今日(3月21日土曜日)、学芸大学駅「千本桜ホール」で月蝕が劇団の春の連続公園の1「最終決戦 安倍晴明―最終決戦―」を見てきた。
初日の1回目、昼公演と、女優さんが歌い踊る「詩劇ライブ」を見た。

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演劇を見に行く時はいつも、家からグンと離れたところに行くケースが多いのだが、今日の劇場は家にグッと近い。
逆に新鮮で緊張した。
千本桜ホールはビルの3階にある小さな劇場で、初日なのにほぼ満員だった。
今回はご贔屓の百津美玲さん、あゆみっくわぁるどさん、少女人形舞台の西本早希さん、またか涼さんと言ったおなじみのメンバーに加えて、元天井桟敷の高橋咲さん、ガセネタ、タコで知られるパンクミュージシャンの山崎春美さん、漫画家の田村信さんなどめちゃめちゃ豪華な客演陣がぎゅう詰めに出演していた。
フレッシュな新人女優さんもどんどん入っていて舞台が狭かった。

話は平安時代の陰陽師、安倍晴明と蘆屋道満の呪術対決から、戦争に巻き込まれる日本、さらに将来の憲法改正する日本へとつながっていくというもの。
伝奇的な設定と今まさに起こっている出来事への風刺が交錯する物語だ。
「カリガリ博士」に続いて人造人間テクノロジーで戦争に勝つというマッドサイエンティスト的な設定が出てきて、寺山修司作品に続いて高取さんの演劇もいろんな作品の設定が交錯したところが面白かった。

「詩劇ライブ」は月蝕メンバーの他に少女人形舞台、そしてあっと驚く山崎春美さんのステージがあった。
坂本龍一のバックトラックに重ねてアナーキーな歌詞を激しく体を揺らしながら叫ぶ。
これもぼくの世代的にはドンピシャの感じだが一周回って今の時代にもドンピシャの感じ。
70年代の政治の季節の小劇場やライブハウスの世界が、2015年の現代に蘇ったようだ。

演劇は来週火曜まで、詩劇ライブは明日日曜までやっている。