今日は便通について書く。
要するに下痢と便秘とその中間の健康な状態のことである。

Decorative toilet seat
最初は普通に「うんこについて」という題名で書くつもりだった。
しかしどうしようもなく抵抗があるのである。
あんなに「Dr.スランプ」やドリフの番組には平気で出てくる3文字の言葉について、なぜ大人は口にすることさえ抵抗があるのだろうか。
人生の最も基本的な要素である。

ちなみに、日本の携帯絵文字には昔からこの図柄が搭載されていた。
Apple/Googleの提案によって(元はソフトバンクの孫会長?)日本の携帯絵文字がUnicodeという規格で国際標準化されることになった。
Unicodeというと文字の名前が問題になる。
最初は「POOP」という名前をつけようとしていた。
しかし、Unicode委員会の権威的なメンバーが「お願いですからFECESにしてください」というかなり強い口調で提案した。
ひともめあって、結局「PILE OF POO」という名前になった。
POOPは、クソ、というニューアンスの言葉らしい。
FECES(フィーズィーズ)は糞便、という感じで、オトナ語だ。
PILE OF POOはうんち、という感じの幼児語らしい。
まあ、英語と日本語の対応は良く分からない。
2010年ごろはdocomoの携帯からGmailに「音符」の絵文字を送ると、Gmail側ではこのPILE OF POOになるという文字化けがあった。
Gmailは標準のUnicodeを使っていたのだが、docomoは相変わらず日本のガラパゴス機種依存コードを使っていたのが原因だ。
ここまでひどい文字化けもないよ。

子供の頃から下痢気味であった。
ちょっと食べ過ぎるとすぐ下してしまう。
これは非常に悩みだったが、最近になって急に便秘になった。

昔は「便秘って何が問題なんだろう。下痢の方が困るのに」と思っていたが、なってみると便秘の方が明らかに怖いということが分かった。

下痢というのは、体の悪い成分をどんどん出している状態であって、望ましい体の反応である。
出るものがなくなってしまえばそのうち止まる。
逆に便秘というのは、体に悪い成分を貯めこんでいる状態であって、これが恐ろしい。
まあ、中間の普通が一番望ましい。

去年の1月、下血をして皆さんにご心配をお掛けしたが、あの原因も便秘であったという。

あれはけっきょく憩室炎(けいしつえん)という病気であった。
ぼくは大腸に憩室という、へこみが数か所ある。
これはおできの裏返しのようなもので、ある人とない人がいる。
ない方がいいが、あったからと言って直ちに病気と言うわけではない。

問題は、便秘便がここにつっかえてしまうということで? それで裂けたのが大量出血につながったという。

で、なぜそうなるかというと、ぼくの場合、白米の制限と、肉の大食が原因だと思う。

ダイエットと糖尿病治療の一環として糖質制限をしている。
これは、賛否あるが、ぼくの場合あきらかに体重と血糖値を下げることができる。

当然、おなかが空くので、炭水化物でなければいいんだろうというばかりにバカバカ肉、脂を食べていた。

問題の症状が出た日の前日は、近所の弁当屋で唐揚げのセールをやっていたので、大きなパックを買ってきて、ご飯がわりに食べていたのである。

ひどい食生活だ。
まあ男のやもめぐらしなんてこんなもんですよ。

それで症状が出た。

欧米に海外旅行に行くとやはり便秘になる。

あっちの人は肉を食べるけど野菜、主食を食べない。
小さなパンを一切れ二切れで大きなステーキを食べる。
これで、特にふだん米飯の大食をしている人は、便秘になってしまうのではないか。
憩室炎のあと、退院して主治医に相談すると、やはり肉の食べ過ぎが悪いのではということだった。

逆に、その前のぼくがどうして下痢体質だったかというと、この原因は白飯の大食にあったと思う。
じゃあどうすればいいのか。
野菜もそうたくさんは食べられないし、無理に詰め込んでいると、これこそ一気におなかを下してしまう。

じゃあどうすればいいのかというと、おなかを減らすしかない。

だいたいぼくは食べ過ぎなのだ。
喫茶店に行ってカレーを食べると、あまりの量の少なさに瞠目することがある。
あんな量で満腹するものですか。
結局大盛りを頼んで、唐揚げとかサラダとか追加注文するのである。
お店のおばさんが、アラお兄ちゃん元気がいいわね、と言って唐揚げを3個も4個も追加してくれる。
気を良くして全部食べてしまう。

人間食べている間はいくらでも食欲が亢進しているが、食べ終わって一休みするとおなかが痛くなり、気持ちが悪くなる。
だいたい子供の頃からこんな感じである。
食事というのは苦しくなるまで食べるもの、と、デブの人はだいたい思っている。
ぼくもそうだったが、その考えを改めた方がいい。
その手前の、ちょっと足りないかなぐらいのところでやめて、お茶を飲んで一休みしていると、ちょうど良くなるのだ。
それに最近気づいた。
気づくの遅いよ!

それで、食事を減らした。
一方糖質も減らしているので、普通の和定食のごはん抜きで代わりにもやしを茹でたのをちょっと食べるとか。
ほうれん草をゆでたのをちょっと食べるとか。
そういう暮らしをしている。

眠くならないし、体は軽いし、いい感じなのだが、やはり便秘気味である。
便が固くなると怖くてしょうがない。
もうあの入院騒ぎの苦痛は味わいたくないのである。

いろいろやってみて気づいたが、食後にお茶や水をある程度多めに取って、歩くのがいい。
これは血糖値を下げるために(インスリンのピークを取るために)以前からやっていたことだ。

最近は朝食代わりにプロティンシェイクや豆乳野菜ジュースを飲んで、一仕事して(朝が一番能率が上がる)、昼食を最も重めにしている。
その後、コーヒーを飲んで、太陽がポカポカ照っていて温かいうちに散歩に出かける。
新丸子を出て、早足で多摩川を渡り、坂を登って田園調布に付くころ、便意を催す。
田園調布駅の駅ビルに行って、きれいなトイレで用を足す。
まいにち田園調布駅のビルに用便しに行っているような感じで、ビルの人はあまりありがたくないかもしれないが、ちょくちょく東急ストア・プレッセで何か買ってるから許してくださいよ。
駅のトイレもさすがは田園調布、キレイなので、そっちを使うこともある。
なんかセルフの犬の散歩みたいである。
最近はこれで調子がいい。
ぜひお試しください。