※コーナータイトルを変えてみた

Belowな話で申し訳ないが、さいきん新しいトイレの洗浄剤を導入した。



防汚剤というらしいが、トイレに汚れを付きにくくするタイプのものである。
長さ20cm、太さ5cmぐらいの巨大なリップクリームというかスティック糊のような筐体から洗剤ジェルを押し出して、薄切りの固まりを便器の内壁に固着させる。

ジェルは少しずつ水に溶けだして便器の表面に広がるという。
そのため汚れが付きにくい、という性質のものである。
(水を伝って広がるそうで、これをマラゴニー効果と言うそうだ。なお調べると、イタリアの物理学者の名を取ってマランゴニと言うのが正しいというブログもあった。)

使い始めて、まだ1週間ほどだが、結構面白い。
物理的な効果、化学的な効果もまあまあ感じられるのだが、精神的な効果も大きい気がする。
トイレの中に透明なジェルがへばりついていると、気になる。
流れ落ちないかとか、まだ薬が残っているかとか、しょっちゅう気にすることになるのである。
その結果、変な話で申し訳ないけど、トイレの使い方が悪くて周辺が汚れたりすると、まめにペーパーで掃除するようになったのだ。
ジェルのおかげでトイレに注目が集まり、きれいに使う習慣が身に着いたので、予想以上に、トータル的にきれいになったのである。

ぼくが文章を書く上で最も影響を受けたのはSF作家のアイザック アシモフ氏と、旺文社で数学の受験参考書を書いていた「なべつぐ」こと渡辺次男氏であるが、なべつぐ氏の本に、妙なエピソードが書いてあった。

氏が予備校で教えていると、女学生が「先生、私来年受験なんです。学校に受かる方法はありませんか」と聞いたので、「それは君、ピーナッツを一袋買ってきて缶に入れて、毎日一粒を半分に割って、朝起きたら半粒、夜寝る前に半粒食べればいいんだよ。これを1年間続けたら、絶対に合格するよ」と言ったそうだ。
まったく受験にも、勉強にも関係ないのだが、この女学生は忠実にこの教えを守り、見事難関の大学に合格したそうである。

なぜかはよく分からないが、こういうことは確かにある。
ジム通いで痩せるのもこれが大きい。よくジムに通うと、油断してその分ビールを飲んでしまうから結局太ってしまうなどと揶揄的に言う人がいるが、実際は逆であって、高い金を払って週3回もジム通いをしていると、無駄にしてなるものかと思うので、食べ物にも気を使うし、体重計にもマメに乗ることになる。その結果、やせる。

要は変わった習慣を身に着けると、意識的に生きることになるので、いろんな面でプラスの効果が表れるのではないか。
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