小ネタである。
iTunes Matchに音楽をアゲ始めて6日目に突入した。

時間掛かり過ぎだ!

Anastasiya Markovich Time
音楽をパソコンからクラウドにコピーするだけのことで、5日も6日も掛かるのはいくらなんでも大変過ぎる。
最初のうちは処理や転送に時間が掛かるのが苦痛なだけだったが、終盤はiTunesが異常終了するコンテンツに悩んできた。
内容はスピーチ、インタビューなどのラジオ番組である。
すべて低音質のmp3にエンコードしているのだ。

月曜も書いたが、これらはiTunesにコピーした時点で「不適格」になっていることが多い。
その場合はiTunes Matchの対象外になるので、まだ諦めが付く。

問題は、この時点で「待機中」になっているのに、Matchを始めるとステップ3でiTunesがクラッシュするものがあるのだ。
なぜクラッシュするか、本当のところは良く分からない。
高音質のmp3に再エンコードしてやると治ることがある。
(見た目上ビットレートを上げてやっているだけで、一度低音質にエンコードして欠損された状態はもう戻らないので、音質が良くなるわけではない。)
mp3からaac(拡張子はm4a)にしてやると治ることがある。
この2つでだいたい解決かと思っていたのだが、どうしてもアップロードできないものがあるのである。

アップロードできないと分かるまでにすごく時間が掛かる。
ステップ1、ステップ2ですごく時間が掛かるのである。
小一時間してクラッシュする。
これはちょっと泣きたくなるよ。

この問題を、Appleユーザーズコミュニティで聞いてみたら、数時間で使えそうなワークアラウンドを教えてもらったので、紹介する。
そういうコンテンツなら、ミュージックではなくオーディオブックにすればいい、ということである。

音声ファイルは、基本的にミュージックになる。
ミュージックである以上、全部をiTunes Match対象にしてiCloudにアップロードするか、全部を従来通りパソコンとiPhoneの中に入れて管理するか、どちらかを選ばなければならない。
一部の音楽をクラウドに上げて、一部の音楽をローカルに入れる、という中途半端な選択が出来ないのである。
なぜ出来ないかは、分からない。
96MBpsを下回る低音質のコンテンツや、逆にApple Losslessの高音質のコンテンツは、iCloudに上げられない。
そういうのはローカルで管理したいというニーズもあると思うのだが、現時点では出来ないのである。

ところが、オーディオブックにすると、従来通りPCとiPhoneのローカルディスクに入れて管理できる。
逆にこれしか出来ないのである。
現時点ではオーディオブックのiCloud管理は出来ない。
中途半端というか、謎仕様であるが、ということで、低音質のラジオ番組は、オーディオブックにすれば解決である。

やり方を説明する。
iTunesでライブラリ>ミュージック>曲を選び、オーディオブックにしたい曲ファイルを選択する。
Shiftを押しながらクリックすると大量のファイルを一括で選べる。
で、右クリックして、プロパティを選択する。
ここで、複数のファイルのプロパティをいじっていいんですかとか、iTunes Matchで処理中のファイルですがいいんですかとか聞かれるので、はいはいと答える。
オプション>メディアの種類を「ミュージック」から「オーディオブック」に変更して「OK」を選択すれば、オーディオブックになる。

音声ファイルがオーディオブックになったら、「曲」からそのファイルが消えてしまう。
どこに行ったかというと、ライブラリ>ブック>オーディオブックに移動する。
分かりにくいわ!
まあ、オーディオブックという、音声と本が交わるところに生じる新時代のメディアをどこに整理するかという問題なので、分かりにくいのもしょうがないという気がするが、iTunesはめちゃくちゃ縦横無尽にタブが発生するので余計分かりにくい気がする。

次にiPhoneの同期を設定する。
iPhoneを接続した状況で、デバイスからiPhoneを選び、「ブック」タブを選択して「オーディオブックを同期」、「すべてのオーディオブック」を選ぶ。
これでiPhoneを同期するとオーディオブックがコピーされる。

このとき、当然だが同期がなかなか終わらない。
「オーディオブックを同期中」になってから時間が掛かるのはまあ分かるのだが、その前の「同期中(4/4)」が異常に時間が掛かる。
あまりにも大量のオーディオブックを急にアップロードするという、状況の変化に戸惑っているようである。
この、何も言わないで黙ってるってパターンの時間が掛かるのがコワイ。
まあ、いろんなダンドリを変更するときの過渡的な現象である。
とりあえず気長に待つ。

そんなところである。
またiPhoneのストレージを食ってしまうことになるが、高音質の音楽を全部iCloudに追いやって、低音質のスピーチ音源だけローカルに入れているので、現時点では以前ほど悩まない。
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