今日3月26日、学芸大学駅近く千本桜ホールで、月蝕歌劇団公演「田園に死す」初日を見てきた。


超絶楽しかった!
ぼくは月蝕を2013年の「百年の孤独」で見始めてからまだ3年間のニワカだが、前回の本公演「カリガリ博士」、「邪宗門」に続いて劇団最高潮と言えるのではないだろうか。
寺山修司生誕80年、月蝕歌劇団創立30周年の今年を飾るにふさわしい。
「田園に死す」はもともと1974年に上映された映画で、ぼくは劇団A・P・B-Tokyo版も2013年に見ている。
寺山自身の半生を幻想的に綴ったものだ。
月蝕を追いかけて何回も見ているうちに、美しい女優さんたちの顔や、寺山の戯曲やJ・A・シーザーさんの歌がだんだん頭に入ってきて「あ、あの人がこの役をやっているんだ」、「あ、このモチーフがここに出てくるんだ」と思う。
これまで見ていた演劇の、イメージのピースが頭の中に入っていて、それが思いもよらない形に組み合わさっていく。
一つ一つのシーンが懐かしくもあり、新鮮にも感じられる。
今回は漫画家の田村信さんと、天井桟敷に出演されていた高橋咲さんという年齢グッと高めの俳優さんたちの演技が良かった。
(「陰陽師」の山崎春美さんも良かったなァ!)
それまでの狂騒的な激しい音楽、踊りがピタッと止んで、静寂の中で淡々と会話だけが交わされるシーンがあって、これまでにない感動を覚えた。
倉敷あみさんのボンデージのパフォーマンスも良かったし、三上ナミさんの美しい歌声も良かった。
個人的な話だが、ぼくは最近少年時代のいやだった思い出や、イタかった自分のことを思い出して苦しんでいた。
でもいやだった時代のことを消し去ることは出来ない。
いやだった時代の自分を消し去れば、今の自分も消し去ることになってしまう。
それは途方もなく恐ろしいことだ。
だったらいやだった時代も懐かしく、愛しく思っていた方がいい。
今日の舞台を見て、そういうことを考えて、個人的な悩みを芸術的に昇華してもらった気がする。
29日日曜までやっている。
土日は詩劇ライブもあって楽しみだ。
月蝕のおかげで先週からすごく楽しい。
(実際には3月7日に百津美玲さんが出ていた朗読劇も超楽しかったので今月はずーっとすごく楽しい)
来週から月蝕ロス状態になるのが今から心配だが、とりあえず今はこの楽しさを全力で味わいたい。
機会があったら是非お運びください。
ぼくは月蝕を2013年の「百年の孤独」で見始めてからまだ3年間のニワカだが、前回の本公演「カリガリ博士」、「邪宗門」に続いて劇団最高潮と言えるのではないだろうか。
寺山修司生誕80年、月蝕歌劇団創立30周年の今年を飾るにふさわしい。
「田園に死す」はもともと1974年に上映された映画で、ぼくは劇団A・P・B-Tokyo版も2013年に見ている。
寺山自身の半生を幻想的に綴ったものだ。
月蝕を追いかけて何回も見ているうちに、美しい女優さんたちの顔や、寺山の戯曲やJ・A・シーザーさんの歌がだんだん頭に入ってきて「あ、あの人がこの役をやっているんだ」、「あ、このモチーフがここに出てくるんだ」と思う。
これまで見ていた演劇の、イメージのピースが頭の中に入っていて、それが思いもよらない形に組み合わさっていく。
一つ一つのシーンが懐かしくもあり、新鮮にも感じられる。
今回は漫画家の田村信さんと、天井桟敷に出演されていた高橋咲さんという年齢グッと高めの俳優さんたちの演技が良かった。
(「陰陽師」の山崎春美さんも良かったなァ!)
それまでの狂騒的な激しい音楽、踊りがピタッと止んで、静寂の中で淡々と会話だけが交わされるシーンがあって、これまでにない感動を覚えた。
倉敷あみさんのボンデージのパフォーマンスも良かったし、三上ナミさんの美しい歌声も良かった。
個人的な話だが、ぼくは最近少年時代のいやだった思い出や、イタかった自分のことを思い出して苦しんでいた。
でもいやだった時代のことを消し去ることは出来ない。
いやだった時代の自分を消し去れば、今の自分も消し去ることになってしまう。
それは途方もなく恐ろしいことだ。
だったらいやだった時代も懐かしく、愛しく思っていた方がいい。
今日の舞台を見て、そういうことを考えて、個人的な悩みを芸術的に昇華してもらった気がする。
29日日曜までやっている。
土日は詩劇ライブもあって楽しみだ。
月蝕のおかげで先週からすごく楽しい。
(実際には3月7日に百津美玲さんが出ていた朗読劇も超楽しかったので今月はずーっとすごく楽しい)
来週から月蝕ロス状態になるのが今から心配だが、とりあえず今はこの楽しさを全力で味わいたい。
機会があったら是非お運びください。