9月24日、土曜日は、「三上ナミと謎カンパニー」のワンマンライブ「ナミナゾ大事件簿」に行ってきた。
超楽しかった!

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場所は前回2月のワンマンライブと同じ、渋谷の「スターラウンジ」。
250人のキャパシティということだが、前回は超・満員で、ぼくは遅れて駆けつけたのでなかなか見えそうで見えない(音は聞こえるが!)という感じだった。
今回はその経験を活かして、500円増し(3500円)の「椅子席」(最前!)のチケットを買って、開場前に駆けつけた。
結果的に、前回ほどではないものの、ちょうど満員ぐらいの盛況ぶりだった。

三上ナミさんはソロのシンガーソングライターだ。
さいきんは月蝕歌劇団の女優としても活躍しているが、とにかく歌がうまく、突き抜ける歌声で、歌の他にピアニカも演奏する。
今日はナミちゃんの他に、ピアノ、ベース、ヴァイオリン、ドラムスの5人編成だった。
ピアノは謎の公務員(バンマス。仮面を付けている)。
ベースは謎の運び屋(やはり仮面を付けている)。
ヴァイオリンは謎のお嬢様エミリーちゃん(仮面はつけていないがしょっちゅう顔を隠している)。
ドラムは謎キング(サポートメンバー、仮面の下からヒゲ。ちなみにふだんはBoogie the マッハモーターズというバンドのツバキングという人で、来週同じスターラウンジでサイバーニュウニュウとのツーマンでレコ発ライブをやるらしい???)。
+ゲスト3名(後述)という謎だらけの編成だ。

今回は、前回見づらいお客さんがいたという反省から、木製の花道が作られていた。
ぼくは最前でガッツいていたので、曲によっては逆に真下から見上げる感じになったが、近くて楽しかった。

ナミナゾとしてはオリジナルアルバムはまだ1枚だが、今日は半分ぐらい新曲だった。
ぼくはアルバムに入っていない、月蝕歌劇団に提供された最近の曲の「一人遊ビ」というのが一番好きだ。
(※訂正:この曲は月蝕歌劇団に提供された曲ではなかったそうだ。スミマセン)

途中イエスの「シベリアン・カートゥル」のように(あっちは英語だが)短い単語を畳み掛けるところがすごく好き。
二番目に好きなのが、やはりアルバムに入っていない「クラゲ少女」も好きだ。
ぼくが複雑でハードな曲が好きなだけかもしれないが、このバンドが歌も演奏もうまく、ヴァイオリンが入った変わった編成なので、こういう曲を増やして欲しいと個人的には思う。
あっでも甘くしっとりしたラブソングもいい。
ピアノの謎の公務員さんが意外と甘いラブソングを書いたり歌ったりするのが面白い。

今回は月蝕歌劇団から、看板女優の倉敷あみさんと、リアルアーティスト岬 花音菜さんのダンスがあった。
倉敷あみさんは「不透明なワルツ」でお得意の人形振りを見せた。
この曲はあみさんが大好きな曲らしく、月蝕歌劇団の詩劇ライブでも歌っていた。
「一人遊ビ」ではナミちゃんも合わせて3人でキツネ面をかぶり、赤い鞠を持って歌う、寺山修司の世界を導入した演出があった。
すごかったのが「クラゲ少女」で、半透明でキラキラしたドレスを付けた花音菜さんが、花道をいっぱいに使った軟体動物のような超舞踊を見せたところだ。
クラゲ少女という曲は前から気に入って聞いていたが、花音菜ちゃんのことだったのか! などと思った。

途中で昭和名曲シリーズということで、「コーヒールンバ」、「恋の季節」、あと一曲(忘れました。。)を生ギターのともちゃんと共に演奏した。
このとき謎の公務員さんがピアノからピアニカに持ち替えていたが、厚みのある音色で良かった。

後半は怒涛のメドレーで、結局2時間半以上たっぷり、聴き応えがあって良かった。
アンコールでは謎の公務員さんとナミちゃんの掛け合いで、公務員と市民の相克を描いたというハードな曲を演奏していて(曲名忘れました。。)これもそうとう変わっていて気に入った。
(※注記:「お役所仕事」という曲だった)

今後は曲作りに注力するためにライブを減らすという話だが、それでも月イチぐらいでやるという話だ。
ピアノ+歌、ピアノ+歌+ヴァイオリン、歌+バンドとさまざまな編成で演奏するので、機会がある人は完全生演奏の世界をぜひ体験して欲しい。

【歌謡デカダンス劇場】アルバム | nammynazo