イジハピ!

TwitterID:@query1000こと深沢千尋のブログです。
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さいきんブログの評判が意外と気になるようになってきました。
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私のレコードアルバム

【第1143回】【音楽】さいきんチェット・ベイカーさんを聴いている

YouTubeで、昔の動画を見ていたら、タモリさんがジャズを語るみたいな番組に、林家こぶ平さん(林家正蔵さん)が出ていた。
こぶ平さんというのは、落語家というよりゆるふわのタレントで、特に印象に残るネタも鋭いトークもなく(失礼)、あまり気にしていなかったが、この時のジャズ・トークがこだわりがあって面白かった。
いわく、ジャズはモダン・ジャズのコンボに限る、ビック・バンドは認めない、録音した年月日が分からないと気持ち悪い(!)ということだ。
録音した年月日が、というのが超オタク的で面白いが、その番組では深く聞かれなかった。
それで、ヴォーカルものも認めない、という話になって、タモリさんが「ビリー・ホリデイも認めないのか」と言うと「ビリーも、良さは分かるけど、(ジャズとしては)認めない」みたいな話をしていた。

まあこぶ平さんに認められようが認められまいが、人それぞれだから、いいと思うんだけど、ぼくはそのときもしその場にいたら、「チェット・ベイカーはどうなんですか」と聞いてみたい気がした。

"Chet Baker"
チェット・ベイカーさんはなんと言ってもトランペットの巨匠で有名だ。
50年台はマイルス・デイヴィスを人気投票で抜いたそうだ。
めずらしくウエスト・コーストで活動していて、ウエスト・コースト・ジャズの巨匠と呼ばれた。

この人が歌も歌う。
トランペッターで歌を唄う人はめずらしい。
とうぜん演奏と歌唱は同時にできず、歌の途中でトランペットを吹いたり、歌だけで終わってしまったりする。

この歌が、変わっている。
中性的なのだ。
この人の歌、特に、「恋をしらないあなた(You don't know what love is)」や、この人の絶唱で、曲の決定版と言われる「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を、人に聴かせて、男か女か当ててみて、と言うと、「ううん、女って言えば女だし。。男って言えば男だし。。」としばらく悩むので、面白い。

中性的と言ってもオネエっぽいとかではなく、性を超越したというか、天使的な、無性的な歌声である。
それでいて、色気があり、感情が篭っている。
不思議な歌声と言うしかない。


波乱万丈の人生を送った人で、最後は悲惨だった。
とにかくルックスがいい人で、トランペッターとしてスターダムを駆け上がり、そしてヴォーカル・アルバムを出して人気の絶頂に立った時は、ジャズ界のジェームス・ディーンと言われたそうだ。

父親もミュージシャンだったが、子供の頃のチェットの歌を「お前の歌は女の子みたいだなあ」とはやして、それで唄うのをやめて楽器に転向したらしい。
最初はトロンボーンをやっていたが、トランペットに転向して人気を得て、それからあいかわらず中性的な歌声で堂々とアルバムを出し、大ヒットを飛ばすところがカッコイイ。

ロックにファンク、と時代の先端を行ったマイルスと違って、チェットはスタンダードの、それも分かりやすい歌を、ほとんどフェイクも、アドリブも入れないで歌っている。
とことん自然な歌いぶりで、まるで、今の気持ちをそのまま歌っているような、その歌がもともとそう歌ってもらいたかったような歌声である。
いまさらこんな有名中の有名の人にハマるのも恥ずかしいし、ブログなんかで人に紹介するのは恥ずかしいの二乗だが、ぜひ聴いてみてクダサイ。



【第919回】ハービー・ハンコックとぼく

昨日の夜はなかなか寝付けなかったので、AppleMusicを渉猟していた。
そのうちハービー・ハンコックの『Perfect Machine』というのを見つけて、そういえばこれ聴いてなかったと思って聴いてみた。
ビックリした。

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【第873回】プリンスの『ラブセクシー』とトラック分割

ぼくは音楽がそこそこ好きだが、一番好きなミュージシャンというとプリンスである。
ロック、ファンク、ソウル、エレクトロという様々な要素を、絶妙に組み合わせて独自の世界にしているところが素晴らしい。
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【第834回】ジョニ・ミッチェルさん早く元気になってください

カナダ出身の大歌手、ジョニ・ミッチェルさんが病気で入院中らしい。
昏睡状態のところを病院に運ばれたが、今は意識はしっかりしているとか、また昏睡状態になったとか、もともと色々な病気だったとか、譫妄状態を伴う病気だとか、色々言われている。
どれかニュースサイトのリンクを張ろうと思ったが、情報がはっきりしないし、興味本位のものもあって、いやな気分になったので、貼らなかった。
一刻も早く回復されることをお祈りします。

Joni Mitchell (1975)続きを読む

【第707回】私のレコードアルバム〜イエス『イエスショウズ』

先日、昔のイエスに関するブログに、ツイッターでコメントをもらった。
トレヴァー・ラビンのギターで日本に来た時の東京公演は、武道館ではなくて代々木体育館ではないか、というものである。
そういわれればそうだった。
訂正しておわびします。

Yes concert このブログで集中的にイエス評を書いていた頃、コメント欄にいくつかメッセージをいただいた。
それで、現役でイエスを聴いていた70〜80年代には聴いていなかったアルバムを聴いてみた。
ライヴ/アルバムの『イエスショウズ』だ。
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