昨日、女性の大家さんから「アパートのインターネットについてNTTの人が言って来てるんだけど、見てくれませんか」と言われた。
まあうちのアパートで、どう考えてもぼくが一番狂ったようにネットを使っているから、大家さんの用事というより、半分自分の用事のようなものだ。
さっそく大家さんがもらったペーパーを見てみた。

Lightspeed (3087035149)
さいきんは「NTTの方から」と言って来ても、紛らわしい別会社(特に名前は出さないけどユーネクストとか)のことがあるから、注意が必要だ。
しかし、とりあえず、本当にNTT東日本のものだった。
書いてあった下請けの工事会社の人に電話してみた。

話というのは、大家さんも大体のところは正確に把握していたのだが、アパートの回線を増強するというものだ。

電話局からアパートまで、インターネットの信号は、光ファイバーで来ている。
しかし、うちのアパートの場合、ガレージに光ファイバー回線が入ってきてから、各戸の部屋までは、銅線で来ている。
たしかに家のインターネットのソケットはモジュラージャックだ。

この、ガレージと部屋の間の線をVDSLというそうだ。
Very High-Bit-Rate Digital Subscriber Line(ものすごく速いビットレートのデジタル加入者線)の略だそうだ。
バカっぽい名前だが、ADSLの親戚のようなものらしい。
ちなみにADSLのAはAsymmetricの略で、上り下りで速さが非対称ということ。

このVDSLをやめて、ガレージから各部屋に光ファイバーを持ってくるという。
工事としては、MDFという煙草の箱ぐらいの機械をガレージに追加設置するという。
この「タバコの箱ぐらいの」っていう比喩表現、いつまで経ってもなくならないね。

現在NTT東日本では、全回線全戸までの光回線化を進めているという。
ただ、うちのアパートの場合、すでにVDSLを使っているお客さん(たとえばぼくのこと)がいるから、もともとのVDSL装置は撤去せず、追加で各戸光ファイバーをつけるけど、現在VDSLのお客さんはそのまま使えるようにするという。

現在VDSLのお客さんが部屋まで光回線にするためには、工事が必要で、15000円も掛かるという。
現在NEC製のVDSLモデムをレンタルしているのだが、それを返して、新しく光モデムを?借りなければならなくて、結局月づきの料金は行って来いで変わらないそうだ。

で、NTTの下請けの人に言わせると、ガレージから2階までのVDSLであれば、そうとう速く、それを光に変えたからと言って、ただちに速くなるというわけではないそうだ。
「ただ、光回線でテレビを見るとか、そういうサービスは使いやすくなる可能性があります」だそうだ。

そういえば昔、何らかのモーニング娘。だかAKB48だかのコンテンツが見たくて、部屋までスカパー!光を引いてもらおうと思ったのだが、おたくのアパートは、建物までは光だけど、各部屋までは銅線だからできない、と言われた覚えがある。
でも、現状でぼくは、HuluとかNetflixとか映像系のサービスを見ている。
これとスカパー! 光とどう違うんだろうか。
分からない。

でも、たいして違わないんだったら、なぜわざわざ工事をしにくるんだろう。
ちなみに工事はNTT東日本の負担で、アパート側(大家さん側)の負担はは一切ないそうだ。

下請けの人にいろいろ話を聞いたところ、どうも、MDF追加の工事はしたいけど、すでにVDSLで開通しているぼくのような客の交換工事は、ぜんぜん積極的でないような印象を受けた。
謎だ。

ちなみに、昔VDSL/ADSL(電話局からずーっと銅線)前提で建てられたアパートは、光回線にできない場合があるという。
ファイバーがカッパーほど曲がらないからだそうだ。
うちのアパートは運良くできるそうだ。
これから入居する人は部屋まで光回線にするという。

ぼくの部屋のインターネットはメチャクチャ速いというわけではないので、変えるなら変えてもらいたいのだが、速くなるとはお約束できないです、と何回も言う。
だったらなんでわざわざ変えるんですか、と言葉が喉元まで出かかったが、オトナの人はこっちが口調を強くすると、よけいに建前論に終始して本当のことを言ってくれないのであきらめた。

ということで、モヤモヤしたままだ。
まあ15000円も速くなるかならないか分からない工事に掛ける余裕はないから、現状維持なのかなあ。