ソフトバンクの解約にまつわるトラブルのパート2である。

Cell Phone Man
先に言っておくと、今回のトラブルは先週レポートした「解約したはずができていず、延々カードで料金を引き落とされた」という現象とはまったく別だ。
ぐうぜん同じソフトバンクのiPadについて起こったので、関連のある事象かと思っていたのだが、違う現象であるらしい。
また、ソフトバンクのせいで起こった事象かどうか分からない。
詳しくは下を読んでもらいたい。
簡単にまとめると「iPhoneの修理交換にともなってIMEIが変わったので、いつまでもネットワーク利用制限ステータスが△のままだったが、修理で交換したためだったらしい」という事象である。

じゃんぱらでの売却と△について

ぼくは使わなくなったiPhone 4SとiPad 2、The New iPadを「じゃんぱら」で売却した。
「じゃんぱら」には「分割買取サービス」というユニークなサービスがあり、残債が残っていても端末を売ることが出来る。

じゃんぱら-分割買取サービスとは

ただしこれは、半金だけもらって、後日半金を振り込んでもらうシステムである。
具体的には、まだ割賦の残債が残っていたりすると、「ネットワーク利用制限」が掛かる。
これは、下のサイトで確認できる。

中古携帯電話を利用する際の注意事項を確認する / ネットワーク利用制限 | SoftBank 3G(携帯電話) | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク

このステータスが「△」の場合は、まだ半金しか手に入らない。
残債を全部完済した場合は、「○」になる。

ぼくは携帯を買うときは2年間割賦にしたい。
携帯の分割払いは無利子24ヶ月払い、支払いサポート付きというのが太い。
しかし、The New iPadからiPad miniの場合は1年間しか使わなかった。
auにしたかったのと、LTEが使いたかったのと、ミニサイズが魅力だったので、2年間が待てなかったのである。

しばらく中古を保持したあと、売却したときに、ソフトバンクの直営店で契約を解除し、残債も違約金もすべてキレイに払った。
これは先週書いたとおりである。
しかし売ったあとも、しばらくステータスが「△」のままであった。
まだ事務手続きに時間が掛かっているのだろう、と思っていた。
しかし、いつまで経っても「△」のままで、そのうち残金をもらうのを忘れてしまったのである。

異常に気づく

先週報告したとおり、ソフトバンクからクレジットの引き落としが延々起こっていたので、解約手続きが正常に終わっていなかったということが分かった。
これはソフトバンク/直営店側の何らかのミスだったそうだ。

その時、解約したときのことをいろいろ調べていて、じゃんぱらの半金がまだ残っている旨の書類が出てきたのである。
それで、ネットワーク制限ステータスを改めて調べ、「△」がまだ続いていることが分かった。

おかしい。
iPhone/iPadの残債がすべてキレイになっていることは、上の解約についてのトラブルを解決したときに確認済みである。
ということは、いい加減「○」になってもいいはずだ。
ちなみに、半金を請求できる期限(売ってから1年後)も、あと2ヶ月に迫っていた。

クレーム

と、いうことで勢い込んでソフトバンクのサポセンに電話した。
この会社の電話は(他の会社と厳密に比較したわけではないが)めちゃくちゃ自動音声メニューの階層が深く、わけが分からない。
「なんとかかんとかキャンペーンのお知らせは何番を押してください」というように、どうでもいいことを上の階層に持ってきている。
適当に押していると行き止まりになり、どうかすると電話を切られてしまう。
音声の迷宮だ。
ここでクレームを諦める人も多いのではないだろうか。

何回かやっていて「2、9、#」と押せばすぐにオペレーターが出るということが分かった。

「もう契約が終わったユーザーのクレーム」というメニューは、ない。
そんな人は、できれば電話して来て欲しくないところであろう。
これが近いかな、という番号を探って、上の番号を探し当てたのである。

IMEIとは何か

ここで混乱があったのだが、ぼくとしては、上記の解約事故と、今回の△の問題は、同じ根っこの問題だと思い込んでいた。
ソフトバンクが契約を解除していないから、ネットワーク利用制限も解除されていないと思い込んでいたのである。
しかし、これが別の問題であるらしい。

まず、サポートの人に「IMEIはなんですか」と言われた。
16桁の数字である。

個々の携帯端末は、「IMEI」という番号を持っている。
上の利用制限を調べるサイトでは、「IMEI」を入力すると、この端末はまだ△だと表示された。
これが、いつまでも解消しなかったので、電話したのだ。

ソフトバンクに言わせると、iPadの「IMEI」と電話番号が紐付けられていないということだった。
これは、何らかの修理でiPadの筐体を交換すると起きる事象ということだ。

たしかにiPadは交換してもらった。
落としてガラスを割ってしまったので、渋谷のApple Store Genius Barで手続きを取ったのだ。
この修理確認書も残していたので、日付がすぐに分かったから、ソフトバンクの人にそれを伝えた。

ソフトバンクの人に言わせると、交換するときにIMEIが変更したのだが、その通知がAppleから来ていなかったので、ネットワーク制限のデータベースが正しく更新出来なかった、と言う。
そんなことあるんだろうか。
でも現実に起こった。

結局状況がわかったので、更新してもらえることになったが、これに半月ぐらい掛かるという。
そんなことがあるんだろうか。
ぼくはこのレポートを書く上で、電話口でのぼくの精神状態や口調の激しさなどは細かく書いてこなかったが、まあそうとう血が沸騰していた。
相当のやりとりの末、とりあえず4日待ってくださいみたいな話に落ち着いた。
実際には3日後にはもうステータスが「○」になっていた。
やれば出来るじゃん。
ソフトバンクの中で何が起こっているのか、良く分からないが、がんばってくれてありがとう。

総括

この問題、ソフトバンクとAppleと、どっちが悪かったのだろうか。
ソフトバンクの電話の係の人は「Appleが、、Appleが、、」と言っていたが、ユーザーサイドからはそんなこと分からないのである。
ただ、解約されていなかったという事故がすでに一回起こっていたので、ぼくとしてはソフトバンクに対して信用がなくなっていたし、Appleに問い合わせる気もなかった。

ちなみに、iPhone/iPadの長期保証は、ぼくはApple Care+をもっぱら使っていて、ソフトバンクが提供する「あんしん保証パック(i)」は使っていなかった。

「あんしん保証パック(i)」と「AppleCare+」との違いについて教えてください。 | ソフトバンクモバイル

AC+は一括1万円で、あんしん保証パックは月々500円だ。
2年使うつもりならば、AC+の方が安い。
でもそれだけじゃなくて、あんしん保証パックはいざ修理費用が発生した時に、修理代金をこちらで一括立て替えなければならない。
普通保証というのは急な支払いが怖いから加入するもので、意味がないのではないだろうか。

しかも、その保証してもらった修理代金の還元のされ方が、「月々の利用料金から割り引かれます」というのがまた独特である。
もし次の月の利用料金が修理代金に満たなければ、次の月に繰越しだ。
その月でも満たなければ、さらに次の月に繰越し。
携帯の修理代金は結構高いから、結構な期間に渡ることもあるだろう。
それを分割で(無利子で)支払われるのだ。
もしその間にソフトバンクと解約したら、前途無効である。
セコくないか。

機種変更のときに「スマホ下取り割」を使わないで、じゃんぱらに売りに行ったのも同じ理由である。

スマホ下取り割 | キャンペーン・プレゼント一覧 | キャンペーン・プレゼント | モバイル | ソフトバンク

ソフトバンクにスマホを下取りに出すと、お金はすぐに帰ってこない。
こっちはもっとすごくて、月々1000円の分割支払われになる。
12000円で12ヶ月、23000円で23ヶ月の分割支払われ(無利子)になるのである。
(もともとの下取り額も安い!)
途中で解約すると前途無効である。

ということで、長期修理保証はApple Care Plus+、下取りはじゃんぱら等の一般の古物商に売るのが最善だ。
じゃんぱらは「分割買取サービス」があり、店員さんの対応も優しかったのでおすすめだ。

携帯に関する契約ごとは色々と複雑でワナが多い。
ユーザーに取ってだけでなく、売っている方のプロ側でも、いろいろミスが発生するようだから、その可能性にも目配りする必要がある。
注意しましょう。