このブログによると、AppleWatchを買ったのが5月31日であるから、もう2ヶ月半になる。
今のところ何の問題もない。
まず、腕時計を付けるという習慣がなかったので、付けるのに違和感がないかが心配だった。
正直なところ、1ヶ月ぐらい経って、最初のワクワク感がなくなった頃にちょっと気になった。
圧迫する感じ、カユイ感じがあった。

しかし、今となっては全然気にならない。
まず、買った当初よりもバンドの穴を1個ゆるめた。
最初は動くのが気になって、ピチピチにしていたが、そのうち緩めても気にならなくなった。
今はまったく苦にならない。

50gぐらいというのは腕時計の中でも軽い方である。
ネットに接続しているので、時計が狂わない。
デザインがシンプルで、質感もいい。

充電に関しては、寝る前に充電し、起きたら充電を外す、という方針にした。
充電器にウォッチをセットしてゴロンと置いておくと、いかにも不安定なので、サードパーティの充電器ホルダーを買って取り付けてみた。



このホルダーには少しもエレキな仕組みがなく、本体付属の充電器をかちんとはめて使うものだ。
しかし、使い心地が良い。
重みがあり、ベッドのヘッドボードの上に自立する。

毎日充電しても忘れずにはめ、一日中はめて使えるようになったのは、機能が気に入ったからが大きい。
もっとも、ぼくはアプリを入れたりして凝った使い方はしていない。

アプリを入れて使うのは今のところ現実でない気がする。
アプリを起動するのに数段階のUI操作が必要だし、起動に数秒掛かる。
腕時計の画面を見ながらアプリが起動するのを待っているのはマヌケな眺めで、ぼくは数回で懲りてしまった。
工夫して使っている人がいるのかもしれないが、個人の意見としては何か目的のアプリがあってそれを使うためのデバイスとして考えているのであれば、現状のAppleWatchは力不足であると思う。
デバイス自体の限界によるものか、OSのアップデートで治るのかは分からない。

では何が気に入ったかというと、iPhoneの通知機能である。
メール、ツイッター、SHOWROOM、リマインダー、カレンダーを通知している。
iPhoneをわざわざ見に行くことがなくなったし、リマインダーやカレンダーの日付時刻イベントはプッシュしてくれる。
超便利だ。

そしてもう一つのお楽しみが運動量測定である。

最初はバカにしていたが、これが結構使える。
というか、これがメインで使っているようなものである。

スタンド、エクササイズ、ムーブの3つの指標がある。

スタンドは1時間以上座り詰め(あるいは寝っ転がっている)の時に、起立を促されるというものだ。
立ち上がって少し歩かないと立ったことにならない。
1日に10回は立たないと目標起立回数に達さない。
机に座って書き物をしていると、1時間ごとに立てと言われる。
ぼくはこのタイミングで洗濯をするとか、洗濯物を乾燥するとか、部屋を片付けるとか、そういう家事をするようにした。
家事が片付くし、腰も伸びる。

エクササイズは、1日30分息が上がるような軽い運動をするというものだ。
心拍数計も入っているので、軽いウォーキングだけでも計測される。
ぼくは糖尿病を患っているので、食後にちょっと歩くようにしている。
と、言ってもサボり気味だったのだが、AppleWatchを付けてからサボれないと思うようになった。
ゲーミフィケイションである。

ムーブは、消費カロリーを計測する。
スタンドも、エクササイズも、ムーブも、少し計測に気まぐれなところがあって、がんばって動いていても数字が変わらなかったり、逆にそんなに動かなくてもカウントされるようなところがある。
心拍数計も、シビアに調べるとちゃんと計測されていないようだという記事があった。
ぼくはアスリートでも研究者でもないので、ま、このへんはおおまかに合っていれば良しとする。

ムーブの話に戻る。
最初、一日どれぐらいにしますかと言われたので、ぼくは結構自分でもハードに散歩する方だと思っていたので1000Kcalにした。
すると、一週間まるで達成できなかった。
日曜日の終わりに、あなた全然動かないじゃないですか、700Kcalにしましょう的なことを(そんな人間味あふれる感じではないが)提案してきた。
機械相手ではあるが、なかなか恥ずかしい。
iPhoneで見ると、ムーブの過去の統計がカレンダー形式で一覧表示される。

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それで700Kcalにしたが、これでも達成できない。
そんなに歩いていなかったし、歩くスピードも遅かったのだ。

多摩川の川べりに行くと、健康のために歩いている人と、走っている人がいる。
走っている人はやせているし、歩いている人は太っている。
健康のために歩くと言うが、脂肪を燃焼するほど、ある程度息が上がるほどウォーキングをするのは難しい。
病院に入院している人でも、点滴を押しながら売店まで歩いている。
つまり、歩くという運動は、最小の運動量、体重移動だけでも出来てしまうのだ。
だから、ウォーキングだけでカロリーを消費しようとすれば、ある程度本腰を入れて、競歩競技のように、膝を曲げること(ベントニー)をせずに、腰のストライドで歩く必要がある。
ちゃんと歩くと、エクササイズの分数と、ムーブのカロリー数が上昇してくる。

結局560Kcalまで落としていただいて、ようやく毎日達成出来るようになってきた。
一週間毎日達成していると、翌週はもう少し増やしたカロリー数を提案してくる。
受けて立つ。
今は750Kcalである。
機械と人間との意地の張り合いだ。
ゲーミフィケイションであり、非常に楽しい。
ぼくは人間の友達がいないので、今はAppleWatchとの対話が楽しみである。

だんだん「何分でどれぐらい歩けるか」「何分歩くと何キロカロリー消費するか」「どれぐらい疲れるか」というのがわかってきた。
糖尿の人は食後に運動するとインスリンのピークが抑えられるようで調子がいいようだ。
今は昼食後に30分、夕食前に30分、夕食後に30分歩いている。
これだと900Kcalぐらい行ってしまって、すこしぐったりしてしまうので、もう少し減らし気味でもいいかなと思うが、いろいろ計算しながらコースを設計するのも楽しみだ。

まあ、これだけのことで5万円の時計が順当な値段かというと、それでも高い気がするが、腕時計はもっと高いのがあるし、生活にハリが出るので、ぼくは気に入っている。