いままで国会前のデモに参加していた。
雨脚が強くなって、寒気がしてきたから無理せずに帰ってきた。
残ってる人も無理せずにがんばってください。

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政権与党の人は、連休をはさまずに今週中に採決したいと言っていた。
連休にデモされると「不測の事態」が起きかねないからだという。

不測の事態は起きるだろうか。
そうそう起きないと思う。
日本の警察は強力過ぎだ。
あんなに警備する必要ありますか。
あの警察を運ぶ超強力なバスみたいなやつが、国会正面の4車線の道路を、両方2車線、びっしり塞いでいる。
その外側に鉄柵があり、2メートルおきに屈強なおまわりさんが並んで睨みをきかせている。

その後ろを、ザッザッザッザッと何十人ものおまわりさんが小走りに掛けていく。
あれは迫力がある。
日本を侵略されてるみたいな気分である。
安倍さん!
日本の民主主義がまさに存立の危機ですよ!
助けて欲しい。

政権与党の人(谷垣さん)は、平日の昼に採決したいと言っていた。
平日は夕方に仕事終わりにデモに行く人が多いからだそうだ。
そんなにデモが嫌か!

でも、結局、平日の夕方過ぎに委員会になった。
昼は横浜で地方公聴会をしていたそうだ。
公聴会というのは、国会議員以外の識者の意見を聞く会であると学校で習った。
地方公聴会というのは、中央の独断ではなくて地方の声も聞こうということであろう。
まことに結構な心がけだ。

しかし、採決をするというまさにその日の昼に、新幹線で東京から横浜に行って、新横浜のホテルで公聴会をやって、また新横浜から東京に新幹線で帰ってきて、夕方から委員会。
それで地方の声を聞いたことになるだろうか。
完全なポーズであるとの誹りを免れ得まい。
そんなことで国会議員分の新幹線のグリーン車を占拠して(国会議員はJRタダだそうだけど)、新横浜プリンスホテルを借り切って、結構な手間である。
税金もったいないよ。

そんなことをやっていたので、けっきょく平日の夕方、降りしきる雨の中で市民と警察が対峙することになった。
おたがい最悪の事態である。
ダンドリ悪いな。。

ぼくは、そんなニュースを見てから、おっとり刀で永田町駅に駆けつけた。
おりしも雨が降り始めていて、けっきょく地下鉄の駅でビニール傘を買った。
地上に再度出てくると、おまわりさんが歩道を埋めている。
すごい人数だ。
なに、今日、おまわりさんのデモの日?
でも、おまわりさんを責めてもしょうがないのである。
彼らは命令に従っているだけだ。
悲しい定めである。

おまわりさんはメガホンを使って、いつも「敬語」で口を聞いてくる。
「こっちは危ないですから、向こうに回ってくださーい」
「国会前は大変危険な状態でーす、離れてくださーい」
「鉄柵に触ると大変危険でーす、離れてくださーい」
と丁寧語で怒鳴っている。
これは実際に行ってみないと分からない、敬語の怒号というものである。

テレビドラマや、映画を見ていると、ああ言う人は「オイ、コラ」で、いかにも命令口調で怒鳴ってくるような気がする。
でも実際のことにあたっては、彼らは敬語で怒鳴ってくる。
なんともフシギな感じだ。
敬語で怒鳴られると、怖い。
ヤクザ言葉で言われるよりも怖いと思う。
実際に言われるまで、敬語の怒号というものがあるとは知らなかったからだろうか。

戦争になったら、市長かなんかから、「武器を持ってまっすぐ進んで下さーい」、「逃げたら危険でーす」、「指示があるまで避難しないでくださーい」、「旦那さんを笑顔で送り出しましょーう」と敬語で言われるのか。
そんな突飛な想像も浮かぶ。

まあぼくも警察にはふだんお世話になっているし、財布を落として拾ってもらったこともあるし、近所に酔っ払いが寝ていたらすぐに通報する方だから、感謝している。
大変な仕事であるし、警察がないとこの世は闇だと思う。
ただ新安保法案については、ぼくと立場が反対で残念だ。
ぼくはおまわりさんも、たまに、ちょっと、自分の仕事がどういう意味を持つか、立ち止まって考えることは、無駄にはならないのではないか。
ぼくも生きていて、迷うことしきりである。
明るい未来を作るために、一緒にがんばりましょう。

なんだか悲しい文章になってしまったが、デモ自体は楽しかった。
今日、面白いシュプレヒコールだなあと思ったのは「安倍はここに来い!(安倍はここに来い!)」というものだ。
これは笑った。
安倍さん、国会の中で座っていないで、たまには国会前に出てきてくださいよ。
岡田さんや、枝野さんや、辻本さんや、志位さんはいつも出てきて、さすがは国会議員、中身のある面白い話をしてくれるのだ。
勉強になる。
安倍さんは総理大臣にまでなった人じゃないですか。
いつも「国民の理解が足りない」、「説明不足を反省している」と言っているじゃないですか。

話せばわかる。
そう思っているんだったら、出てきて話をしたらどうですか。
でもそれが出来ない。
国会議員が毎日立っている壇上に、いちばん日本国民に話を聞いてもらいたい人が、日本国民も話を聞きたいと思っている人が、立てないのである。
悲しいことだし、悲しい国だ。
国会議員のみなさんには、楽しい国を作って欲しいものだが。