イジハピ!

TwitterID:@query1000こと深沢千尋のブログです。
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さいきんブログの評判が意外と気になるようになってきました。
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2012年02月

【第33回】超面白い女流サスペンス「イーディスの日記」

本を読んだら、ブログで感想を書けばいいと聞いた。
週に一冊は書きなさいだそうだ。
しかしながら、そう思って今週読んだ本3冊が、3冊ともものすごくつまらなかったのである。
つまらない本を読んで、わざわざ書評でくさす趣味はない。
こういう場合はどうすればいいのだろうか。

ということで、もともと好きだった本を紹介する。
女流作家パトリシア・ハイスミスのサスペンス「イーディスの日記」である。



と、思ったが、いきなり困った。
この本について、1行でもまともに内容を書こうとすると、いきなりネタバレになってしまうのだ。
ミステリーは大体ネタバレ厳禁なものである。
例外はルース・レンデルの「ロウフィールド館の惨劇」(Amazon)ぐらいであろうw

「ロウフィールド」みたいな変り種の本以外は大体ネタバレしてはいけないが、「イーディスの日記」ほど一文字も紹介出来ない本と言うのはめずらしい。
本当に好きな本とはそういうものだろう。
まあ言えることとしては、イーディスという人が出てきて、日記を書いている。
興味がある人は是非お読みください。

もっとも、上のアマゾンのリンクを見れば分かるが、絶版である。
絶版でも別に困らない。
アマゾンで130円で古本が買える。
もとの文庫本より全然安いし、メール便で来るから手間いらずである。
困るのは、出版社にも翻訳者にも、ハイスミス(の遺族)にも一円も入らないことだ。
これは読者としても困る。
でもこれは、すぐに絶版にする出版社が悪いのである。
早く電子書籍に。
でもこの話もう書いたね。

ハイスミスと言う人は「太陽がいっぱい」や「見知らぬ乗客」、「アメリカの友人」と言った映画の原作になった作品をいっぱい書いている。
旅行や上流階級の暮らしぶりが多く出てくる、人間関係のサスペンスが多くて、記述トリックが少ないので映画化しやすいのであろう。
映画にも名作、佳作が多いが、小説はもっと、本当にいっぱいあって、しかもすべて翻訳され、文庫になっている。
問題はその文庫が、ほとんど絶版になっていることだ。
いきおいアマゾンにすがることになる。

「太陽がいっぱい」はマット・デイモン主演でより原作に忠実に再映画化していたが、やはりドロン版の方がカラッとしていてよかった。
ちなみに「ミス・リプリー」という韓流ドラマになるということだが、韓流ドラマというのはどうも顔が日本人と一緒なのに吹き替えというのが違和感があって食わず嫌いで見ない方である。w

ハイスミスと並んで、女流ミステリー作家には人間関係の嫌な面を楽しめる作品を書く人がいっぱいいる。
(嫌な楽しみだなあ・・・)
有名どころでもマーガレット・ミラー、上にも出てきたルース・レンデル、日本にも戸川昌子などがいる。
一時期どの作家もハマって読んでいたが、やっぱりハイスミスがすばらしい。
嫌なだけじゃなくて、どこか甘さ、高貴さがあるところがいいのよね。

特に「イーディスの日記」は好きだ。
 ミステリーは筋書きが複雑なのが多いのであまり素直に楽しめないところがある。
その点「イーディス」は筋書きが単純なのもいい。
筋が単純なだけに、人間というものの複雑さを、心から味わえるのである。
ああ、内容を書きたくなってきたのでこのへんで。

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【第32回】ぼくと睡眠時無呼吸症候群(3)睡眠導入剤をもらった

★スミマセン宣伝です(2015/10/10)★
ぼくの睡眠時無呼吸症候群、そしてCPAP個人輸入の体験を電子書籍にしました。


最初はブログをまとめれば本になるとたかをくくっていたのですが、結局ぜんぶ書き直しになりました。
本を書いていて思ったのが、過去のブログに書いたことは少しずつ記憶に誤りがあるということです。
本来ならばブログを1つ1つ訂正するか、ぜんぶ削除するところですが、それはこれからおいおいやっていきます。

睡眠時無呼吸症候群に悩んでおられる方なら、共感していただけ、役立てていただけるように本を書きました。
ぜひ読んでください。



闘病記の3である。

※本稿は個人の病気に関する感想を主観で綴ったもので、医学的、科学的な知見を与えるものではありません。ご自身の健康に関する問題は専門医に受診してください。



前回までのあらすじ。
あまりにも疲れ、昼夜逆転になってしまったぼくは、心療内科の門を叩いた。
心療内科の先生は、長椅子に座っていろいろ話を聞く、という外国映画に出てくる精神分析医みたいなものではなく、話もそこそこにポンと薬を渡されて終わりだった。
それで、出た薬は抗鬱剤で、1日3回飲むものだったのだが、これを飲んだら、昼間からかえってものすごく眠くなってしまったのだ。

ここからが今回である。

ぼくは先生に「薬を飲んだらかえって眠くなってしまった」と言うと「あっそうなんだ。じゃあ鬱病じゃないのかもしれないねー」と事もなげに言った。

ぼくはびっくりしたが、本当にこういうものらしい。続きを読む

【第31回】PerlでTwitter家計簿を作っている

土曜日と日曜日は、自分用の家計簿ソフトをPerlで作っていた。



もともと、Twitterで起票する家計簿アプリを長い間探していた。
最初は、以前の記事にも書いた通りMoneyLookでいいと思っていた

でも、このTwitter起票機能はオマケ的で、いまいち本気で使えなかったのである。
具体的には、即時で更新されない(MoneyLookのサイトに行って手動で更新する必要がある。しかも1日分まとめてやろうと思うと何回も何回も更新しないといけない)のと、現在のお財布残高が出ないのが不満だった。

iPhone家計簿は、お金を使ったらすぐ入力するのがコツである。
で、その時のモチベーションになるのが、そこで残高がすぐに出て、お財布の中身とピッタリになることである。
この快感がないと、なかなか使う気にならない。
他にも、Twitterと連動した家計簿アプリ、サービスはいろいろあるが、どれも自分の特殊な用途と性癖に照らして帯に短し襷に長しで、どうもグッと来なかった。

で、iftttを使って、Evernoteと連動して・・・というまるでライフハックスの達人のようなことを一生懸命凝ってやっていたのだが、どうも自分は向いていなくて、労多くして巧少ない、隔靴掻痒の試行錯誤が続いていた。
ぼくはどうも人が作ったサービスをうまく使いこなせない。
iftttなど非常に自由度が高く、工夫すれば何でも出来るのだが、場当たり的に試行錯誤していると、なかなか思ったような動作が出来ないのだ。

そこで、どうせならということで、Perlで作ってみた。
やっぱりどうしようもなく試行錯誤になるのだが、1から10まで自分の責任になるので、かえってコントロールしやすい気がする、
まあ好みというか、単純に慣れの問題であろう。

まだ未完成なのだが、ぼくは恥がないので現状の使い心地を発表する。
最初に断っておくが、すべてサーバー サイドで動くので、自宅にサーバーを立てるか、レンタル サーバーを借りないと現状では使えない。
続きを読む

【第30回】めくるめく英語音読の世界

※お知らせ:またどーでもいい話ですが・・・。今日は「ぼくと睡眠時無呼吸症候群」をお届けする予定でしたが、執筆の話と連続するのはヘビーなので、連載日を火曜日Aに変更しました。まとめるとこうなります。

 隔週月曜A:ライフぬるハックス(ライフログ/タスク管理関連)
 隔週火曜A:ぼくと睡眠時無呼吸症候群<=変更点
 隔週水曜A:面白い本を読みたい!
 隔週木曜A:情弱のぼくらを救うiPhone
 隔週金曜A:世相をなで斬りする

 隔週月曜B:雑俎(普通の文章のコーナー)
 隔週火曜B:私のレコードアルバム
 隔週水曜B:こんな風にパソコンを使っている
 隔週木曜B:吾は如何にして兼業ライターとなりし乎
 隔週金曜B:英会話の勉強法を研究する<=変更点

※全国の睡眠時無呼吸症候群ファンのみなさんスミマセン。来週火曜をお楽しみに。

さて、英語の話である。
先日、レアジョブの先生に褒められた。
ぼくはアーティクル ディスカッションという、その日の新聞記事について議論する方法を主に学んでいるのだが、まず最初に新聞記事を生徒が朗読する。
その読み方が英語らしいというのだ。

「あなたは難しい単語はゆっくり引き伸ばして強く、簡単な言葉は短く弱く読むクセが身についている。これはすばらしい。すごく英語っぽい」

いい歳して今さらこんなことを褒められて喜ぶのもどうかと思うが、ぼくは我が意を得たりという気持ちであった。
と言うのは、先日晴山先生のセミナーで、まさにこのことを教わったばっかりだったからだ。
詳しい内容については、先日書いた記事を参考にしてもらいたい。



これまで「英語3秒速答スーパートレーニング(Amazon)」や「ESL Podcast」を称揚してきて、テキストなしの英会話を勧めてきたが、当然その前には、テキストを読むと言う段階がある。

その場合、CD付きのテキストを買って、CDを聴きながらテキストを見る、CDを聴きながらテキストを読む、テキストを読むということを繰り返せばよい。

そう、音読だ!

テキストを声を出して読むことの素晴らしさを、人は過小評価していると思う。
何回か読んでいるとどんどん口が回るようになってきて、英語が理解できるようになる。
文法の構造も、単語の綴りも、なんとなくパターンで理解できるようになるのである。

その場合、意味のある言葉(内容語)は強く、長く読み、文法を形作る be 動詞や前置詞などの言葉(機能語)は弱く、短く読むのが肝要である。
すべての単語を同じ強さ、同じ長さで読んでいると、のっぺらぼうの、日本人特有の伝わりにくい英語になる。
そうではなくて、メリハリをつける。

たんたた、たーーんみたいな。
でぃすいずあぺーーんみたいな。
そういう小林克也的なものが大切である。



音読は本当に実になる。
眠くならず、勉強している、という実感が得られるのもよい。
これが本当に、ぼくのようなダメ人間には有効である。
デスクワークに疲れているときや、眠いときは、小学生気分で立って読めばよい。
家に人がいてうるさがられる人は、河原にでも出てやればよい。
中学生や高校生など、リーダーの教科書を何回も、口が回るまで読めば、それだけでテストである程度イケるのではないだろうか。

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【第29回】吾は如何にして兼業ライターとなりし乎(1)兼業ライターは可能か

このカテゴリーでは、自分が会社員をしながら執筆活動をしていて、学んだコツ、味わった楽しみ、苦しみ、現状抱えている問題点などについて議論しようと思う。
現在会社員で、執筆活動に興味を感じている方は参考にすればいいし、もっとうまくやっている方はご指導を賜れれば幸いである。そして、どちらでもない方にも、そこそこ面白い読み物に出来ればいいと思っている。

さて初回の今日は、兼業ライターは可能か、というお題で考える。

可能か、という問いをそのままに捉えれば、一人でも成功例がいる以上、可能であると言わざるを得ない。具体的には、役人でありながら多くの傑作をものしたカフカがそうであり、



セゾングループの総帥であった堤清二氏がそうである。



また、小説よりもっと大変そうなマンガでいえば、しりあがり寿氏はキリンビールの社員であった。



ということで、可能ではある。

問題は、誰でも簡単に出来るのか、という話であろう。 続きを読む
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