春のアングラまつりも後半戦。
昨日は池袋の東京芸術劇場シアターウエストに青蛾館「中国の不思議な役人」を見てきた。
青蛾館というと大きな女形の、のぐち和美さんが主宰されている劇団だ。

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シアターウエストは結構大きな劇場だが、今回舞台の三方に客席が配置されていて、役者さんが舞台と花道を縱橫に飛び跳ね、演劇世界に引きずり込まれた。
歌と踊りにあふれた美しい舞台で、殺しても死なない人や、爆発して死ぬ人も出てきて、おなかいっぱい楽しめた。


「中国の不思議な役人」は昨年9月に月蝕歌劇団バージョンも見ている。

イジハピ! : 【第1101回】月蝕歌劇団『中国の不思議な役人』最高だった!

まったく違うけど、それぞれ良かった。
月蝕版は小劇場のかぶりつきですし詰めになって見たが、役者さんの皮膚まではっきり見え、セリフの言葉がひとつひとつ伝わってきた。
青蛾館版は舞台の大きさを活かした歌と踊りの迫力で、夢心地で見た。
月蝕を見て物語を把握していたので、より複雑な青蛾館の舞台を楽しめたと思う。

去年11月の月蝕「笑う吸血鬼」で、丸尾末広マンガそのままの姿で少年役を演じていたタカハタアミさんと、つい先日、百眼「悦楽乱歩遊戯」で大江春泥を演じたこもだまりさんが出た。
同じ役者さんがまったく違う舞台に出るのを見るのも楽しい。

舞台の後でアフター・トークがあり、寺山ゆかりの人に混じってピンクレディーのミーちゃんが出ていた。
ミーちゃんは寺山とは面識がないが、「時代はサーカスの象にのって'84」に主演したときに、九條今日子さんから「寺山はピンクレディーのミーちゃんのファンで。。生きているときに出演して欲しかった」と言っていたそうだ。
このアフター・トークでは日刊ゲンダイの「人生万才!」という企画についての話があって面白かった。

ああでも青蛾館の公演あと2〜3回見たかったなー!
日程いろいろカブり過ぎ!