも二列目に陣取った。
最終的にはほぼ満員になって、すごく暑かった。
『身毒丸』は寺山修司の作品だ。
蜷川幸男演出による武田真治や藤原竜也、白石加代子の舞台が有名だが、それは改訂版だそうだ。
今回の劇団☆A・P・B-Tokyoの舞台は1978年の寺山修司版により忠実なもので、アニメ『少女革命ウテナ』でも有名なJ・A・シーザーの音楽が使われている。
この音楽がなかなか大変なもので、全舞台でなんと17曲も歌が入る。
正直な話し『身毒丸』の稽古はいつも以上に苦戦している。理由は台本の深さもさる事ながら劇中歌の量が半端じゃない。トータル17曲。ってバンドのライブでもそんなにやらないでしょ?って話し。これは寺山戯曲の中でも一番多いと思うし、他の作家の芝居でも経験がない。すごい芝居ですよ『身毒丸』
— 高野美由紀さん (@miyumiyu159) 11月 11, 2012
今回は津軽三味線の小比田雅勝さんも参加していて、生の三味線の音が天井から降り注ぐ。
そして、小人のマメ山田さんが登場する。
適切な表現かどうか分からないが、どうしようもなくかわいらしい。
マメさんが舞台に現れるだけで、劇場が夢の世界になる。
めちゃめちゃ豪華な舞台である。
内容は、いわゆる70年代のアングラ劇であって、まともに理解しようと思って見ていると大層難しい。
それでも、印象に残った言葉を、隙間の空いたパズルのピースのように嵌めていくと、自分なりの理解が生じて来る。
ときどき夢を見ていると、夢の中の自分はなぜか異常に察しが良くて、いろいろな出来事の因果が分かることがある。
不可解な言葉を強烈な映像と共につむいでいくと、そういう感覚を、目覚めているのに経験することが出来た。
来週の火曜日までやっているので、都合がつく人は是非観覧をお勧めする。



