日本語1音の名詞を分類する試みとして、前回は特別編として熊本の阿村を尋ねた「阿」を、そして前々回は「藻」を分析した。

Archer - Man with Bow and Arrow in Medieval Dress or Costume.JPG


第32回では、「阿」(あ)には以下の様な特徴があるとした。

 ・ある空間の範囲を差す
 ・世界に一つしかない
 ・大きさが厳密に定まっている
 ・人為的なものである
 ・熊本県にある<=「津」との区別に必要

第1回では、「胃」(い)には以下のような特徴があると分かった。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っている
 ・母体から切り離されると死ぬ
 ・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
 ・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
 ・人間にもある

第2回では、「鵜」(う)には以下のような特徴があると分かった。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・生命を持っている
 ・一個の独立したものである
 ・空中を移動できる
 ・水上を速く移動できる
 ・独立して生きている
 ・種類の中でだいたい大きさが決まっている

第3回では、「絵」(え)には以下のような特徴があると分かった。

 ・情報であるか、その情報を定着させた物体(画材)である
 ・人工のものである
 ・目に見える(※「区」との区別のために追加)
 ・人間が鑑賞するためのものである
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものである
 ・生命を持っていない
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある

第4回では、「尾」(お)には以下のような特徴があると分かった。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っている
 ・母体から切り離されると死ぬ
 ・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
 ・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
 ・人間にはない

第5回では、「蚊」(か)には以下のような特徴があると分かった。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・生命を持っている
 ・空中を移動できる(※木との区別のために必要)
 ・一個の独立したものである
 ・独立して生きている
 ・種類の中でだいたい大きさが決まっている
 ・羽毛がない

第6回では、「木」(き)には以下のような特徴があると分かった。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・生命を持っている
 ・一個の独立したものである
 ・一か所に固定している(※蚊、鵜との区別のために必要)
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・固い幹を持ち、何年も生き続け、毎年実が生る
 ・大きさがまちまちである

第7回では、「区」(く)には以下のような特徴があると分かった。

 ・情報である
 ・人工のものである
 ・目に見えない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・それ自身独立して存在しない
 ・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
 ・生命を持っていない
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
 ・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる(※これは「差」にはなじまない)

第8回では、「毛」(け)には以下のような特徴があると分かった。

「毛」

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
 ・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
 ・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
 ・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)

第9回は、「差」(さ)には以下のような特徴があると分かった。

「差」(さ)

 ・情報である
 ・人工のものである
 ・目に見えない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・それ自身独立して存在しない
 ・2つのものの関係を指す(どちらか一方がなくなると消えてしまう)(※区とここが違う)
 ・生命を持っていない
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
 ・ある時間的、空間的大きさそのものを差す<=これが「間」との違い

第10回は、「死」(し)には以下のような特徴があると分かった。

「死」(し)

 ・現象である
 ・自然のものである
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・それ自身独立して存在しない
 ・ある肉体に起きる現象、状態を指す

第11回は、「酢」(す)には以下のような特徴があると分かった。

「酢」(す)

 ・物体である
 ・人工のものである
 ・目に見える
 ・液体である
 ・人間が食べるためのものである
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・生命を持っていない
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある

第12回は、「背」(せ)には以下のような特徴があると分かった。

「背」(せ)

 ・動物の表面の一区画である<=新しく導入した
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・連続したものの範囲であるとも言える
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っている
 ・母体から切り離されると死ぬ
 ・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
 ・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
 ・人間にもある<=ここが尾と違う

第13回は、「田」(た)には以下のような特徴があると分かった。

「田」(た)

 ・地面の一区画である<=新しく導入した
 ・加工されている<=新しく導入した
 ・人工のものである
 ・目に見える
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものである
 ・生命を持っていない
 ・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した

第14回は、「血」(ち)には以下のような特徴があると分かった。
(毛、酢との比較で考えた)

「血」(ち)

 ・物体である
 ・自然に存在する(※ここが酢と違う)
 ・目に見える
 ・液体である
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・生物の一部として内蔵されており、生きている(※ここが毛と違う)
 ・人間にも動物にもある
 ・どんなに少ないことも、どんなに多いこともある※訂正!

第15回は、「津」(つ)には以下のような特徴があるとした。

 ・ある空間の範囲を差す
 ・世界に一つしかない
 ・大きさが厳密に定まっている
 ・人為的なものである
 ・三重県にある<=「阿」との区別のために必要

第16回は、「手」(て)には以下の特徴があるとした。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものである
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っている
 ・母体から切り離されると死ぬ
 ・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
 ・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
 ・人間にしかない(※尾との違い)

第17回は、「戸」(と)には以下の特徴があるとした。

 ・物体である
 ・人工のものである
 ・目に見える
 ・個体である
 ・食べられない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っていない
 ・大きさがまあまあ同じである
 ・母体であるもの(家や乗り物など)を区切るために供する<=「帆」との違い

第18回は、「名」(な)には以下の特徴があるとした。

 ・情報である
 ・人工のものである
 ・目に見えない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・それ自体独立して存在する(区、差とここが違う)
 ・ある決まりに従って決められたそのものを指す(※差とここが違う)
 ・生命を持っていない
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
 ・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる

第19回は、「荷」(に)には以下の特徴があるとした。

 ・物体である
 ・自然にも存在するし、人工でもある(※ここが新しい)
 ・目に見える
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・生命を持つこともあれば、持たないこともある(※ここが新しい)
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
 ・人為的なものであり、何を指すかはある人の勝手で決まる
 ・質量がある(※ここが新しい)
 ・形は不定である(※ここが新しい)

「ぬ」は飛ばした。

第20回では、「値」(ね)には以下の特徴があるとした。

 ・情報である
 ・人工のものである
 ・目に見えない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・ある決まりに従って決められたそのものを指す
 ・生命を持っていない
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
 ・人為的なものであり、ある人の勝手で決まる
 ・数値で決まる(※ここが「区」と違う)
 ・大きさ、度合いを問題にする(※「実」との違いとして導入)

第21回では、「野」(の)には以下の特徴があるとした。

「野」(の)

 ・地面の一区画である
 ・加工されていない<=田との違い
 ・自然のものである<=田との違い
 ・目に見える
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものである
 ・生命を持っていない
 ・小ささ、大きさに限界があるが、差が大きい<=新しく導入した

第22回では、「歯」(は)には以下の特徴があるとした。

「歯」

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものであるとも、連続したものの範囲であるとも言える
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生物の一部としてへばりついているが、死んでいる(※尾と比較して特徴的)
 ・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
 ・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
 ・人間にも動物にもある(※尾と比較して特徴的)
 ・硬く、曲げ伸ばしが出来ない<=毛に対して特徴的

第23回では、「火」(ひ)には以下の特徴があるとした。

「火」(ひ)

 ・現象である
 ・自然のものである
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・それ自身独立して存在しない
 ・ある物質に起きる現象を指す
 ・特に生物に限らず起きる

第24回では、「麩」(ふ)には以下の特徴があるとした。

 ・物体である
 ・人工のものである
 ・目に見える
 ・固体である<=酢との違い
 ・人間が食べるためのものである
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・生命を持っていない
 ・ある程度大きさが決まっている<=酢との違い

第25回では、「屁」(へ)には以下の特徴があるとした。

 ・物体である
 ・自然に生成される
 ・目に見えない(※ここが毛、血と違う)
 ・気体である(※ここが毛、血と違う)
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・生物から生成されるが、すぐに拡散されて無視される(※ここが血、毛と違う)
 ・人間からも動物からも出る
 ・厳密には決まっていないが、大体の量が決まっている
 ・人間に嫌われている(※New!)

第26回では、「帆」(ほ)には以下の特徴があるとした。

 ・物体である
 ・人工のものである
 ・目に見える
 ・個体である
 ・食べられない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っていない
 ・大きさがまあまあ同じである
 ・母体であるもの(船)を動かすために供する<=「戸」との違い

第27回では、「間」(ま)には以下の特徴があるとした。

 ・概念である
 ・人工のものである
 ・目に見えない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・それ自身独立して存在しない
 ・2つのものがあると発生する(どちらか一方がなくなると消えてしまう)
 ・生命を持っていない
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
 ・ある時間的、空間的大きさを持っている<=これが「差」との違い

第28回では、「実」(み)の意味を定義しそこねたが、以下のような感じであろう。

 ・物質である
 ・天然のものである
 ・目に見える
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・どんなに小さいことも、どんなに大きなこともある
 ・ある大きなものの一部である
 ・表面から見て分からないあるものの属性である
 ・あるかないかを問題にする

第29回では、「無」(む)には以下の特徴があるとした。

 ・概念である
 ・人工のものである
 ・目に見えない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・それ自身独立して存在する(※ここが「間」と違う)
 ・生命を持っていない
 ・大きさがないか、無限に大きい

第30回では、「目」(め)には以下の特徴があるとした。の特徴をこう考える。

 ・物体である
 ・自然に存在する
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・一個の独立したものである
 ・独立した物体であるが、より大きな別のものに従属している
 ・生命を持っている
 ・母体から切り離されると死ぬ
 ・母体に対してだいたい大きさの比率が決まっている
 ・母体の大きさによって絶対的な大きさはまちまちである
 ・人間にも動物にもある(※尾と違う)
 ・動物の種類によって個数が違う(※他のものと違う)



「阿」と「津」の違いは、ひどいが、他に書けそうにない。
このへんがこの企画の極北だ。
もののなまえとは何かの本質に迫った気がする。
もっとうまい書き方があるなら教えて欲しい。

「津」について書いた時は、これだけの定義しかなかった。

 ・ある空間の範囲を差す
 ・世界に一つしかない
 ・大きさが厳密に定まっている
 ・人為的なものである

これではどの地名についても当てはまる。
しかし、地名について考察したのは、この時点で「津」が初めてだったから、これで良かった。

しかし、先月の終わりに法事のついでに天草の阿村を訪ねて、初めて「阿とは違う津の津らしさ、津性(つせい)とは何か」を書かざるを得なくなって、こう書いた。

 ・三重県にある<=「阿」との区別のために必要

これは、物事を多く知るごとに、前に知っていたと思ったそのものへの考えを書きなおさなければならないという特徴がある。

たとえば、鯨の種類を歯鯨しか知らなかったとしたら、歯鯨のことを鯨と呼ぶだろうし、「鯨とは歯が生えたものである」と説明書きを書くだろう。
しかしある日、髭鯨も獲ったその瞬間に「鯨には歯鯨と髭鯨がある」という知見を得て、「これまで鯨と呼んでいたものを歯鯨と呼ぶ」という、過去の認識の修正を迫られるのである。
ま、別に、それがわかったからどうというわけではないが。

あいうえお順で次は「や」であるので、「矢」について研究する。



弓で飛ばす棒のことである。

先端は鏃(矢尻、やじり)と言って石や金具がついていて、重くなっていて刺さるようになっている。
これ、子供の頃から矢尻という名前が覚えられなかった。
こっちが頭じゃないかと思っていたのだ。
もしかして「尻」という言葉は、「後ろの端っこ」という意味だけではなくて、単に「端っこ」という意味があるのだろうか。

英単語のendがそうである。
あれはある時間や空間の終わり、最後という意味もあるが、単に端っこという意味もある。
本を左右から挟むタイプの本立てのことをbook endsという(左右にあるから複数形)。
weekendというのも「週末」というが、日曜始まりのカレンダーの場合は、平日を挟んでいる。
そういえば「端末」(ターミナル)というのも、ネットを挟んで両側に存在する。

ところが英語で矢尻のことはarrowheadという。
arrowendとは言わないのである。
こっちの方が自然で、矢頭(やあたま? やがしら?)と今からでも呼び名を変えたほうが分かりやすいのではないだろうか。
そんな権力はぼくにはないが。

うしろに飛行を安定させるために矢羽という尾翼を付ける。
矢につけるハネだからヤバネ。
英語ではflechingだそうだ。

矢尻と矢羽の間に棒があるが、これを箆と言う。
箆と書いて「の」と読む。
あったよ一文字の単語!!!
全然知らなかったし、分かりにくい。
ていうかこんな字書いたことないよ。
英語はshaft。
分かりやすい!
日本語も「矢棒」とか、「矢軸」とか呼んだ方が分かりやすいのではないだろうか。
こういうプリミティブな単語は、考えられた時代の人の気持ちが離れているからか、いまいち実感が湧かない。

あと矢という漢字の形も実感が湧かない。
手前が非対称だし、先端が2つに分かれている。
キとか書いたほうが矢っぽいと思うのだが。



「矢」で思い出すのが、三国志「赤壁の戦い」における孔明のエピソードである。
ぼくは横山光輝のマンガ版しか読んでいないが、こういう話である。
もともと魏の軍師であった天才・諸葛孔明は、呉に入り、戦争に反対する呉の家臣を次々に論破して蜀を攻めさせる。
呉王孫権は、孔明の説得を聞いて戦争を始め、孔明はそのままアドバイザリー的に呉に留まる。
となると面白く無いのがもともと呉の軍師であった周瑜(しゅうゆ)で、孔明をへこませるために難問をもちかける。
「十万本の矢を作るのにあなたなら何日かかりますか」
すると孔明は「3日もあれば十分です」と答える。
孔明は2日休み、3日目の夜、霧をついて20艘の無人の草舟を引いて敵陣を攻撃する振りをする。
あわてた蜀軍は草船に猛攻を仕掛ける。
こうして草船に刺さった矢を持って返り、これで十万本ありますよと言って、周瑜に自らの知力を見せつけたのであった。

という話なのだが、1回つかった矢を何回も使えるのか、火を掛けられたらどうするのか、などの疑問はあるが、よく出来ており、実際似たようなことはあったのではないだろうか。



もうひとつ思い出すのだが、日本には「流鏑馬」(やぶさめ)という神事がある。
神社でお祭りの時に、馬に乗って走り、弓で的を射抜く。
前から思っていたのだが、あれ、めちゃくちゃ高度でスリリングなスポーツだと思うのだが、なぜ公式なスポーツにならないのだろうか。
オリンピックでやっても良い。
めちゃくちゃ盛り上がると思う。
スリル、スピード、テクニック、体力、すべての要素が兼ね備えられている。
バイアスロンとかメじゃないと思うのだが、どうか。



余談が長くなったが、「矢」の定義である。

人間が作って人間の用事に供するものであって、「帆」が一番近い。

第26回では、「帆」(ほ)には以下の特徴があるとした。

 ・物体である
 ・人工のものである
 ・目に見える
 ・個体である
 ・食べられない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・より大きな別のものに従属したものとしてのみ存在する
 ・生命を持っていない
 ・大きさがまあまあ同じである
 ・母体であるもの(船)を動かすために供する<=「戸」との違い

これに対して「矢」は、

 ・物体である
 ・人工のものである
 ・目に見える
 ・個体である
 ・食べられない
 ・世界に無数にある一般的なものの名前である
 ・独立して動く<=「帆」との違い
 ・生命を持っていない
 ・大きさがまあまあ同じである
 ・母体であるもの(弓)によって動かされて機能する<=「帆」との違い

帆は舟にくっついているが、矢は弓にくっついていない。
しかし弓あっての矢である。
そういう特徴がある。
今回はわりとカンタンだった。